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12/34

vs剣崎師範 1

【8日目】




誰に会いますか? ▼


雪村 リカ   好感度 -30

 マリア     好感度 -1000

柿谷 弘子   好感度 40

 梅野 まゆ   好感度 15

 結城 春香   好感度 30




ミッションを選択してください。▼


→剣崎師範を倒せ(結城 晴香) 難易度 60

実験台になろう(雪村 リカ) 難易度 50




――ホーム画面にて、主人公はあることに気付いた。カーソルをイベント(剣崎師範を倒せ)から動かすことが出来ない。




主人公

「これが強制イベントってやつか……。ろくなヒントも貰ってないけど、こうなったらやるしかねえ」




→剣崎師範を倒せ




――画面が剣道場に切り替わる。相変わらず、この鬼のような画面の切り替わりに慣れることが出来ない。

どうやら剣道場にはまだ誰も来ていないようだ。




結城春香

「ウラー!」




主人公

「うわっ、びっくりした!」




結城春香

「何よ。人を幽霊みたいに」




主人公

「幽霊だろうが」




結城春香

「ユウト、私のためにここまで来てくれてありがとう。それだけですごく嬉しいよ」




主人公

「約束だからな。まあ、勝てるかどうかは分からないけど」




結城春香

「駄目よ! 負けたら一生呪ってやるんだから!」




主人公

「おっかねえな!」




その時、入り口からだれかが入って来た。強面でスキンヘッドの中年男性だ。▼




主人公

「あ、あれが剣崎師範、なのか? 威圧感たっぷりだな」




結城春香

「ああ見えて元ヤクザっていう意外な一面もあるんだよ」




主人公

「ガッツリ見た目の通りじゃねえか」




剣崎師範

「おう、久しぶりだな」




主人公

「お、お久しぶりです」




剣崎師範

「まさかこんな形でお前に勝負を申し込まれるとは思わなかったぞ」




主人公

「え、えっと実は……ま、まあ色々あったんですよ! 自分の実力を試したくなったと言うか!」




剣崎師範

「そういえば眼鏡を掛けたおさげ髪の女の子が昨日ここへ来たよ」




主人公

「弘子が……?」




剣崎師範

「お前との剣道勝負からモヤシ栽培対決に変えてくれって言ってきたから参ったよ」




主人公

「(あいつ本当に要求してたのか)」




剣崎師範

「だが断ったよ。ワシはブロッコリー派だからな」




主人公

「(そしてこいつも頭マシュマロか)」




剣崎師範

「では早速、防具に着替えたら勝負だ」




主人公

「……分かりました」




幼馴染

「ユウト! ファイトだよ!」




主人公

「ああ、今更緊張してきた……。生きた心地がしねえ」




防具に着替えた主人公は剣崎師範の方へ振り返ると、そこにはレオタード姿の剣崎師範の姿があった。▼




主人公

「な、何してるんですか剣崎師範!」




剣崎師範

「いい勝負にしよう」




主人公

「言ってる場合か!

(確かにリカが防具をレオタードに変えておこうって言ってたが、でも普通それ着るか? まさかそういう趣味の人なのか?)」




主人公

「あ、あの……、本当にそれで戦うんですか?」




剣崎師範

「いい試合にしよう」




主人公

「いや、だから師範の着ている服が」




剣崎師範

「いい試合にしよう」




主人公

「ちんちん」




剣崎師範

「いい勝負にしよう」




主人公

「なんだ? 急に『いい試合にしよう』しか言わなくなったぞ。まさか……」




――その時、主人公はあることに気付いた。自分と剣崎師範の頭上に一つづつ、平面的で横に細長い黄色の棒が表示されている。恐らくこれもゲームシステムの何かなのだろう。




剣崎師範

「では、ゆくぞ」




主人公

「(クソっ、本当にレオタード姿のおっさんと戦うことになるのかよ!)」




剣崎師範

「キエエエエエエエエエエエエエ!」




つづくェエエエエエエエエエエエエ!


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