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東京PMC’s  作者: 青空鰹
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紫音と入浜警察予備高校の実習日

実習日当日なった。紫音は無事生徒達に教えられる事が出来るのだろうか?

スナック マザー♡ラブ で戸惑いがあったものの紫音とコニーは仕事する事になった。そして入浜警察予備高校にタクティカルトレーニングを教える当日になったのだが・・・・・・。


「コニーさん、落ち着いて」


「シオン、私はオチち着いてますよ」


いや、今にも撃ちそうなぐらいに殺気だっているし、トリガーに指を掛けているから()るき満々じゃん。


「コニー。紫音くんの言う通り、落ち着きなさい」


「でもオネエちゃん。私達あのコウチョウに馬鹿にされたんだよ」


「怒る理由はわかるけど、問題を起こされたら元もこうもないからダメよ」


「わかったよ。オネエちゃん」


コニーがションボリさせながらトリガーから指を離したので、紫音はホッとした表情をさせる。


「それと紫音くんは耳を触らせて」


「何で耳を触りたいんですか?」


「モフモフを感じたいからよ」


キラキラした目で見つめながら近付くので、紫音は仕方ないと思いながら膝を着いてサラに触らせてあげた。


「ホント、オネエちゃんは動物好きですねぇ」


「ええ、特に犬は好きよ。この身体になってなかったら、コーギーかダックスフンドを買っていたわ」


「生活介助犬を飼うのもヒトつの手じゃないの?」


「あれはあれで色々と守らないといけないルールがあるし、何よりも私自身は犬を飼いたいから生活介助犬は違うの」


つまり生活のサポートする犬ではなく、自分で犬をお世話をしたいって事ですね。


「生活介助犬を雇ったら、こんな風にモフモフする事が出来ないからねぇ〜・・・・・・」


つまり僕はペットの犬と同じって事ですか。


「ハァ〜・・・・・・私、紫音くんと結婚しようかしら?」


「何で結婚の話が出るんですか?」


「だって結婚をすれば毎日モフモフな耳と尻尾を堪能出来るでしょう? それに紫音くんはちゃんと働いているから、将来安泰かも。

あ、それと安心して。身体はこんな風だけど、ちゃんと子供を産める身体だからね。もしかしたら紫音くんみたいなモフモフで可愛い子が産まれて来るかも」


「耳と尻尾と自分の野望の為に僕と結婚をしたいなんて」


ちょっと酷くありませんか?


「ダメよサラ! そんな事をしたら、私が楽しめないじゃない!」


リトアさんはそう言って、背中から抱き締めて来るけどAKのマガジンとかが刺さって来て痛い。


「あらリトア。もしかしてアナタも紫音くんを狙っているの?」


「そうよ」


「男だらけでハーレム状態なのに、どれだけ欲張るのよ?」


「ハーレム何かじゃないわよ。リュークは家事以外ゲームばっかりやってるし、アマノに関しては煙草臭くて寝てばっかりのオヤジだし。あ、後は陰湿なところもある最低な人間」


天野さんはともかくとして、リュークさんにそう言ったら可哀想ですよ。


「最低で悪かったな。酔っ払い女」


「あらアマノ。煙草を吸い終わったの?」


「ああ、ここに戻って来る時にガキ共を見た」


「ガキって、入浜の子達の事?」


「ああ、今は更衣室で着替えをしている」


もう来ていたんだ。


そんな事を思っていたら、天野さんが僕とコニーさんを見つめて来る。


「2人に念の為にもう一度言うが、私情を挟まない様にな。特に紫音。いくら幼馴染みだからと言って、特別扱いをするなよ。彼女の為と思うのなら、わかっているよな?」


「・・・・・・はい」


淡々と自分の技術を教えてやれ。ですね。


「わかってますよ。アマノ!」


「サラ、そろそろ紫音から離れてやってくれないか?」


「わかったわ。また後で堪能させて貰うわね」


サラさんはそう言うと、名残惜しそうな顔させて僕から離れた。


「そういえば、リュークさんは何処に行ったんですか?」


「リュークならガキ共の出迎えをしている」


「ああ、そうなんですか」


リュークさんは説明とか得意だから、適任と言えば適任かな? って、ん?


「どうした、紫音?」


「集団の足音・・・・・・多分警察予備校の生徒がここにやって来たんだと思います」


「そうか。ようやく来たか」


リュークさんと工藤さんを先頭に入浜警察予備高校の生徒達がゾロゾロと部屋の中に入って来る。


「全員整列!」


下谷さんのその言葉と聞いた生徒達は横並びなる。


「これから彼らPMCにタクティカルトレーニングを教えて貰う! 全員、彼らから学ぶように!」


『はい!』


「一同、礼!」


『よろしくお願いします!』


「・・・・・・いい子ちゃん気取りだな」


天野さん、バレないように言ってるけれども僕には聞こえてますよ。


僕が天野さんの顔を見つめている間に、工藤さんが彼らの前に立つ。


「彼らは我々PMC協会で活躍している。JOKERの人達と訓練官のダニエル教官だ」


「ミナサン、ヨロシクネェ〜!」


「どうも」


あれ? ちょっと待って。コニーさんの紹介は?


そんな事を思っていたら、サラさんがこっちまで来て小声で説明をしてくれる。


「彼女はフリーだけど、今回だけはアナタ達のメンバーの1人として紹介しているわ。この方が時間を省けるから」


ああ、そう言う事ですか。


「因みに彼らは実戦経験も豊富だから、よく学ぶように」


工藤さんがそう言うと、こっちに身体を向けて話して来る。


「彼らを訓練場へ連れて行ってくれ」


「了解しました。みんなボク達に着いて来るように!」


『はい!』


生徒達はちょっとざわざわとしつつも、僕達に着いて来てくれる。そんな中、下谷さんが僕達に近付いて来た。


「皆さん、すまない。時間が無い中、我々の生徒達の訓練をして頂けるなんて」


「これはこれで歴とした仕事だから構わないのだが、何で俺達PMCに教わりに来るんだ?」


「実はですね。これには深い訳が・・・・・・」


「どうせあのガクエン長が私とシオンの感想文を読んで、激怒した結果でしょ?」


「残念だが違う」


え!? 違うの?


「実演が終わった時に、あの馬鹿学園長アナタ達に絡んだでのを覚えているだろ。あの時に“この子達をギャフンと言わせたい”と言って・・・・・・」


「今ノ状態二到ル。ッテ訳デスネェ」


「はい、最初はPMCと共に実戦に出ると言い出して、我々教員がまだ早いと止めたんです」


下谷さんはその時の事を思い出しているのか、ウンザリした顔をさせている。


「それで、教員の1人が機転を効かせて、 実戦に出なくても訓練で成果を見せられる。 と言ったので急遽こういう形を取る事になったんだ」


「大変ですね」


「私自身、実戦ではなく訓練する事になってホッとしてる」


あの学園長は生徒達の事を考えていないのか?


「とにかく、私の教え子の中には実戦で通用すると思い上がっているから、いい機会かもしれない。彼らを厳しく指導してやって欲しい」


「わかった。善処しよう」


「ワタシガ、ミッチリ鍛エテ。シオンクン ノヨウナ ソルジャー ニシテ アゲマスヨ!」


ダニエル教官の指導は厳しいから、彼らが着いて行けるか心配。


そんな会話をした後、訓練場にやって来た。


「はい注目!」


サラさんに注目が集まる。


「基礎的な事はもう学んだと聞いているので、このハウスに1人づつ突撃制圧。つまりダイナミックエントリーをやって貰います!

実弾を用いた訓練になるので、マズルとトリガー管理はしっかりするように!」


「よし、お前ら聞いたな? 先ずは手本として彼らPMCがやってくれるから、よく見ておくように!」


下谷さんの言葉に僕とコニーさんが えっ!? と驚いた顔をさせる。


「ダイナミックエントリーをやるなんて聞いていないんですけど?」


「私もシオンと同じでキいてません」


「私達も同じよ」


リトアさんも聞いていないって事は、まさか?


「いや・・・・・・俺も今初めて聞いた事だから、そんな顔をしないでくれ」


「マジですか」


天野さんの伝え忘れじゃないのか・・・・・・。


「まぁ担任教師がそう言っちまったんだから、従うしかねぇよ」


「準備が出来たら、お願いします」


下谷さんは申し訳なさそうな顔でそう言うので、諦める事にした。


「仕方ない。先ずはボクからやるね」


リュークさんはそう言うと H&K MP5A6 を持ち、スタートラインに立った。


「ルートは一方通行で2階がないから、スタートからてゴールまで普通に歩くと大体1分半から1分10秒ぐらいで着くコースです。計測は私がやります」


「わかったよ」


サラさんはそう言うと、ゴールと床に書かれた付近に設置されているモニターのところへ行く。


「リュークさん、準備は出来ましたか。用意が出来たのなら、片手を上げて下さい!」


リュークさんはサラさんの指示通り、左手を上げた。


「確認取れました。5秒合図でスタートさせます! 5、4、3、2、1、スタート!」


リュークさんはスタートの合図と共に、H&K MP5A& を構えてハウスの中へ入って行った。

こうして、実習が始まった。お手本となったリュークの実力はいかに?

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