表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

余命メール

作者: motimoti

失くしたアカウントで深夜テンションでかいた2年前のやつを投稿してみました!

咲の受信ボックスにこんなメールが入っていた。

「あなたの余命は12日です。お疲れ様でした(^^)」


うざ。よっしゃ、絶対に残りの12日楽しんでやる。


1日目:

会社を辞めた。「死ぬんで」って言ったら上司がなぜか泣いた。

なぜ。


3日目:

マッチングアプリで「余命12日の女」として爆バズり。

3万人から「1日だけでいいから会ってください」と殺到。

「今なら“最期に一緒に見る花火”プラン割引中」とか始める自分が怖い。


5日目:

祖母に「実はあと1週間なの」と泣きついたら、「じゃあアンタの口座、わたしが引き継ぐね」って言われた。

おばあちゃん強すぎ。


8日目:

神社で「助けてください」と祈ってたら、神主に言われた。


「死ぬ前に…洗っておけよ。心と…冷蔵庫。」


9日目:

元カレから「今さらだけど結婚しよう」と連絡。

「いや、死ぬんだけど?」

「それがいい」

意味不明すぎて逆にちょっと揺らぐ。


11日目:

あきらめて「余命バーガー」って屋台出したら大行列。

テレビにも出た。

「死ぬ予定の人が作ったハンバーガーって逆に縁起よくないですか?」って客の言葉に、思わず泣いた。


12日目:

目覚める。

生きてる。


もう一度スマホを見ると、新しいメールが。


件名:「再送:余命通知の訂正」

本文:「大変申し訳ありません。“余命”ではなく“予約”でした。

正しくは『美容院の予約があと12日後です』。誤送信により混乱を招いたこと、お詫び申し上げます。」


咲「ちがうだろ!!!!!!!」


その日、咲は怒りにまかせて、推しのアクリルスタンドを地面に叩きつけてしまった。

だがその破片が光を反射し、近くを歩いていた映像プロデューサーの網膜を直撃。


「…君、映画出てみない?」


咲はそこから、**“余命系インフルエンサー女優”**としてデビューし、なぜか映画化・ドラマ化・舞台化・フィギュア化された。


最終的に出版された彼女の著書のタイトルは:


『死ぬつもりだったのに、生きてたから人生バグった件』

投稿の励みになるのでコメントとレビューお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
空き時間に一気に読めてスコでした
勢いがあって、いいね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ