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049話 道場の修行と両親との対面

(おはようございます、みなさま)


((おはよう、みんな))


(((おはようございます。みなさん)))


 エスティライド生活43日目の朝だ。


 朝のお稽古を始める。2回戦行い、VIT、DEXが92上昇した。分身10体はダッシュトレーニングを開始している。


 いつものように、お風呂に入り、朝食を食べる。終わったらすぐに、エドキオへと向かった。


「ハルカ、おはよう。待っててくれたんだね」


「おはよう。でも、待ってなんかないんだからね、たまたま掃除しようと家の前に出たら会っただけなんだからね」


 そう言いつつも、手には掃除道具など一つも持っていない。巫女姿ではなく、道着を着込んで、修行の準備はばっちりである。


「さあ、道場はこっちよ、靴は脱いで上がってね。カナタはこっち、女子はあっちで着替えてね」


 そう言って僕たちは道場に案内された。畳敷きの和式(ヤポン式というべきか)の道場である。


「おはようございます」


 師範?が挨拶したので、道場生と一緒におはようございますと言う。まずは、正座して、瞑想する事で精神統一を図る。すぐに瞑想状態に入ったというか、朝からスキル上げのため明鏡止水を発動し続けている。


 ハルカ以外の四人は瞑想状態に入れてないようだ、どうやら正座に慣れないようだ。10分ほど瞑想を行い、いよいよ修行に入る。しかし、四人はは足が痺れている。


「足がじんじんするわ、これは何?」「足の感覚が変です。」「びりびりする」「何じゃこの感覚は、何とも奇妙な」


 正座の足のしびれはスキルでは直らないようだ。おそるべし、正座。


「慣れないうちは、仕方ないわよ、カナタは大丈夫なのね」


「僕の故郷にも正座の習慣があったからね、それで大丈夫なんだ」


「少しましになって来たわ」


「一時的に血が足に行ってなかった事で起きるからね、すぐに直るよ」


 修行は充分にストレッチを行ってから、正拳突き、前蹴り、後ろ蹴り、蹴り上げ、前蹴りと正拳突きのコンビネーションの空手系、受け身、投げ技、絞め技の柔道系、木刀を使っての剣道系一通りやった。うーん、どうやら僕らがいるから如月水心流オリジナルの技は見せてくれないようだ。


 うーん、どうしようか、ハルカの持っている御殿手、無拍子、軟気功、硬気功、白羽取りのスキルを覚えたかったのだが。今から道場破りってわけにもいけないし、どうしたものか。


 修行は木刀を使用しての組み手となった。体術と総合格闘術で弟子達を圧倒していく、気付いたら弟子全員を絞め上げていた。無心で相手してたら、結果、道場破りの形になってしまった。


 師範が近づいて来ていた、いつの間に?ノーモーションで拳が放たれる、それを受け流す。どうやら御殿手で近づき、無拍子で突きを放って来たようだ。僕は木刀を、白羽取り出来ると思われるスピードで繰り出す。見事思惑通り、白羽取りで、木刀をキャッチしてくれた。もう木刀はいらないので手を放し、震脚からの発勁を放った。師範は吹っ飛びながらも硬気功でガードしていた。発勁なので内部にダメージが通っている。師範はそのダメージを軟気功で治癒する。


 これで必要なスキルはすべて見させてもらった、僕は御殿手で近づき無拍子で浸透勁を放った。師範は気絶した。完全に道場破りをやってしまった。


「カナタ、やっちゃったわね」


「如月水心流の技見せてくれないから、適当に、道場生相手してたらこうなってた。師範が技見せてくれたからいいけど」


「カナタの事だから全部スキルとして覚えちゃったんでしょうね」


 そう言って、木刀で全力を出し斬りつけてくる。僕はそれを、2本指の白羽取りで受け止める。


「はあー、やっぱりね。一応、技は秘伝なのよね、こうなったら、5人には正式に入門してもらうしかないわね。師範あにがあれだから、父に会ってもらうわ」


 こうして、僕たちは、ハルカの父、如月竜堂きさらぎりゅうどうに会う事となった。


「お父様、入門希望者を連れて参りました」


「分かった、通してくれ」


 僕らは、ハルカの案内で如月竜堂の私室に入る。入るなり、居合い切りで斬りつけられた。正確には寸止めされた。なので、気にせずそのまま入る。


「ははは、ハルカの言う通りだな。寸止めとは言え、儂の渾身の一撃にちっとも驚かずにいるとは。まあ、皆座ってくれ。」


 促されるまま、座布団の上に正座する。


「お父様、こちらの五人の入門を認めて欲しいのですが?私もランク戦の際に見せてしまいましたが、ヒカル兄さまが秘伝を見せてしまいました。御殿手と無拍子です。しかも、カナタはマスターしてしまいました。」


「なんと、見ただけで覚えたと言うのか、なんと非常識な。儂が直々に確かめても構わんかな」


「ええ、構いませんよ」


「では、少し道場で待っていてくれ」


 しばらく道場で待っていると、完全武装した状態でハルカの父がが現れた。


「お父様、冒険者時代の装備なんか出して来て、なんで、不死結界の準備までしてるの?」


「まだ、お前達の交際を認めた訳ではないからな。如月水心流の技の覚え具合と実力を見せてもらおうと思ってな。さあ、ハルカとの交際を認めて欲しければ儂に勝ってみせよ」


「覚えた如月水心流の技と、僕の実力お見せしましょう」


「それでは、試合始め!」


「ちょっとカレンなんで試合始めるのよ、止めるところでしょ」


「私たちのカナタが負ける訳ないでしょ。それに、ハルカもお父様公認の方が良いでしょ」


「そうだけど…」


 まずは、リュウドウの猛攻を見切りと流水で躱す、次に硬気功で攻撃を浴び、受け流す。さらに、白羽取りでリュウドウの刀を受け止め投げ飛ばす。次に御殿手で近づき無拍子で斬りつける。幻魔剣による傷だ、通常の方法では治らない。再び御殿手で近づき軟気功で傷を治す。幻魔剣の傷は軟気功か完全再生でしか直せない。


「これで、覚えた技は全部見せました。最後に僕の今出来る最高の一撃を繰り出します」


 そう言って、僕は左手を鞘代わりにし、構える、御殿手を使った縮地から、無拍子を使った居合い切りを放つ。ヒヒイロカネで出来た鎧ごとリュウドウを切り裂いた。リュウドウは光の粒子となり結界の外で復活した。


「見事だ、まさか、奥義の天地無音斬を、教えても見せてもないのに使うとはな。集中も心眼も明鏡止水も使えているようだし、ハルカがあれだけ褒めるだけの事はある。ハルカとの交際を許そう。いや、ハルカの事を頼みます」


「お父様ありがとうございます」


「それと入門の件だがもちろん認めよう。それとカナタ殿には免許皆伝を与えようと思う」


「え、大技しか見せてませんけど、細かい技は良いんですか?」


「それに関しては大丈夫だ。カナタ殿は、暗殺者と武神のスキルをマスターしておるのだろう。それならば問題ない」


「そんなもんですか?」


「そんなもんだ。それにハルカの夫になるものだからな。ハルカも強くなり過ぎて、夫になれるものがいなくなってしまったと思ったが、ハルカが望む男子に嫁げる日が来るとはな、本当に良かった」


「お父様、それ以上言うと怒りますよ。それと、お昼は、お母様連れて、カナタ達と一緒に食べますから、お父様は適当に済ませて下さいね」


「なんと、儂は仲間はずれなのか、儂も一緒にらんちを食べたいのだ」


「だめよ、女同士でお話しするんだから、お父様はまた今度ね」


「リュウドウさん…」


「じゃあ、みんな着替えてて、お母様連れてくるから。お母様にスイーツの話したら是非たべたいって言ってね」

      ・

      ・

      ・

      ・

      ・

「ハルカの母、如月望きさらぎのぞみです。今日はよろしくね」


 そこには、ハルカの姉妹と言われても分からない20代にしか見えない女性がいた。


「本当にハルカのお母さんですか、どう見ても姉妹にしか見えないんですけど?」


「あら、知らないのね。神力系スキルをマスターすると全盛期の肉体が維持されるのよ。こうみえても、40は超えてるんだから」


 そう言えば、リュウドウさんも、30歳くらいにしか見えなかったな。ん、待てよ、全盛期の肉体が維持されると言う事は、不老と言う事か?完全復活、完全再生、完全復元のスキルも持っているから、僕たちは、不老不死になってしまったのか?そんな疑問はよそにハルカが話を続ける。


「お母様もね、戦巫女だったの。だから、神仙様の下で修行してるのよ。そんなことより、ス、昼食食べにいきましょう」


「ああ、分かったよ、じゃあみんな手をつないで。いくよー」


 ロイヤルキャットの近くの路地裏に転移して来た。そこから歩いてロイヤルキャットに入る。


「うわー、すごいわね、宮殿みたいね」


「でしょ、料理もとても美味しいのよ、種類もたくさんあって」


「それは、楽しみね」

    ・

    ・

    ・

「カナタ君はハルカのどこが気に入ったの?」


「凛々しくて、かわいいところですかね。後は直感ですね。」


「かわいいとか言っても何も出ないわよ」


「ごめんなさいね。この子、人前じゃあ素直になれない子なのよ。胸も私に似ないであまり大きくないけど、嫌いにならないでね」


 ちなみに、ハルカは普通乳(多分美乳)でノゾミさんは美爆乳である。


「そう言うところもまたかわいいんですよ、胸の大きさはあまり気にしないですね」


「ハルカ良かったわね。うちの人は私の胸に惚れたようなものだったからね、ちょっと心配だったの」


「わ、そんな事より、そろそろデザートにしましょう」


「あら、そうね、今日はそれが目的で来たんだったわね」


 みんなでデザートコーナーに行き、デザートを持ってくる。ノゾミさんもデザートを楽しみにしてただけあって、甘党であった。結局、僕とカレンとカナメとノゾミさんが5倍分ずつ、ハルカが1倍分、リンカが一皿、エリザはドリンクのみであった。


「あら、もうないのね。あとこの倍はいけたのに」


「カナメもいつもこの倍食べてるよ」


「じゃあお姉さん、カナメちゃんの分食べちゃったのね。ごめんなさいね」


「ううん、いいの。みんなで食べると美味しいの」


 リンカはまた思っていた、胸が大きくなるためには、スイーツをたくさん摂る必要があるのではと。ノゾミさんはあんなに大きいのにハルカさんはあまり大きくない。その差は、食べてきたスイーツの量にあるのではないかと。


「ノゾミさん、先ほど神力系スキルをマスターすると全盛期の肉体が維持されるとおっしゃいましたが、それは、成長が止まってしまうと言う事ですか?」


「リンカちゃん、そんな事ないわよ、私が神仙様の下で神力系スキルをマスターしたのは、15歳の頃で、胸はまだ大きくなかったわ。冒険者としてあちこちを回って美味しいもの食べるようになったら、こんなに大きくなったの。魔力が大きくなったせいかしらね。最終的に成長は、今のハルカと同じ22歳で止まってる感じかな」


 魔力説か、確かにカレンさんの魔力は桁外れだ。だから胸も桁外れに大きいのかな。でも、カナメちゃんは?ダンジョンでは飲食をせず、ダンジョンコアからエネルギーが供給されていたと聞いた。大きなダンジョンを作るくらいだ、その魔力は計り知れないものだろう。でもエリザさんは、大分魔力が大きくなったが成長している様子はない。魔力?甘い物?


 胸の大きさに悩む、充分に巨乳なリンカさんでした。

奥義の天地無音斬はスキルにはなりません。


 如月水心流免許皆伝

如月水心流で教えるスキルをすべてマスターし、

奥義、天地無音斬を体得したものに与えられる。


カナタ ミサキ

種族:人間

性別:男

年齢:25

職業:暗殺者|武神|創造者|大魔導士|現人神

レベル:130


HP:295,380/295,380

MP:91,715/91,715+100,000

STR:21,474(53,685)+150%

VIT:26,256(59,076)+125%

DEX: 6,489(17,520)+170%

INT: 5,644(18,343)+225%

AGI:21,455(52,564)+145%

LUC:17,099


7,981,424,709,861ガル


スキル

特殊スキル

変化なし


パッシブスキル

《明鏡止水Lv5》"up"


アクティブスキル

《御殿手》《白羽取りLv10》《無拍子》《軟気功Lv10》《硬気功Lv13》"new"

《集中Lv36》"up"


称号

《如月水心流免許皆伝》"new"

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