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ドジっ子ちゃんの乱入

主人公

「ドジっ子? ついうっかり家を三回も爆発させたアイツのことか……?」




その時、理科室の壁が急にぶち破られた。▼




主人公

「うわっ! 何事だ!」




柿谷弘子

「いっけなーい! うっかり壁を壊しちゃったあ!」




主人公

「どうやったらうっかり壁を壊せるんだよ」




柿谷弘子

「つまづいて壁に当たっちゃた!」




主人公

「ブルドーザーかお前は」




雪村リカ

「話を戻しましょう。ユウト君が剣崎師範について聞いてくる本当の理由って何?」




主人公

「(え? この状況で弘子を無視するのか?)……じ、実はとある理由から今度剣崎師範と試合をすることになったんだ」




雪村リカ

「とある理由って?」




主人公

「(幽霊の春香にお願いされた、とは流石に言えないな)それは、今は言えない。だけど次の試合は俺の人生が掛かってるんだ。どうしても負けられない」




雪村リカ

「確かに、竹刀で戦車を両断する剣崎師範に勝つのは無理そうだわ」




主人公

「待って! 剣崎師範ってそんなに化け物なの!?」




雪村リカ

「正攻法で勝つのは無理だから姑息で卑怯な手段を一緒に考えましょう」




主人公

「そんな堂々と……」




柿谷弘子

「ふみふむ。何となく話は分かったわ。私も意見を出すよ!」




主人公

「あ、うん」




雪村リカ

「どうやったら師範を殺せるかしら」




主人公

「いきなり待て! 殺しちゃだめだろ!」




柿谷弘子

「じゃあ剣崎師範って人の朝食に下剤を混ぜるのはどうかな?」




主人公

「外道の戦法だが、この際それも仕方ないかもしれないな……」




雪村リカ

「あとは師範に色仕掛けをするとか」




主人公

「いや、お前にそんなことしてもらう必要は……」




雪村リカ

「いえ、私のおばあちゃんを投入するの」




主人公

「いや無理だろ。何だそのロスタイムは」




柿谷弘子

「じゃあ代わりに私のお父さんをブチ込もうよ!」




主人公

「お前はお父さんを何だと思ってるんだ!」




雪村リカ

「じゃあ精神的に削るのはどうかしら」




主人公

「精神的に?」




雪村リカ

「師範の家の池にブラックバスを放流しましょう」




主人公

「ただの嫌がらせじゃねえか」




柿谷弘子

「私はザリガニの方が美味しいと思うけどなあ」




主人公

「お前は絶対に話分かってねえだろ」




雪村リカ

「そうだわ! 師範の剣道防具に嫌がらせをしましょう!」




主人公

「防具に?」




雪村リカ

「先ず『面』にミミズを1000匹詰め込んでおくの!」




主人公

「ひでえ」




雪村リカ

「そして『小手』にはンナサッフをたっぷり注ぐの!」




主人公

「あの得体の知れない液体を!?」




雪村リカ

「そして『胴』の防具はレオタードとすり替えておくの!」




主人公

「いやそれは絶対にバレるだろ!」




柿谷弘子

「じゃあついでに竹刀も真剣にすり替えておこうよ!」




主人公

「俺が斬り殺されるわ!」




柿谷弘子

「もういっそ剣道じゃなくてモヤシ栽培対決に変えてもらおうよ」




主人公

「提案が投げやり過ぎるだろ!」




雪村リカ

「決めたわ! 歌いましょう!」




主人公

「歌……?」




BGM ~スネ毛をむしる時に歌う歌~




雪村リカ

「♪お前のスネ毛をむっしるぞー」




柿谷弘子

\ゆっくり!/




雪村リカ

「♪一本一本むっしるぞー」




柿谷弘子

\もう一本!/




つづく




主人公

「ここで終わりなの!? よりによってスネ毛の歌で終わり?!」


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