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プロローグ
世の中には二種類の人間がいる。
そう、陽キャと陰キャである。
イケてる人。イケてない人。スクールカーストの上位、下位。
こんな区別をすることはくだらないことだと理解しているつもりだが、そういう分類ができてしまうことは反論しがたい事実である。
かくいうわたしは、完全に陽キャ側だった。
それもクラスカーストトップの、圧倒的勝ち組の人間。誰もが認める才女だった。
それが今では、どうしてこうなったのか。
あの日……高校三年生の冬の日。大学受験当日。どうやら選択肢を間違えたわたしは、すっかり過去の栄光を手離していた。
それからもう、数か月。わたしの人生は、さらに狂おうとしていた。
見に来てくださってありがとうございます!
二作品目の投稿を始めました。今作は魔法少女ものになります。
作風は前作と似ていると思いますが……ちょっと変わったお話にしたいな、と思っています。
読んでいただけると嬉しいです……!