表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
役立たずの聖女はいらないと他国に追いやられましたが、色々あっても今のほうが幸せです  作者: 風見ゆうみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/40

36  聖女の手紙

 食事をしている時に、エレーナ様から手紙が届いた。

 予想通り、ノーンコル王国にルルミー様が現れたそうだ。

 ピッキーの姿は見えないけれど、何か違和感を覚えるらしく、姿を見せないだけで近くにいるのではないかと書かれていた。

 

 エレーナ様の前に姿を見せると、神様からの天罰が下ると思って気配を消しているのかもしれない。

 手紙を読み終えたところで、ディオン殿下がやって来た。


「リーニの話を聞いて、ルルミーをソーンウェル王国に引き渡すようにノーンコル王国の王家に、ソーンウェルと他八カ国の国王の連名で連絡を入れてもらった」

「ありがとうございます」

「他の聖女も、それぞれの国王陛下に口添えをしてくれていたから楽だったみたいだ」

「国が乗っ取られてしまったら、私たち人間にしてみれば脅威ですものね」

「ああ。今回の件は聖女だけがどうこうという話ではないからな」


 両陛下やディオン殿下に詳しい話をしたところ、ピッキーや邪神に騙された可能性はあるけれど、悪い心に染められてしまったのは人間であるルルミー様だと言ってくれた。


 ノーンコル王国の国王陛下がルルミー様を受け入れ、引き渡しを拒否するようなことがあれば、ノーンコル王国は魔物が支配する国になってしまう恐れがある。


「もうすでに他の国の聖女は動いていると連絡が来た」

「では、私も動くことにします」


 ノーンコル王国の国王陛下に善良な心が残っていると信じたい。

 でも、現実は願い通りにはならなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ