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筆置き、またゆっくり歩みを進めて?私は信じてるよ……(話數版)  作者: 小説が書けない初心者
第四章-君の笑顔に すべて賭けた

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第四章41:褒めすぎるのも良くないぞ昂

  詩钦は大雨の未明、秘密の会議を開いている長老たちを見つけた……


  この時間軸では、長老たちは護宗陣法の維持と修復を望んでいる……


  しかし彼女は知っている、その結果がどれほど深刻になり得るかを……


  なぜなら護宗陣法は天道によって強制的に破られ……


  長老たちも重傷を負い、行動が難しくなる……


  ましてや苦難にある弟子を救うことなどおぼつかない……


  その結果、この没落した宗門が滅びへと向かってしまう……


  そして彼女――


  すべてを知る彼女――


  離の幕引きを許したくない彼女――


  命の恩人に報いようとする彼女――


  この気丈な宗門を大切に思う彼女――


  当然、やらねばならない――


  いや、必ずや――


  長老たちを説得する!!!


  すべての災厄の起点は、彼らが頑として護宗陣法を維持しようとすることにある――


  もし説得に成功すれば――


  弟子も宗門も、長老の護りのもとで生き延びられる……


  そして、あの聚魄境の巨大ムカデも、二度とこの宗門を傷つけられない――


  ゆえに、彼女はそうすべきなのだ!


  彼女は今、行動を起こさねばならない!


  ******************************


  〈詩钦視点〉


  “私は神造者だからです!”


  その言葉を放つと、長老たちは一瞬、黙り込んだ……


  そして私はふと思い出した!


  前世では、離は“神造者”が何者か知らなかったはずだ!!!


  ならば、目の前の長老たちも“神造者”の意味がわからないに違いない!


  どれほどの重みがある称号かはわからないが……


  神秘的な響きだから、使ってみたのだ?


  頼むから……


  離:「婆婆、神造者って何?」


  大長老:「聞いたこともない称号だな……」


  二長老:「ふん、ただの脅しか嘘の方便だろ! それに“よそ者のくせに”と、しつこく邪魔しに来てるだろ!」


  婆婆:「皆、まずは落ち着きましょう。」


  婆婆:「神造者か……少しは知っているわ……」


  三長老:「それは国の職ででもあるのか?」


  婆婆:「違うのよ。」


  婆婆:「むしろ、神造者は国家に縛られず、自由の化身なの。彼らは“仙明(神)”によって創られた身体と顔を持ち、外見からすでに凡人とは違うの。」


  二長老:「嘘でしょ? この女、そんなに美しくもないし?」


  “……”


  婆婆:「しかも歴史上、二人の神造者が出たことがあるの。その二人とも、片手一振りで国を滅ぼせる存在だったのよ。」


  三長老:「あ……」


  二長老:「嘘だろ? だってこの娘、そんな強そうにも見えない!」


  “……”


  婆婆:「彼らが世を破滅に導く力を発揮したのは“乄”という能力を持っていたから!」


  この言葉に、全員が後ずさりし、私は呆然と立ち尽くしていた……


  二長老:「何だって? こいつも“乄”を使えるって? 見た目もヘタレなのに!」


  “……”


  (•‿•)


  婆婆:「乄は無罪衆の無罪執掌主持だけのものじゃない。神造者も使えるし、その力はどの武力体系をも凌駕する“本物”よ。」


  (.❛ᴗ❛.)


  そんなに褒められると、ちょっと照れる……!


  二長老:「それは嘘だ! だってこの娘は美しくも強くもないし、乄を使ったこともないくせに!」


  ಠ益ಠ


  ……私はこの二長老に本当に腹が立っている!


  ……


  婆婆:「でも覚えている? あの時彼女は無罪衆の執掌主持に追われていたの。あれだけ持ち堪えたんだから、弱くはないわ。」


  婆婆:「しかも執掌主持に追われるほど相対する立場。敵対関係もあるってことよ!」


  婆婆:「執掌主持と対等に渡り合える相手は、王国……そして神造者だけだったのよ!」


  この言葉が出ると、誰も反論しなかった……


  大長老:「四長老(婆婆)の言うとおりなら……」


  大長老:「ひとまず彼女の意見を聞いて、取り入れてみましょうか?」


  二長老:「……」


  三長老:「異議ありません。」


  こうして、円滑に決定された――


  やはり四長老(婆婆)はすごい! 知識量が果てしない!


  ••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••


  こうして私は本格的に注目されてしまった。


  この好機を活かし……


  三日後に直面するであろう災厄を、きちんと説明しなければ!


  大長老:「先ほど、三日後に聚魄境のムカデが宗門に侵入し、護宗陣法を維持してはならないと言ったわけだが……本当なんだろう?」


  彼の記憶力、さすがに良すぎる……


  「はい、その通りです。」


  三長老:「そしてまだ言ったな……宗門の滅亡は“天意の流れ”、だから天道が破壊に来ると。間違いないか?」


  本当に記憶良すぎ……


  「はい、その通りです。」


  婆婆:「長老たちも一人ずつ天道に殺されるって言ったのよね……」


  そんなこと言ったかな……? 記憶が曖昧だ。


  「はい、その通りです。」


  ……


  婆婆:「ひとつ訊きたいんだけど……それは未来を直接見たのかしら?」


  「え?」


  もしかして彼女……予言って聞きたいの?


  「違います。私は経験した———」


  『(#-&$!“;$+$+(#&』


  その言葉を口にした瞬間、視界が反転し……


  次の瞬間、すぐ戻った!


  明らかに、輪廻に関する発言を禁じる警告だ……!


  婆婆:「大丈夫? 具合は……」


  「すいません……未来を知っているのは事実ですが、観測とは違います……」


  「どう説明すれば……」


  婆婆:「わかったわ。それで――護宗大陣を維持し続けた場合、誰が生き延びるの? 何人残るのか教えて?」


  ******************************


  〈婆婆視点〉


  この質問を投げかけた瞬間、婆婆の心に浮かんだ答えはただ一つ!


  離以外、生き残れる者はいない――


  彼女が示す答えが違えば、すべては偽りの予言と見なせる!


  ******************************


  〈詩钦視点〉


  「未来に誰が生き残るの?」


  「申し訳ないが、生き残るのはたった一人です。」


  その言葉に、全員が驚きと共に息を呑んだ。


  婆婆:「その生き残るのは誰だ?」


  「……」


  剣意のことを言えない……


  「四長老(婆婆)、誰が生き残るかご承知のはずでは?」


  少し曖昧に言うほうがいいか?


  「そしてその者は天を指し、敵を数多斬り捨て、天道を退けるでしょう……」


この言葉に、婆婆はそれ以上問い詰めず、微笑んだ……


  当然――


  離の生存可能性は唯一にして最大だ。


  彼女はぽかんとした顔で聞いていたが……


  ……


  ……


  突然の静寂に気づき、振り返ると――


  長老たちが全員、私の背後を見ていた。


  好奇と緊張、そして警戒のまなざしだ!


  まずい!!!


  二長老がいつの間にか私の背後に回り、遂に――


  二長老:「気を散らすな!」


  そして――二長老の手には二本の短剣が――腹を貫こうとしていた!!


  まずい!!!


  近距離すぎる! 逃げられない!!!



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