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魔法少女は闇が深い  作者: アリス
魔法少女は闇が深い ~女神編~
131/201

女神サイドの一幕

「……あー! 疲れた! 肩がこるのお!」


 まるで子どものようにぐーっと背筋を伸ばす女神を見て、ヴィラはくすりと笑った。


「なんとか最後までキャラを壊さずに話せましたね、女神様。いつボロが出るのかと、ワクワクしていましたよ」

「そんなヘマせぬわ。……ん? 今、ワクワクと言ったか?」

「間違えました。ソワソワしてましたよ」

「わざとじゃろ! 全く、こちとら何年女神をやってると思ってるんじゃ」

「ざっと百年以上ですね」

「マジレスせんでいいわい。それにしてもじゃ……あれがSランク。間近で見るとやはり別格じゃな。想像以上じゃ、あの『ふたり』は」


 どこか嬉しそうに話す女神に、ヴィラは微かに頷いた。


「そうですね……彼女たちは桁違いの魔力でした。やはり、怪物かと」

「あれだけの魔力を持つ者が同時にふたりも現れた……これは天命じゃな」

「では……女神様、本当に良いのですか?」

「なんじゃヴィラ、怖気ついたのか?」

「まさか。そうではなく……わたしは、心配なのですよ。女神様のことが」

「……汝をわしの我儘に巻き込むことは悪いと思っておる。嫌な役回りを押し付けてしまったの」

「……いえ、それが女神様の望みなら。『はじまりの魔法少女』が、すべてを無に帰す……何とも皮肉な話です」

「はっ、もはや懐かしい名じゃの。……さて、わしもいつ動くか……やはり、御しやすいのはあいつかの」


 そう言った女神の右手は、微かに光っていた。

 まるで、鏡が反射するかのように。

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― 新着の感想 ―
[良い点] やはり例の魔力0の魔法少女は女王サマだったのですね。始まり・・というのならさしずめ麻子は終わりの・・と対にでもなるのでしょうか・・。ただ演技だとしてももキャラの乖離が凄まじい・・。 [気に…
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