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幼馴染ちゃん 3

――「梅野君」その名を呼ばれた時、様々な記憶がフラッシュバックする。以前からストーカーに付きまとわれていたこと。そして、その少女が春香であること。




――そしてあの日、トラックにひかれた時、主人公に抱き着いて車道に飛び出したのが、この春香であったこと。




春香

「ずっと好きだったよ、梅野君。今も大好き」




主人公

「お、お前、どうして……」




――その時、春香の手に包丁が握られていることに気づく。




春香

「もう隠す必要もないよね。私の欠落はあなたと心中し損ねたこと。だから今度こそ君を殺して私も死ぬ!」




主人公

「ば、馬鹿な真似はよせ! そもそもここは仮想空間なんだから、そんなもので刺されても死なないぞ!」




春香

「ひひっ。やってみたら分かるわ!」




主人公

「う、うわあ!」




主人公

「……ん? 刺されて、ない?」




マリア

「ふう、間に合いましたね」




――視線を前に向けると、マリアが包丁を押さえつけていた。




主人公

「マリア! お、お前消えたんじゃなかったのか?!」




マリア

「もう話してもいいですよね。……私の欠落はあなたを助けられなかったこと。だからこの女を排除するまで消えることはありません」




春香

「ちぃっ! 生きてる時から私の邪魔ばかりしてぇ! 許さない! 絶対に許さないんだから!」




マリア

「文句があるのなら掛かってきなさい。お前の腕をまつり縫いにしてやる」




春香

「望むところよ!」




主人公

「お、おいお前ら。あんまり手荒な真似はやめろよ! ここで死んだら生き返れるチャンスを失うかもしれないんだぞ!」




マリア

「分かりました。では平和的にラブレター対決で勝負しましょう」




主人公

「ラブレター?」




マリア

「どちらがユウトの心に訴えかけることが出来るかで勝敗を決めるのです。そして勝ったほうがユウトを好きにできる」




主人公

「それだと春香が勝ったら俺が殺されることになるんだが」




春香

「面白そうね。まあ私が負けるわけないけど」




マリア

「では私から行きます」




マリアのラブレター




『ユウト、私は生きてる時からユウトのことが大好きでした』




主人公

「思い出したよ。お前は確か俺のクラスメイトで、トラックにはねられた日、俺に告白してきたんだよな。あの時は戸惑って保留にしておいてくれ、って言っちゃったけど」




『私、ユウトともう一度星を見に行きたいです』



主人公

「あれ、一緒に天体観測に行ったことあったっけ?」




『一回も行ったことないけど』




主人公

「無いんかい。じゃあなんでもう一回とか言ったんだよ」




『そしてサッカーの試合も、また一緒に見たいですね』




主人公

「いや、サッカーの試合も見に行った覚えが……」




『見に行ったことないけど』




主人公

「何なんださっきから! 全部お前の妄想じゃねえか!」




『そして、もし一緒にバイキングを食べに行けたら、私が食べすぎてお腹を壊したことありましたね』




「おい時系列がおかしいぞ!」




『ユウトは私の手を握って大好きって言ってくれた気がする』




主人公

「気のせいじゃねえか」




『ユウトと一緒にガンジス川に入りたいです! 入りたくもないけど』




主人公

「どっちなんだよ!」




『一匹の蚊に私たち二人の血を吸わせた後二人でつぶしたいですよね』




主人公

「それ悪魔の儀式か何かだろ!!」




『だから蚊に謝れ』




主人公

「俺が!?」




『死ぬときは一緒にモチをのどに詰まらせて死にたいってユウトは言ってましたよね』




主人公

「言ってねえよ!」




『そんな私の脳内のユウトが大好きです』




主人公

「俺は!?」




つづく




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