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魔法少女は闇が深い  作者: アリス
魔法少女は闇が深い ~樋本華蓮編~
112/201

TOKYOビッグフェス!①

 八月二十五日。

 東京。

 最高気温は三十度を優に超えており、一歩外に出るだけで顔が熱くなるほどである。

 それでも多くの人が出歩いているところを見ると、東京の活気はこの暑さでも関係ないようだ。

 事実、今わたしの目の前では、たくさんの人が賑わっている。

 大勢の人の話し声。

 アップテンポなミュージック。

 場を盛り上げる電子音。

 たくさんの音が楽しげに響くこの場所で、わたしは椅子に座り、可愛いアニメキャラがプリントされたボトルでスポーツドリンクを飲んでいた。


「ふーっ……疲れたあ」


 ここは、東京にあるビッグドーム。

 今日ここでは、『TOKYOビッグフェス』という大規模なイベントが行われていた。

 アニメやゲーム、漫画だけではなく、最近流行りのエンタメが一堂に会するビッグイベント。

 芽衣の要望に沿い、わたしたちは四人でこのイベントに訪れていたのであった。


(こういうイベント、初めて来たけど……ほんと、凄い人ね。まあ、確かに楽しいけれど……この人混みは何とかならないのかしら。人多すぎでしょ)


「はあ……この人混みは何とかならないのかしら。今この人混みを全部燃やし尽くしたら、どうなるのかなあ……」

「……今の、わたしの気持ちを代弁したつもり? 麻子」


 いつの間にか隣に座っていた麻子を横目で見る。


「そうだけど?」

「そうだけど? じゃ、ないわよ。んなこと思ってないっての」

「冗談冗談。もう足は大丈夫?」

「ん。座ってたらだいぶ楽になった」

「んじゃ行こ? もうすぐステージ始まるっぽい。そろそろ合流しないと」

「わかってる。ちょっと待って」


 わたしはもう一度スポーツドリングを喉に流し込むと、ボトルをカバンに押し込んで立ち上がった。

読んでくださってありがとうございます。

少しの間、第二部から第三部へと続く繋ぎの話、東京旅行編を更新していきます!

シリアス皆無のため、ゆるゆると読んでいただければと思います。

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