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我 怠惰の王なり  作者: MY
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我 面倒くさがり屋である

面 倒 く さ い !

ああああああああああああ!

面倒くさい!全てが面倒だ!

起きたくない! 人間関係ウザ! 学校何それ!

勉強論外! この世界は間違ってる!


あー異世界とか行ったらたぶん俺頑張るんだろうな〜

魔法とか極めちゃったりしたりさ〜、剣の訓練とか毎日やってやるよ!

それで無双とかしちゃったりして美少女とウヘヘっ〜ww


あーでもあんまり大変は嫌だな〜、そこそこだよそこそこ!

まあ俺は昔からこんなもんだよ!何もやらないけど目標は超高め。


まあでも正直努力すればなんとかなんじゃね?というかなんとかなるでしょ!

よし!じゃあ後で努力っと!寝よ寝よ!


・・・・・・・・・・・・・・はっ!


そういえば今日夏休み最終日だった!

4時に目覚ましセット!これで完璧! おやすみ〜


朝の学校の教室。ある男が俺の方に近寄って来た。


「よー淀崎!夏休みの宿題やったか〜?」


まるで俺がやってないような言い方で聞いてきたのは幼馴染の白滝涼平だ。ちなみに中々なイケメンなんだよな。


「どうせやってないんだろwww」


全く。失礼な奴だな。


「失礼だな。何をもってそう決めつけるんだ」


「じゃあやったのか?」


「やってない」

・・・・・・・・・

仕方ないじゃん。目覚ましが鳴らなかったんだよ。


「お前はやったのかよ」


「もちろん!」


こいつはいつもそうだ!

毎回毎回俺を俺を裏切ってくる。

俺と長年の時を過ごしているのだから少しぐらい俺に合わせてくれてもいいのに・・・・


「てかお前なんで今日財布しか持ってきてないんだ?普通に提出物たくさんあっただろ。進路調査票とか。」


「何言ってんだ。今日は全校集会で二時間授業だし、提出物は一ヶ月後に出すが俺の信条だ。財布だけでも十分だ!」


二時間授業なら黙ってればワンチャンバレないし。しかも夏休み明け初日に授業のあるこの学校が間違っているのだ。


「お前流石だな・・・」


涼平もこれには苦笑いするしかないようだ。

全く、そろそろ俺の性格にも慣れてもらいたいものだね。


「おっはよー!淀崎! 涼平!」


元気に勢いよく来たのはクラスメイトの神崎杏奈だ!

茶髪で目が大きくいつもニコニコしていて正直、男子からの人気は計り知れない。ついでに胸もでかい。

俺もこいつをオカズに抜いたことは何度もある。


「朝からうるせ〜な〜杏奈」


涼平がいかにもリア充っぽい返事で返した。俺も適当に返しておきますか。


「あーおはよう神崎〜 いい挨拶だ〜」


「何よ!うるさいって!そんな声大きくないでしょ!ねえ皆!」


「あーそれはノーコメントで!」


「なんとも言えないな」


神崎の後ろから来たのは身長高めのクールメガネ潮田浩介こうすけとギャルっぽくて美人な女子生徒 羽咲美里みさとだ。ちなみにこいつも胸がでかい。 同じくオカズにしたことは多々ある。


あと俺が神崎から無視されたことはスルーしましょう。


まあ正直この中で俺だけ名前じゃなく名字で呼ばれてるからな〜

俺にも正真正銘 淀崎暁人あきとという名前があるんだけど・・・


あと勘違いされると困るけど、神崎は白滝が好きで、羽咲は潮田が好きでどちらも両思いだ。俺もこの女子共に興味はないさ。だから俺がこいつらとそういう関係になることはありえない。付き合うなんて面倒くさいことやってられっか!こいつらは俺の脳内でオカズにだけなっていれば良い。


「淀崎また課題もやってないし、提出物も持ってきてないどころか財布しか持ってきてないんだよ。」白滝が呆れ口調で言った。


「アハハ!面白いね淀崎は!」


「さすが淀崎だわ〜」


「また淀崎か」


皆に笑われた。なんだ!みんなして!全く!

まあ楽しそうだし良いんじゃね?


まあ仕方ない。俺はこの学校で一番課題と提出物の提出率が悪い。

俺は究極の面倒くさがりやなんだ!俺のモットーは 常に暇であれ だ! 正直こいつらといるのだって面倒くさい。


しかも正直俺とこいつら会わないよね!

みんなもそう思うよね!白滝がなんか俺に絡んでくるからよー!そのせいで白滝と仲の良いあいつらまでついてきた!そんなハッピーセット俺はいらない!というかそもそも白滝以外俺のことを何とも思ってない

し。てか逆に嫌われてんじゃね?


あーウゼー! というかもう帰りたい。サボろうかな〜。


「おい!そういえばなんでクラスに俺たちしかいない?」


潮田が不思議そうに尋ねた。


「そういえばなんでだろうね〜」


羽咲がまるでどうでもいいかのように答えた直後。


「おい!なんだ!ドアが開かねーぞ!」


白滝が焦りながらドアを開けようとしている。でも全然開きそうにない。

俺がドアに近付こうとイスを立ち上がった直後。


巨大な魔法陣が地面に現れた。そして強烈な光が俺たちを覆った。



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