表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女は闇が深い  作者: アリス
魔法少女は闇が深い ~女神編~
117/201

プロローグ

 魔法少女。

 魔法や不思議な力を扱う少女。

 アニメや漫画でよく取り扱われるジャンルだが、それは実在する。

 何を隠そう、わたし……黒瀬麻子は魔法少女だ。

 闇を操る、闇の魔法少女。

 そう聞くとまるで悪役みたいだが、全くそんなことはない。

 むしろある意味で世界の破滅を食い止めた、英雄と言っていいだろう。

 わたしがいなかったら、半年前には中学生の女の子に世界が滅ぼされていたかもしれない。


 そんなわたしが持つ闇の魔力は、特別なものだ。

 あらゆる魔法を無力化してしまうという、恐ろしい闇の力。

 魔法には様々な属性があるが、その中でも稀有な属性である。

 闇の魔法少女は、過去を遡っても例がないと言うのだから。

 後天的にその力に目覚めた……と言うと聞こえは良いが、その発端は碌なものじゃない。

 ほぼ無理矢理魔法少女にされてしまったようなものである。

 そんな魔法少女には当初、闇の魔王を討ち滅ぼすという崇高な使命があった。

 しかし、実際には魔王退治とはならなかった。

 魔法少女になってからというものの、戦いの相手はわたしと同じ、魔法少女ばかり。

 闇の魔王軍と戦うための魔法少女だったはずなのに、そんな面影は全くない。

 魔法少女は、一筋縄ではいかない曲者ばかりということだ。


 しかし、今度の魔法少女は――今まで出会った、どの魔法少女とも違っていた。

 いや、「あれ」を魔法少女と言っていいのだろうか。

 あまりにも異質な魔法。

 わたしとは比べものにならない異常な存在。

 常識で考えてはいけなかったのに、気が付くのが遅かった。

 結局最後まで、わたしがしたことが正しいのかはわからなかった。

 もしかして、ほかにもっと良い方法があったのかもしれない。

 でも、わたしにはああするしかなかった。


 やっぱり、魔法少女は闇が深い。

「魔法少女は闇が深い」、第三部を開始しました。

第三部は、第一部の主人公、麻子視点でのお話となります。

平和になったはずですが、不穏な空気を漂わせている者も少なくありません。

氷の魔法少女、フードを被った少女、ミラージュ……

麻子たちがどう巻き込まれていくのか、見守ってもらえると嬉しいです。

第三部も、どうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 二章完結から三章プロローグまでが早くて驚きました。 [気になる点] 女神編・・フードを被った少女が怪しいな・・() [一言] ついに今までの伏線が回収されるときが来た・・?それにしても麻子…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ