027話 リンカの訓練
リンカが厳しい?訓練を受けます。
(おはようございます、カナタ、カレン)
(おはよう、クロノ、カレン)
(おはよう、クロノ、カナタ)
エスティライド生活21日目の朝だ。
今日は、リンカを冒険者登録しようと思う。
善は急げだ。早速準備に取りかかろう。
3人で大浴場に行き、魔力温泉水を飲む、大食堂に行き、料理を食べ、デザートを食べる。デザートはまた増え、4倍になっていたが、全部食べ尽くした。
複製で武具を複製し、リンカに与える。リンカの装備は、マジックスレイヤースタッフ、アイギスの盾、両手に鬼神の篭手、体に大魔道士のローブ、両足に鬼神の足甲、カーバンクルの宝玉、守りのネックレス、大魔道士のリングである。
初級冒険者の装備ではない。過保護?いいえ、愛情です。
準備も整ったので、冒険者ギルドに向かった。
「初めまして、今日はどういったご用件でしょうか?」
「あの、冒険者登録をお願いします」
市民カードを渡す。
「では、こちらに必要事項をご記入ください」
「はい」
「リンカ、掲示板見てるから終わったら来てね」
「はい、分かりました」
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無事、登録は終わったようだ。しかし、他の冒険者に絡まれているようだ。
「お嬢ちゃん、登録したてだろ、この俺が手取り足取り、冒険者のイロハを教え込んであげるぜ」
「私たちが教えるから結構よ」
「そうだ、引っ込んでな」
「何だお前ら、せっかく俺が、うわー、すみませんでした」
何やら冒険者達の間で灼熱の処刑人、獄炎の女王様と言う言葉が飛び交っている。どうやら、僕たちの事のようだ。受付の人に聞いてみる。
「すみません、みんなが言っている、灼熱の処刑人、獄炎の女王様って何の事ですか?」
「あなた達、二人の事ですよ」
「は?どういう事ですか?」
「特級昇格試験は、他の皆様の参考にと記録をしているのですが、久々の試験と言う事で、皆が閲覧を求めまして、閲覧した方々が口々にそう言ってらっしゃるのですよ」
「カナタのは分かるけど、私の獄炎の女王様ってどういう意味よ」
「獄炎は最後に使ってらしたフレアバーストの事でしょう、女王様は大変申し上げにくいのですが、縛り上げられて、鞭打ちされていた元男爵が、最後の方、恍惚の表情をしていたからではと思われます」
「カナタ、騙したわね、称号の女王様ってこの意味だったのね」
「カレン、それより証言の内容が聞かれてないか確認しないと」
「あ、そうね、記録の状態によっては消してもらわないと」
「僕が確認してくるよ、二人はカレンの試験の方でも見ていてよ」
「分かったわ、確認お願いね」
とりあえず、女王様の称号の件はうやむやに出来たぞ。後は記録の確認だ。
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記録を確認した結果、証言部分の音声は拾えていなかったようだ。小声でやり取りしてよかった。
「カナタ、どうだった?」
「音声は記録されてなかったよ、小声でやり取りしたからだと思う」
「じゃあ、ひとまず、安心ね」
「では、当初の予定通りゴブリン狩りに行こうか」
「そうね、行きましょう」
「はい、分かりました」
西の森に向かう、僕が一匹ゴブリンを捕まえてくる。マリオネットで操り、リンカに攻撃する。リンカには、ステップで避けながら盾で受け流すようにスキル指南をする、二人掛かりだ。ゴブリンが使い物にならなくなったら、魔法で殺してもらう。
5匹倒したところで昼になったので、昼食を取るために宿に戻る。
大食堂に行き、各々好きな物を取って、席に着いた。
「リンカ、戦闘はどうだった?」
「最初は怖かったですけど、お二人がサポートしてくれたお陰で、後半は随分と余裕が出てきました」
「じゃあ、午後はゴブリンを探し出して倒していこうか」
「はい、分かりました」
ご飯を食べ午後の狩りに行く、ちなみにデザートは5倍になっていたが、二人はそんな事は関係なく、ペロリとすべて平らげていた。
「リンカ、これが気力で、これが魔力、感じられるかな?」
「なんとなく、分かります」
「じゃあ、今の感覚を頼りに、ゴブリンを探してみよう」
「はい、頑張ります」
これまた、二人掛かりで、気配察知、魔力察知を教えていく。
「あっちに、二つ、感じる物が有ります」
「じゃあ、今度は魔法を使わずに体術で倒していこうか」
「大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だよ。落ち着いてみていけば、問題ないよ」
「はい、やってみます」
ゴブリン二匹が居た。一匹がリンカに襲いかかる、リンカはステップで躱し、横から蹴りつける。もう一匹にダッシュで近づき、アッパーを食らわせる、剛腕と剛脚の効果で二匹ともそれで動かなくなる。
同様に、ゴブリンを探しては、ボコボコにしていった。途中、魔力操作、気力操作を教えながら、魔闘気も覚えさせた。それらのスキルを同時に使うように意識させながら、ゴブリンを倒していく、途中、格闘術がLv5になったのでゴブリンから奪った短剣に得物を換える。35匹倒したところで、短剣術もLv5になり、いい時間になったので、切り上げる事にした。
リンカは、レベル3、体術Lv6、格闘術Lv5、短剣術Lv5、盾術Lv5、回避上昇Lv6、魔闘気Lv3、気配察知Lv6、魔力察知Lv6、並列思考Lv3、気力操作Lv4、魔力操作Lv4、ダッシュLv3、ステップLv6、受け流しLv6を覚えた。
普通のレベル3ではあり得ないスキルの量とレベルである。これだけ覚えさせたのは、レベル10のファーストジョブで武神を習得させるためである。
ギルドに着いた。ゴブリン討伐の報告を行う。
「ゴブリン討伐したので、その確認お願いします」
ギルドカードとゴブリンの耳40個を渡す。リンカにはマジックバッグ収納力小を渡してある。
「はい、分かりました、ゴブリン40匹ですので、800ガルと8ptです」
リンカは8銀貨と「8/100」になったギルドカードを受け取る。
次は素材カウンターだ。
「ゴブリンの買い取りお願いします」
ゴブリンの死体を並べていく。
「嬢ちゃん新人だな、どれどれ、40体も凄いじゃないか、400ガルだよ」
リンカは4銀貨を受け取る。
「褒められちゃいました」
「リンカが頑張ったからよ」
「お二人のお陰です」
「ありがとう、そう言ってくれると、こっちも鍛えがいが有るよ。じゃあ、晩ご飯にしようか」
鍵を受け取り、大食堂へ向かう。めいめいが好きな物を取り席に着く。
「この分だと、ファーストジョブで武神取れそうだね」
「え、武神ですか、まさかそんな上級職が取れるんですか?」
「スキルの種類は満たしたから、後は、熟練度上げだね、二人で教えるから早いよ」
「お二人には驚かされてばかりです」
「そう言う物だと思って、慣れた方が楽よ」
そんな話をしながら、食事が終わる、デザートの時間だ。デザートは6倍になっていたが、二人はそんな事おかまいなしに全部食べていく。リンカは相変わらず慣れず、驚いている。
食事が終わったので訓練の時間だ、僕は相変わらず重力下のダッシュトレーニングと二人へのスキル指南と、リンカの模擬戦相手だ。
カレンは、各種スキル上げをしながら、時間の概念と戦っている、こちらも、リンカのスキル指南、模擬戦相手を行っている。
リンカは、魔闘気、気配察知、魔力察知、並列思考、気力操作、魔力操作を行いながら、ダッシュ、ステップ、受け流しを駆使しながら、格闘術と、短剣術、魔法を織り交ぜながら、僕ら二人の分身と戦っている。
上位者二人の相手のため新たに、危険察知と、直感を覚えた、魔法も無詠唱で出来るようになり、多重詠唱も覚えた。
リンカは、体術Lv10、格闘術Lv10、短剣術Lv10、盾術Lv10、回避上昇Lv10、魔闘気Lv8、気配察知Lv10、魔力察知Lv10、危険察知Lv7、並列思考Lv8、気力操作Lv9、魔力操作Lv9、ダッシュLv8、ステップLv10、受け流しLv10になった。
今回から重力を15倍にしたため、STR、VIT、DEX、AGIは6ずつ上がった。
リンカを部屋に戻し、夜のお稽古が始まる。昨日激しくしてしまった分、今日は優しくいこうと思う。
夜のお稽古は10回戦行われ、VITは12、DEXは16も上がった。
お稽古上がりのシャワーを浴び、寝る前に魔核の合成を行った。リンカに魔核は譲ってもらうように、頼んでいたのである。
魔核合成の結果、下級魔核「49/100」を得た。
合成も済んだので就寝する事にする。
こうして、エスティライド生活の21日目が終わった。
称号女王様の秘密がばれました。
カナタ ミサキ
種族:人間
性別:男
年齢:25
職業:暗殺者|武神|創造者
レベル:53
HP:2,325/2,325
MP:2,250/2,250+100,000
STR:316(474)+50%
VIT:372(465)+25%
DEX:369(627)+70%
INT:360(450)+25%
AGI:317(459)+45%
LUC:1,199
1,007,415,831,461ガル
スキル
特殊スキル
変化なし
パッシブスキル
変化なし
アクティブスキル
変化なし
称号
変化なし