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025話 王女特別近衛騎士

(おはようございます、カナタ、カレン)


(おはよう、クロノ、カレン)


(おはよう、クロノ、カナタ)


 エスティライド生活20日目の朝だ。


 今日もお城に行くため時間的余裕があるが、リンカとお話ししないといけないので、朝のお稽古は1回となった。VIT、DEXが1ずつ上昇した。


 朝は大浴場に入る。もちろん、リンカも誘う。

コンコン。

「カレンよ、リンカ起きてる?」


 ガチャリと扉が開く。

「はい、起きてます、どうかしましたか?」


「お風呂入りにいくわよ、準備して」


「はい、すぐに準備します」

 すぐに準備が終わり、地下の大浴場へと移動する。


「あなた、上半身の背中側が毛で覆われているのね」


「半獣人と言う種族で人族からは獣もどきと言われ、獣人族からは人もどきと言われ、嫌われています」


「あら、ごめんなさい、でも私は好きよ、毛並みだって奇麗だし」


「ありがとうございます、そう言って頂けるとうれしいです」


「もっと自信もっていいのよ、胸だって、形も奇麗で大きいし」


「カレン様には負けます」


「そんなに大きいかしら、私の胸」


「はい、とても、大きいです。男の人はみんな好きだと思います」


「そう、私はカナタが居れば、それで十分だわ」


「お二人とも、仲がいいんですね、うらやましいです」

 リンカはしゅんとしている。


(励ますつもりが逆効果だったかしら。)


「洗いっこしましょうか」


「カレン様にそんなことしてもらうなんてとんでもないです」


「そんなに、重く捉えないで、スキンシップよ、スキンシップ」


 そんなこんなでお風呂が終わり合流する。温泉魔力水をみんなで飲む。


「ほんとに魔力が増えてます。すごいです」


「リンカ、カレンとは仲良くなった?」


「はい、優しくしていただきました」


「そうか、それは良かったよ、さあ、食事に行こうか」


 リンカは昨日の続きの一品を、カナタとカレンは数種類の組み合わせを持ってくる、もはや見慣れた光景だ。


「「「いただきます」」」


「リンカ、遠慮しないで、もっと食べていいのよ」


「そうだぞ、リンカ育ち盛りなんだからしっかりと栄養摂らないとな」


「朝からそんなにいっぱい食べられないです」

      ・

      ・

      ・

      ・

      ・

「さて、次はデザートだな」


「そうね、デザートね。あら、量が増えてるわね」


「宿の人が気を利かせてくれたのかもね」

 もちろん、そんなはずはなくデザートが無いとクレームが出たので急遽、倍に増やしたのだ。だが、二人にはそんな事はおかまいない。


 もちろん、全部かっさらっていく。リンカも一応一個だけ食べる。

「さすが、高級店だね、何も言わなくても客の要望に応えてくれてるなんて」


「そうね、宿泊期間が終わっても、デザートだけは食べにこようかしら」


 もちろん、あっという間に完食である。


(甘い物、たくさん食べたら、カレン様みたいに胸大きくなるのかしら。)

 自分も十分大きいのに、とんちんかんな事を思うリンカであった。


 エレベーターで7階のカナタ達の部屋に戻る。


「じゃあ、質問ね。リンカはどんなスキルを持っているのかしら?」


「はい、料理、清掃、洗濯、庭園管理、縫製、着付、接客、御者、乗馬、礼儀作法、貴族儀礼、算術、値切り、生活魔法、風属性魔法です。風属性魔法以外はマスターレベルです」


 もちろん聞かなくても、見れば分かるが、確認のため鑑定してみると、火属性魔法と水属性魔法にも適性がある事が分かった。


「リンカ、火と水の魔法も使えないかい?」


「え、使えないはずですが」


「リンカからは火と水の魔力も感じるよ、試してみようか」

 リンカの手を取り火の魔力を流す。


「火の魔力感じられてるかな?」


「はい、感じます、これが火の魔力なんですね」


「じゃあ、呪文を唱えてみようか」


「ファイアーボール!!」

 火の玉が現れる。カレンがウォーターボールで相殺する。


「ほんとに出来ました、凄いです、カナタ様」


 同じように水魔法の開発を行う。すると、時間が来たようだ。


 コンコン。扉がノックされる。扉を開ける。

「カナタ様、カレン様、お城の方から、迎えが来ております」


「はい、分かりました、すぐに伺います」


 昨日と同様に、騎士達が待っており、馬車に揺られる事10分、城に着いた。


 レイアさんに案内され小部屋に着く。しばらくして、謁見の間に案内される。


「カナタ様とカレン様をお連れ致しました」


「うむ、ご苦労、下がってよいぞ」


「二人とも椅子にかけて楽にしてくれ」

 促され、椅子にかける。


「この度の働き、見事であった、娘の命のみならず人生まで救っていただき感謝の言葉も無い」


「ありがたき言葉でございます」


「して、今回の件の褒美だが、まず、王都における、旧カートス=コッシィ男爵邸及びその土地に加え、永久免税権を与える。ただし、事後処理が済むまで保留とする」

「二つ目として、王女特別近衛騎士の任を与える。給金は月10金貨とする」

「何か質問はあるか?」


「はい、王女特別近衛騎士とはどのような仕事でしょうか?」


「王女を護衛する任務だ、任務に就く機会は、御主らの判断に任せる。城には、いつでも自由に出入りしてよいぞ」

 ははーん、好きなときに、自由に遊びに来てねってことか、ミリィ考えたな。


「分かりました、謹んでお受けしたいと思います」


「同じく、謹んでお受け致します」


 パンパン、と手を叩いてレイアさんを呼ぶ。


「では、下がってよいぞ」


「「失礼致します」」

 レイアさんに連れられ小部屋に戻る。


「お待たせ、リンカ」


「お二人ともお疲れ様でした」


「レイアさん、早速、王女特別近衛騎士の仕事をしたいんだけどいいかな」


「私に拒否する権限はありません、ご案内しましょう」


 コンコンとノックをする。

「ミリアリア様、カナタ様とカレン様をお連れ致しました」

 ミリィが扉を開けて出てくる。


「ミリアリア様、護衛の任務に参りました」


「もう、カナタ、からかわないでよ、王女特別近衛騎士の本当の意味分かってるんでしょ」


「何の事でしょう、王様からは王女様を護衛する任務だと聞きましたが?」


「カナタ、もうそれくらいにしてあげたら、ミリィも、こんな役職わざわざ作って、しょうがないわね」


「だって、こうすれば、二人が気兼ねなく遊びに来られるでしょ」


「やっぱりそうか、でも、さすがに、新顔が勝手にうろうろしてると、よく思われないから、各部署に挨拶回りしたいんだけど案内してくれるかな?」


「それもそうね、じゃあ、案内するわ」


 順調に挨拶回りが終わり、騎士団への挨拶の番になった。


「貴様達か、第五騎士団を助けて調子に乗っている奴らと言うのは。第五騎士団など騎士団の中でも最弱、我ら第一騎士団が最強、姫様の警備にお前達などいらん」

 僕らの事を否定するのは仕方ないが命をかけてミリィを守っていた第五騎士団の事を否定するのは許されないことである。


「第五騎士団だって、命がけで姫様を守っていたんですよ、実際に死人も出ました、それを否定するのは許されない事です」


「弱いから死ぬのだ、第一騎士団が守っていれば。死人も出ずに守りきっていたはずだ」


「それは仮定の話ですね、僕は騎士団間にそこまで差があるとは思えません」


「言わせておけば、勝負だ、勝負しろ叩きのめしてやる」


「いいでしょう。全力で来てください」


(カレン付き合わせてごめんな、装備は外し木剣一本で指導する感じでいく。)


(カナタ、私も頭に来てたところよ、みっちりと訓練してあげましょう。)


 僕らは装備を外し木剣一本のスタイルになる。


「貴様達舐めているのか、それとも負けた時のいい訳か。けがをしても知らんぞ」


「本気ですよ、そちらはフル装備の全力で来てください」


「はいはい、じゃあ、模擬戦始めますよ、始め」


「はい、そこ脇が甘い、呪文は声に出したら相手に分かる、これぐらい、受け流さないと」

 一方、カレンはと言うと白樺の木の枝を出し、ペチペチと叩いている、あれが気に入ってしまったのだろうか、夜のお稽古に使われない事を祈る。


 一人、また一人と次々と団員がダウンしていく、最後に残ったのは団長だ。


「アンタ、全然本気見せてないだろ、最後に本気の一撃を見せてくれ」

 団長の目は先ほどまでの相手を馬鹿にしていた目ではない、本気の目だ。


 僕は剣に込める気を最大限にする、そして、それは凝縮し剣と一体化した。

「分かりました、行きます」


 僕は木剣を振るい、団長の剣に当てる、すると何の抵抗もなく、剣は寸断された、そして、震脚、発勁をお見舞いした。さすがに、こちらは手加減してある。


 こうして、模擬戦と言う名の訓練は終わった。


 僕は剣に込めていた気を解放した、すると、剣は風化したかのように塵となって崩れ落ちた。豪妖魔竜神装と言うスキルが追加されていた。


豪妖魔竜神装

この世のあらゆる気を練り上げ、物質化するまで凝縮し、武具に纏わせる。

並の武具ではその威力に耐えきれず、崩壊してしまう。


 僕らは模擬戦の後始末に追われていた、エクストラエリアヒールで団員達を回復し、ダメージを受けた武具を鍛冶スキルで直していく、団長の剣は切ってしまったので、練金で材料に戻し、鍛冶で打ち直した。木剣はエンシェントトレント材を、風属性魔法で削りだし、作っておいた。


「木剣でアダマンタイトの剣を切っちまうとは非常識なやつだ。それに、あっという間に、武具全部を修繕して、元より性能よくしちまうんだもんな、もうあきれて、言葉も出ないぜ。あと、第五騎士団の事は悪かったな、さすがに言い過ぎた、反省している。これからは、騎士団全体で切磋琢磨して、お前らに負けないように頑張るぜ、たまには、稽古つけに来てくれよ、歓迎するぜ」


「分かってくれてよかったよ、暇な時は稽古つけにくるよ、よろしくな」


 少々、問題は有ったが無事に各部署への挨拶回りは終わった。


「カナタ、カレンもうお昼だし一緒にご飯食べない?リンカも一緒にね」


「うん、いいよ」


「いいわよ」


「私なんかが一緒でいいんですか?」


「いいのよ、あなたは、カナタとカレンの使用人なんだから、ゲスト扱いよ。じゃあ、食堂へ行きましょうか」


 こうして、僕たちは王族の昼食に招かれたのであった。

リンカは巨乳ですがカレンは魔乳です。


メイドさんのスキルってこんな物でいいのかな?


豪妖魔竜神装

この世のあらゆる気を練り上げ、物質化するまで凝縮し、武具に纏わせる。

並の武具ではその威力に耐えきれず、崩壊してしまう。


カナタ ミサキ

種族:人間

性別:男

年齢:25

職業:暗殺者|武神|創造者

レベル:52


HP:2,050/2,050

MP:2,125/2,125+100,000

STR:296(444)+50%

VIT:328(410)+25%

DEX:323(549)+70%

INT:340(425)+25%

AGI:297(430)+45%

LUC:1,199


1,007,403,378,921ガル


スキル

特殊スキル

変化なし


パッシブスキル

変化なし


アクティブスキル

《豪妖魔竜神装Lv10》"new"


称号

変化なし

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