ラブホの食事2
調理をするようになって思った事。
それは出来立てを食べてもらいたい……時間が経てば味も落ちるというものだからです。
それと大量に残されると味付け悪かったのかな?と少しションボリしてしまいます。
出来ればご意見アンケートなどに善し悪しを書いてもらえると参考になって勉強になります。
アレ?この味ちょっとおかしいんじゃない?と思ったら小さい事でも教えてもらえると嬉しいです。
(あんまり書きすぎると対応できなかったりしますが)
使う材料や味付けの仕方等は同じですが、 作る人によって熱の入れ方や茹で加減や盛り付け方の美醜が違ってきます。
卵の焼き方等は顕著にそれが表れます。
この間はふっくらとしてすごく美味しかったのに、今回食べたのはぺっちゃんこで熱が入り過ぎ……
これは作る人が違っていたりするのです。
美味しい卵焼きを作れる人は大体のものを美味しく作れます。
そんな人に当たれば良いけどハズレるのは嫌だ。
そう思ったら、その卵焼きを作った人が入る曜日など聞いてみては如何でしょうか。案外教えてくれるかも知れません。
食の話題は色々ありますが、今日はお客とのエピソードも書いてみたいと思います。
ある部屋から天ぷらうどんのオーダーが入りました。
入店から1時間半。帰る前に頼まれたんだと思います。(ご休憩は通常2時間ですので)
私が作り、部屋まで届けるとお客用のドアが目の前で開きました。
男の方が精算をしてしまったから帰る。と言うのです。
その方の身なりはジャケットにスラックスで、
とても実直そうな若い外国人でした。
何故外国人だと思ったか。その方が話す日本語はたどたどしいですし、後ろに控えている女性と中国語のような言語で話していたからです。
天ぷらうどんの料金はオーダーが入るとすぐ部屋付けてコンピューターに打ち込みますので、当然このお客は天ぷらうどんの料金も支払った事になります。
「えっ!ちょっと待って」
と言ってそのお客を引き止め、すぐに店長を呼びに行きました。
「あー、タクシー呼んだとこやね。うん、タクシーは待ってもらうから、部屋で食べて行き。せっかく頼んだのに、もったいないけんね」
店長はお客を部屋に戻し、食事をしてもらったのです。
私は店長がそういう配慮をしてくれた事をとても嬉しく思いました。
お金を払ってくれているので食べる権利はありますし、時間だからと追い出すような真似もしなかったからです。
なにより天ぷらうどんが無駄にならなくて良かった ( 笑 )
一悶着あったので、冷め始めた天ぷらうどんの味がどうだったのか気になりましたが、ちゃんと完食して貰えていたようです。
次に来店された時はぜひとも出来立て熱々の天ぷらうどんを食べてもらいたい。
そう思ったのでした。