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ドジっ子ちゃん

【4日目】




誰に会いますか? ▼


→雪村 リカ   好感度 -30

 マリア     好感度 -1000

 柿谷 弘子   好感度 0

 梅野 まゆ   好感度 15

 結城 春香   好感度 0



――主人公は再び、テキストボックスを前に考えていた。




主人公

「三人に会ったが、全員ぶっちぎりでヤバい奴だったな……。まああれか。これからも確実に変な奴が出てくるだろうが、あの三人の後だと何とか耐えられそうな気がする……。よし、次は」




→柿谷 弘子




――一瞬で画面が切り替わり、今度は教室の廊下に立っていた。




主人公

「おや? あっちから誰か走ってくるぞ」




???

「きゃああああ! どいてどいてええええ!」




――プリントの束を抱え、主人公の方へ走ってきた少女は何もないところでつまづいた。




――しかし主人公は間一髪で少女の腹を支え、転倒を防いだ。




主人公

「だ、大丈夫?」




???

「その声はユウトくん! 助けてくれてありがとう!」




――お下げ髪の少女は、両目に黒い眼帯を付けていた。




主人公

「(これは視界的に大丈夫なのか……?)えっと、弘子さん、だよね?」




???

「どうしたの、急に? いっつもはウランバートル弘子って呼ぶじゃない」




主人公

「何そのシルクローディーなあだ名」




ドジっ子

「はあ、また転んじゃった。最近よく転ぶんだよね」




主人公

「そうなんだ」




ドジっ子

「そうなの。ちゃんと眼帯二つ付けてるのにねっ」




主人公

「眼帯二つ付けてるから転ぶんじゃねーの?」




ドジっ子

「あっ、そっかー! ユウトくんはやっぱり天才だねっ!」




主人公

「(こいつも中々やばそうだな)プリントが散乱しちゃったな。拾うの手伝うよ」




ドジっ子

「あ。大丈夫大丈夫! これ今日の晩御飯だから!」




主人公

「ヤギかな」




ドジっ子

「あれ? ユウトくん、カバンに何のキーホルダー付けてるの?」




主人公

「このペンギンのキーホルダーのこと? 妹がくれたんだ」




ドジっ子

「うわあ! 可愛いー」




主人公

「だろ? ははは」




ドジっ子

「ゾウリムシの次に可愛いー」




主人公

「お前さして可愛いと思ってねえだろ」




ドジっ子

「もう失礼だなあ。ゾウリムシはゴボウに生えてる毛の部分より可愛いでしょ?」




主人公

「お前の頭の中の可愛さヒエラルキーは何を元に構成されてるんだよ」




ドジっ子

「うっ! うううえええええ!」



主人公

「お、おい。具合が悪いのか? 保健室行くか?」




ドジっ子

「だ、大丈夫……。ちょっとゴボウの毛を想像したら吐き気が」




主人公

「何なんだお前は」




ドジっ子

「それはそうと、私もそのキーホルダー買いに行きたい! どこにあるの?」




主人公

「ああ、これは妹がいる病院のガチャで出たらしいんだが……」




ドジっ子

「行ってくるねっ!」




主人公

「あっ、おい」




ドジっ子

「行ってきたよっ!」




主人公

「ナメ〇ク星人かお前は」




ドジっ子

「もう! ガチャでペンギンが出なかったの! プンプン!」




主人公

「まあ確率の問題だからな」




ドジっ子

「腹いせに近くの駄菓子屋で鹿の生首を買ってきたの!」




主人公

「なんで駄菓子屋に鹿の剥製があるんだよ! あとどうしてそれを買ってきた!?」




ドジっ子

「だって似てるじゃん」




主人公

「似ててたまるか!」




ドジっ子

「似てるよ! 両方ツノが生えてるし」




主人公

「いやペンギンには生えてないよ!」



ドジっ子

「両方足が10本生えてるし」




主人公

「両者10本も生えてねえよ!!」




ドジっ子

「あと両方息絶えてるし」



主人公

「むごい言い方すんな!」




ドジっ子

「何よりゾウリムシにそっくり!」




主人公

「どう似てるんだよ!!」





ドジっ子

「それよりゾウリムシくん。あっ間違えた、大作くん」




主人公

「お前どこまでブッ込んでくるつもりだ!!」




ドジっ子

「どうして私にシカの剥製を買って来させたの?」




主人公

「いやお前が勝手に買ってきたんだろ!?」




ドジっ子

「それダジャレ?」




主人公

「違うわ!」




ドジっ子

「あとユウトくんに会ったら言おうと思ったことがあるんだけど……むむむ、忘れちゃったっ」




主人公

「そりゃあ、あんな勢いでボケ続けたらな……」




ドジっ子

「思い出した! 家で焚火してたんだけど、火を消し忘れて学校に来たんだった!」




主人公

「早よ帰れよ!!! 」




ドジっ子

「そう?」




主人公

「そうだよ俺に報告しとる場合じゃないだろ!!!」





ドジっ子

「帰って来たよっ!」




主人公

「早っ!! なおさら早く帰ればよかったのに。どうだった?」




ドジっ子

「うん、大爆発してた!」




主人公

「大惨事じゃねえか!!!」




ドジっ子

「またお母さんに怒られるよー。これで3回目」




主人公

「テロリストかお前は!!!」




ドジっ子

「ううん、私はパエリアの方が好き」




主人公

「何の話だ!」




ドジっ子

「大丈夫だよ。あんまりケガ人は居なかったから」





主人公

「じゃあいるんだろ!!?」




ドジっ子

「毛ガニはたくさんいるけど」




主人公

「ラリってんのかお前は!!」




ドジっ子

「大丈夫大丈夫! ちゃんと絆創膏持ってるから!」




主人公

「何が大丈夫なんだよ!!」




――ここでいつものポップなBGMから、勇ましい音楽に変わる。




主人公

「(なんだ、ここからターニングポイントか?)」




ドジっ子

「ごめんね、ユウトくん。私、火を消しに行くよ。一緒にバケツリレーしてくれる?」




――どうしますか?




→する

バケツリレーはしないがオケツリレーならする




主人公

「二つ目ふざけてんのか!!! バケツリレーするに決まってんだろ!」




→する




――主人公と弘子は2人で尻を叩き合った。




主人公

「オケツリレーしてんじゃねえ!!!」




ドジっ子の好感度が40上がった! ▼




つづく!!!


お読みいただきありがとうございました!

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