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妹ちゃんとアンドロイドちゃん

――その時、病室の扉を開いてマリアが入って来た。




主人公

「あれ? どうしてここに?」




アンドロイド

「二つ要件がございます」




主人公

「二つ?」




アンドロイド

「一つ。ご主人様の帰りが遅いので、鷹かワシにお持ち帰りされているのかと心配で探しておりました」




主人公

「ウサギか俺は」




アンドロイド

「自惚れるな」




主人公

「急にキレんな!」




アンドロイド

「そこのベッドにおられる方が妹のマユ様ですね?」




主人公

「そうだ」




「ふーん、この女の人がお兄ちゃんと一緒に住んでるアンドロイドなんだ」




主人公

「あれ? 知ってるのか」




「前に話してたじゃん!」




主人公

「そ、そうだっけ」




アンドロイド

「ご主人様、もう日が暮れますよ。早く家に帰りましょう」




――マリアは主人公の腕を掴んだ。




「むー、何よ何よ! 私の方がお兄ちゃんと仲良しなんだからね!」




アンドロイド

「それは聞き捨てなりませんね。私の方がご主人様とカネヨシです」




主人公

「誰なんだよカネヨシって」




「お兄ちゃんは毎日私に『大好き』って言ってくれるもん!」




アンドロイド

「こっちだって、ご主人様は毎日私の膝に顔をスリスリ擦り付けながら『母体に戻った気分だよドゥフフフ!』とほざいています」




主人公

「俺そんなキモイ事してんの!?」



「私なんてお兄ちゃんの飲みかけのジュースを自分のコップと取り換えて間接キスしたことがあるんだから!」




アンドロイド

「私はご主人様のジュースとご主人様のお父様のジュースを取り換えて間接キスさせたことがあります」




主人公

「お前は俺をどうしたいんだよ!!」




「私なんか入院するまで毎日お兄ちゃんと同じベッドで寝てたんだから!」




アンドロイド

「私だって毎日ベッドの下からご主人様の寝息を感じています」




主人公

「地縛霊かお前は!」




「私なんてお兄ちゃんと毎日お風呂に入ってたんだから!」




アンドロイド

「私だって毎日お風呂に味噌を垂らしています」




主人公

「俺はみそ汁の具か!」




「私なんてお兄ちゃんの切った爪をこっそり集めてたんだから!」




主人公

「ええ……」




アンドロイド

「私も毎日ご主人様の髪を100本づつ抜いています」




主人公

「やめろ禿げるわ!」




「むぅうう! お兄ちゃんはロボットなんかより私のこと大好きなんだから! お兄ちゃんは毎日私をナデナデしてくれるもん!」




――突然、マリアは主人公に抱き着いた。




アンドロイド

「私なら毎日こんなスキンシップを取ることが出来ますが?」




主人公

「お、おいマリア……」




「あー! ずるい! お兄ちゃんから離れてよ!」




マリア

「お断りします」




「離れてったら!」




マリア

「嫌です」




「離れろっつってんだろポンコツ」




主人公

「!!?」




「っは!? ち、違うのお兄ちゃん」




主人公

「い、今めっちゃドスの利いた声が聞こえたんだけど……?」




「今のは違うの! ちょっと素が出ちゃっただけなの!!」




主人公

「余計怖いわ!!」




アンドロイド

「ご主人様、要件の二つ目を申し上げてもよろしいでしょうか?」




主人公

「二つ目すごい時間差で来たな!」




アンドロイド

「お金が必要とおっしゃっていたので、儲け話を持ってきました」




主人公

「えーなんか怪しいな」




アンドロイド

「じゃあ教えません」




主人公

「ま、待て悪かった! ちゃんと聞くから教えてくれ!」




アンドロイド

「釣りです」




ミニゲーム:釣り が遊べるようになりました。▼




つづく


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