超越メイドスライムvs全人類
『さ~てあいつらどうしよっかな~』俺はベッドの上でそう呟いた。つい昨日、魔王討伐の報告と思ったら勇者の婚約者にされかけるわ、好きだった人は殺されかけるわ、一瞬厄日かと思ってしまった。でもそんなことはどうでも良い!だって初恋の人と遂に結ばれたんだから!!取りあえず飛び出した俺とリリスはワープを使い俺が住む固有空間と呼ばれる場所に転移した。そして付いた後改めて告白してOKを貰った。まあ、場所が備え付けの露天風呂で裸の付き合いでの告白だったのは気にしないで置こう。そして興奮しすぎてつい、彼女を襲ってしまった。
…ちょっと最後の方意識飛んでたけど大丈夫だったかな?
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そして今に至る。リリスは隣で疲れ果ててまだ寝ていた。丸くなって寝ていてとても可愛い、襲いたくなったが…流石に我慢した。『それより、あいつらどうやって滅ぼそう?』俺は取りあえずその事を考え始めた。魔力やスキル、レベルが無くなった今、人類が使えるのは生き残ることに特化した動きを元に生み出された【武術】のみ、だからその内野垂れ死ぬとは思うけど流石に初恋の人を殺されかけてまだ気が済んでないんだ。
数分考えて、俺は声を上げた。『そうだ!神レベルのスペックを与えた魔物を作ろう!力を与える魔物は……あの魔物がいい!!』そうして俺は早速神レベルのスペックを与えた魔物を作り始めた。…ただの魔物じゃつまらないし全ての魔物の能力を与えてついでに人型にするか。丁度メイドが欲しかったし、ついでにメイドとしてもチートスペックにしよっと。
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数分後…『完成~さあ行け!え~っと…名前考えてなかったな。よし、行け!〖超越メイドスライム〗人類を殲滅しろ!!』
「キュー、キュー!」そうして超越メイドスライムは、一声上げると元気よく飛び出していった。
~数分後~
「ん~」そんな風に声を出しながらリリスが起きてきた。『おはよう、何か食べたい物とかある?』寝ぼけまなこでしばらく辺りを見渡していたが、突然布団の中で丸まってしまった。『どうしたの?』「…カインの変態」『ひどいな!』一応許可はとったぞ。…意識飛ぶまでやるなんて言ってなかったけど。でも!『…何だかんだ最後の方俺の方を襲っていたくせに。』「~!!」頭から毛布を被ってしまう。『それはそうと朝ご飯何食べたい?』そう俺が聞くとリリスはちょっと俺をからかおうとしたのか、「そうだな…私は朝ご飯にカインを貰おうかな~」そう言ってきた。『わかった。それって物理的に食べたいの?性的に食べたいの?』「えっ…物理的に?いや、そんなつもりは_」
『なるほど。性的に食べたいんだね~俺のこと変態なんて言いながらリリスもムッツリスケベじゃん。OK、昼ご飯までたっぷり愛してあげるよリリス。』「まって、ちょっとした冗談のつもりで言っただけで…まって本気?」『当然』「ちょっとまっ_」その後、お昼頃まで俺はリリスと体を重ねていた。…そういえばそろそろあいつも着く頃かなリリスを傷つけた罪、たっぷりと後悔させてやる。
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「キュー、キュー、キュー!」その頃超越メイドスライムは、人類最期の砦【ラストエデン】のすぐ側まで来ていた。そして超越メイドスライムはおもむろに手を喉に突っ込みグリグリ弄り人類達に絶望を与える言葉を発した。「これより、人類の殲滅を開始します。命乞いはするな、時間の無駄だ。【核熱砲】」そう言うとスライムは口から桁外れの威力の紫色の光線を放った。それにより【ラストエデン】の城壁が一瞬で消滅した。
そして城壁から、大勢の兵士が出てきた。そしてスライムに攻撃を仕掛けたが、全ての攻撃が体をすり抜けてしまった。「馬鹿てすね、武術によって威力が増してるとはいえスライムに物理攻撃が効くはず無いじゃ無いですか。一気に決めさせてもらいます。【超新星】」その瞬間スライムを中心に特大の爆発が起きた。そして爆発が収まった後、辺りは彼女を中心に特大のクレーターが形成されていた。「これで終わりですかね。取りあえず帰りますか。」そう言いスライムは空に飛び立っていった