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019話 迷いの森は妖精の森

妖精さん達です。

勢いで妖精出したけどいまいち生態が分かりません。

 ランスフォードの町を出た後、近くの森に隠れ、隠蔽系スキルをかける。そして、一気にワープで街道を進んでいく。先に出発していた、馬車達を抜かしていく。さらに、ワープで進んでいくと、昨日、出発したと思われる、馬車の軍団を追い抜いていく。もっと、ワープで進んでいくと、2日前に出発したと思われる、馬車の軍団を見かける。これも、あっさりと、追い抜いていく、もっともっと、進み、3日前出発の馬車も、追い抜いていく、すると、迷いの森の入り口が見えてきた。


 僕は迂回せず、まっすぐと森の中に入っていく、ここからは、木々が邪魔でワープは使えない、俊足と韋駄天を駆使し、木々の間を駆け抜けていく。超直感を頼りに進んでいく、途中、魔物が現れたが一瞬のうちに殺している。イリュージョンバタフライからは、幻覚スキルを、エンシェントトレントからは、光合成スキルを覚えた。


 普通の人は、イリュージョンバタフライの幻覚で道に迷い、普通の木かと思ったら、エンシェントトレントで攻撃され、命を落とすんだろうな。


 イリュージョンバタフライ25匹とエンシェントトレント18体を倒したところで、開けた場所に出た。そこには、妖精達がいた。


 隠蔽系スキルを解き妖精との接触を図る。

「やあ、こんにちは、いい天気だね」


「きゃ、ニンゲン、なんでこんなところに」


「ここまで来れたと言う事は悪い人間じゃなさそうよ」


「神気と妖気と竜気と鬼気を纏ってる人間なんて珍しい」


「それもそうね、歓迎しないと」


 4人?の妖精に連れられ里の入り口のところに来る。


「このままじゃ、里に入れないわ」


「小さくしなきゃ」


「小さくしないと」


 4人?のうち1人?が頭上を舞い鱗粉のようなものをかけてくる。


「あら、小さくならないわ?」


「魔法結界ですね、一旦解いてもらえますか、害はありませんので」


 そう、言われて僕は魔法結界を一時的に解く。再び、1人?が頭上を舞い鱗粉のようなものをかけてくる。すると、視界がどんどん低くなり30cm程度に縮んだ。


 妖精魔法なのだろうか?僕は、妖精達と同じ身長になっていた。


「これで入れるね」


「これでいっしょだね」


「うん、いっしょだね」

 と言って僕は空を飛んだ。


「うわ、空まで飛べるの?」


「ほんと、あなたって規格外ね」


「そうかもね」


「ちょうどいいから付いて来てくれる?里の長に紹介するわ」


 そういわれて、年長と思われる、妖精に連れられて奥の立派な建物に着いた。僕は、この年長の妖精に一目惚れしている。


「長、珍しい人間を連れて参りました」


「入りなさい」


 そう言われて僕たちは、建物の中に入る。


「心清きものよ、里への訪問歓迎する」


「歓迎ありがとうございます、カナタ ミサキと申します」


「早速、宴をと行きたいところじゃが、生憎、成人の儀に行った二人が戻ってこんのじゃ、客人に頼む事ではないが、様子見て来てくれんかね?」


「構いませんよ、で、成人の儀はどこでやっているのですか?」


「カレン、カナタ殿を案内してくれ」


「はい、分かりました」


 カレンに案内され、僕たちはほこらに着いた。


「この中よ、私も付いていくわ」


 中は一種の異空間だった、迷宮に近い感じだ。


「奥に、2人居る、魔物が何か分からないけど、2人の近くに居る。急ごう」


 カレンの手をつなぎ、テレポーテーションで奥へと進んでいく。


「カレン、成人の儀は何をするんだ?」


「ほこらの奥の聖水を汲んでくるだけよ、普通魔物なんて出ないわ」


「そうか、何か異変があったんだな。もうすぐ追いつく」


 追いついたところ、2人の妖精が空中でもがいていた。


 カレンは気付いていない、2人の周囲に蜘蛛の巣が張り巡らされている事を。


 僕も超音波察知が無ければ気付かなかっただろう、この透明な糸に。


 2人を助け出そうと、糸に斬りつける、だが、糸は弾力がありきる事が出来なかった。おまけに、刀に絡み付いてしまった。


 切ってだめなら焼き切ろうと言う事で、刀に火を纏わせる事にした。ファイアウェポン、絡み付いていた糸は焼き切れる。魔法剣スキルを覚えた。


 次々と切っていき、2人の救出に成功する。2人に絡み付いている糸をどうしようかと考えていたら、餌が逃げた事に怒った蜘蛛が近づいてくる。


 といっても、糸同様に蜘蛛の姿も見えない。気配を頼りに、ダマスカスナイフを投擲する。蜘蛛からは透明化、糸生成、匂い遮断、音消しのスキルを覚えた。


 絡み付いていた糸だが、蜘蛛を倒すと消えてしまった。厄介なので消えてよかった。


 もうすぐ、泉だというので、成人の儀についていく事にした。


 すぐに泉に着いた。2人は聖水を汲み上げる。そのとき、僕は泉の向こう側に見覚えのあるものを見つけた。ダンジョンコアだ。僕は、急いで、向こう岸に渡り、ダンジョンコアを回収した。自然発生したのか、誰かが故意に置いたのか、真相は不明だが、今回の異変の原因は、ダンジョンコアのせいだろう。


 無事、4人でほこらを出て、長のところに報告に行く。

「長、何とか無事に、聖水を汲んで来れました。こちらの、カナタ様のお陰です」


「魔物が発生しておりました、これが今回の原因と思われます」

 ダンジョンコアを見せる。

「これは、ダンジョンコアというもので、迷宮を作り出す力を持ったものです。自然発生したのか、誰かが故意に置いたのかは分かりませんが、幸い、あそこにあった時間が短かったため、魔物1匹だけの発生に、留まっていたようです」


「そうじゃったか、カナタ殿ご苦労じゃったのう。まずは、昼食の準備ができておる、そちらを食べていってくれ」


「はい、分かりました、ありがとうございます」


「カナタ、案内するわ」

 カレンにそう言われ、付いていく。


 案内された先には、見た事も無い料理が大量に用意されていた。

「わー、すごいね、カレン」


「カナタのためだもん、これくらい当然よ」


「皆のもの、今日は救世主カナタ殿と成人の儀の祝いじゃ、存分に飲み食いするが良い、宴の始まりじゃ」


 みんな、飲み食いを始めたので僕も飲み食いを始める。どれもこれも、味わった事の無い味のものばかりだ。

「カレン、みんな美味しいね」


「満足してくれてうれしいわ」

 カレンはなぜか片時も僕の側を離れようとしない。


「カレン、他のみんなのところに行かなくていいの?」


「私はカナタの側がいいの」


 他の妖精達はみんな噂している。

「カレンお姉様、カナタ様に惚れたわね」


「間違いないわね」


「でも、カナタ様ならお似合いだわ」


「カレンお姉様についに春が来たのですね」


 みんな勝手な事を行っているが聞き耳のお陰ですべて聞こえてしまっている。


 確かに、カレンはかっこかわいくて、他の妖精達よりもスタイルよくて魅力的だけど、妖精だし、さらに名前持ち(ネームド)だ、おそらく、次期妖精女王に違いない。おいそれと、手を出していいわけが無い。それに、カレンが僕に好意を持っているのは、魅了の魔手の効果とアサシンスパイダーを倒した時の吊り橋効果だ、こんな、卑怯な手で手込めにするのは良くない。


 あ、そうだ、守りのネックレス、あれを装備させればいいんだ。

「カレン、これ着けて」


「え、プレゼント?ありがとう」

 カレンはネックレスを受け取ると装備する。


「似合うかしら、こんなもの貰ったら、ますます、カナタの事好きになっちゃうわ」

 あれ、魅了の効果が打ち消されていない?


「カレンさん、本気で言ってます?」


「本気よ、カナタは初めて見た時からビビッと来たの、一目惚れってやつかしら?」

 逃げ道は最初から無かったようだ。いや、まだ酒があるぞ。


「カレン、ともかく飲もうか」


「飲みましょう」

    ・

    ・

    ・

    ・

    ・

 カレンと2人でとことん飲んだ、酒は強い方だと思っていたが、先に意識を手放したのは僕の方だった。


 気がついたら僕はベッドの上だった。装備したまま寝ていたので体が痛い、装備を仕舞う事にする。


「カナタ、気がついたのね」


「ああ、カレンありがとう」


「カナタ、側に行ってもいい?」


「うん、いいよ」

 カレンが布団の中に潜り込んでくる。


「私ね、カナタの事、妖精魔法で魅了しようとしてた、ごめんね」


「謝るのは僕の方だよ、一番大切な自分の気持ちに嘘をついて、カレンを遠ざけようとしてたんだから」


「え、それって」


「僕もカレンを初めて見たときから惹かれていたんだ、一目惚れだよ、もう離さないよ」

 僕はカレンを抱き寄せ、口付けを交わす。カレンは僕に身を任せている。


「カナタ、こういう事は妖精の知識で受け継がれてるけど、私自身、初めてだから、やさしくしてね」


「ああ、もちろん大事にするよ」

       ・

       ・

       ・

       ・

       ・

 いやーもう、いろいろすごかったです。あまりにすごいので、ステータス覗いてみたら《性技Lv10》が、妖精の知識、何伝えてるんだよ。こちらも、負けじと、《絶倫Lv10》で対抗してたら、最終的に《性技Lv7》になったよっと。結局、5回戦目でカレンがギブアップしたので、そこで終了しました。


 VITとDEXが3、朝、森の中を全力で駆け抜けたのでAGIも1上昇したよ。


 そして、システムアナウンス。

「カナタ ミサキとカレン アップルフィールドの間にリンクが形成されました、不思議なアイテムボックス、天運、自動回復の効果がカレン アップルフィールドにも適用されるようになりました」


 こうして、エスティライド生活の17日目が終わった。

恋愛の心理描写下手ですみません。

妖精の知識けしからん。


カナタ ミサキ

種族:人間

性別:男

年齢:25

職業:暗殺者|武神

レベル:50


HP:1,715/1,715

MP:1,475/1,475+100,000

STR:266(332)+25%

VIT:275(343)+25%

DEX:272(394)+45%

INT:295

AGI:267(387)+45%

LUC:1,099


1,006,903,198,921ガル


スキル

特殊スキル

変化なし


パッシブスキル

《光合成Lv10》《性技Lv7》"new"


アクティブスキル

《幻覚Lv10》《糸生成Lv10》《魔法剣Lv10》《匂い遮断Lv10》《音消しLv10》

《透明化Lv10》"new"

称号

変化なし

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