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018話 転移石と魔核の荒稼ぎ、そして旅立ち

お金はいくらあってもいいものです。

(おはようございます、カナタ。)


(おはよう、クロノ。)


 エスティライド生活16日目の朝だ。


 今日も、手早く、お風呂と朝ご飯を済ませ、迷宮に向かう。今日は、宝箱回収と転移石回収をしようと思う。宿を出て、路地裏に入り、迷宮位置記録と時空魔法のテレポーテーションで、10階層へと向かう。


 テレポーテーションで隠し部屋に直接転移する。宝箱の中身は昨日と同じ、ダマスカスナイフが10本だった。


 ボス部屋の前に転移し、ボス部屋に入る。ラピッドオーガ25体、昨日と同じだ。せっかくなので、闇属性魔法の最高峰で葬ってあげよう。


「死を誘う昏き闇よ、四囲に広がりて命を刈り取らん!!」

「"デッドエンドオーバー!!"」

 辺りに闇が広がる、闇が晴れた後は、ラピッドオーガ達は死体となっていた。


 デッドエンドオーバー、広範囲即死魔法である。


 転移石を回収し、20階の隠し部屋へ転移する。宝箱の中身は?


 うさぎのしっぽ

レア度:レア

状態:良好

説明:装備するとLUC値が+10される。


 やっぱりレア度が落ちてるなあ。宝箱復活したばかりだから、仕方ないか。


 気を取り直し、20階のボス部屋の前に転移し、ボス部屋に入る。昨日と同じレイスの群れだライトウェーブで一掃する。250体だった。


 転移石を回収し、30階の隠し部屋へ転移する。宝箱の中身は?


 魔法使いの指輪

レア度:レア

状態:良好

説明:魔法を使う際、MP消費が9/10になり、威力が1.1倍になる。


 こっちもか、まあ仕方ない、ボス部屋へ行こう。


 ボス部屋に入る、居たのはリッチキングではなく、ただのリッチであった。さくっと、縮地から素早く抜刀し、そのまま斬りつけ、倒す。居合い切りスキルを覚えた。リッチからは次のものを得た。


 マジックアタックロッド

レア度:レア

状態:良好

説明:魔法の威力が+10%上がる。


 転移石を回収し、10階の隠し部屋へ転移する。宝箱はない、20階も30階も無かった。よくみると、宝箱のあった場所にもやもやとしたものが見える。鑑定してみると。宝箱の素:宝箱復活まで19時間57分。となっていた。


 30階はただのリッチだし、目立たないように、25階のボス部屋を出入りしよう。さっそく、25階のボス部屋前に転移する。ボス部屋に突入する。昨日と同じ、ファントムの群れだ。ライトウェーブで一掃する。転移石を回収し、再び、ボス部屋の前に転移する。


 ボス部屋に入る、ライトウェーブ、転移石回収、ボス部屋の前に転移を30秒サイクルで繰り返していく。


 12時になった。ひとまずお昼休憩だ。ここまでで604サイクル、151,000体のファントムを葬った事になる。いつの間にか、死霊殲滅者の称号を得ていた。


 死霊殲滅者ゴーストスレイヤー

ゴースト、ゾンビなどの死霊系魔物に+100%ダメージ


 15分で残り一個のカイゼルさんのお弁当を食べ、再び、転移石と魔核の回収のサイクルを繰り返すとする。


 18時まで同じ作業を繰り返し、690サイクル、172,500体のファントムを退治していた。もう、いい時間なので、今日は切り上げる事にする。路地裏に転移し、そこから、ギルドへ向かう。


「ゼーベックさん、素材買い取りお願いします」

 素材を計測部屋の方に出していく。


「カナタ何じゃその転移石の数は?」


「ボス部屋出入りして集めました」


「ラピッドオーガの肉x25で50,000、ラピッドオーガの角x35で162,500、転移石x1,297で3,891,000,000、合計3,891,212,500ガルじゃ」

 38閃貨と91白金貨と21金貨と25銀貨を受け取る。


「ありがとうございました」

 ギルドの財政はどうなんだろう?あんなに貰って大丈夫か?まあ、気にしても仕方ない。大丈夫なんだろう。


 黒猫亭に戻り、夕食を摂る。


 部屋に戻り亜空間重力10倍トレーニングを行う。STR、VIT、DEX、AGIが1ずつ上昇した。トレーニングを終え、風呂に入りにいく。


 風呂から上がり、魔核の合成を行う、中級魔核「55/100」、上級魔核「49/100」特級魔核「32/100」を得た。


 魔核合成が終わったので就寝する事にする。


 こうして、エスティライド生活の16日目が終わった。

       ・

       ・

       ・

       ・

       ・

(おはようございます、カナタ。)


(おはよう、クロノ。)


 エスティライド生活17日目の朝だ。


 今日で3日間の宿泊が終わる。


 ゆっくりと、お風呂に浸かる。しっかりと目が覚めたところで、朝食をとりに向かう。エヴィンさんの食事をじっくりと味わう。


「エヴィンさん、ごちそうさまでした、とても美味しかったです。これから王都に向かいます、また来たら、寄らせていただきますので、よろしくお願いします」


「カナタ、気をつけてな」


「ミーシャさん、短い間でしたがお世話になりました。これから王都に向かいます、また来たら、寄らせていただきますので、よろしくお願いします」


「カナタ、気をつけるんだよ」


 ギルドに向かう、王都向けの配達依頼が無いか確認する。丁度3つ、配達依頼が

あったので受ける事にする。

「リーネさん、この3つの依頼お願いします」

 ギルドカードを提出する。


「カナタ様、王都に向かわれるのですね、寂しくなりますわ。配達依頼3件ですね、少々お待ちください」


「こちら、手紙3通とノーマルポーション、サインがはいってない依頼完了証明が3枚です」

 ギルドカードと手紙3通とノーマルポーション、依頼完了証明3枚を受け取る。


「会いたくなったらギルドに連絡してください、すぐに飛んでいきますよ」


「もう、本気にしちゃいますよ」


「本気ですよ」


「え」


「では、リーネさんもお元気で」


 続いて、ゼーベックさんのところに挨拶に行く。

「ゼーベックさん、短い間でしたがお世話になりました」


「王都に行くのか、迷いの森には気をつけな」


「はい、ありがとうございます」


 最後に、マーサさんに挨拶をしにいく。

「そうかい、王都に向かうのか、面白い魔導具手に入ったら連絡するからな」


「はい、連絡聞いたら、すぐに伺います」


「迷いの森には気をつけるんじゃぞ」


「はい、ありがとうございます」


 みんなに別れを告げると、僕は北門から王都に向かって出発した。

 死霊殲滅者ゴーストスレイヤー

ゴースト、ゾンビなどの死霊系魔物に+100%ダメージ


カナタ ミサキ

種族:人間

性別:男

年齢:25

職業:暗殺者|武神

レベル:49


HP:1,665/1,665

MP:1,450/1,450+100,000

STR:261(326)+25%

VIT:267(333)+25%

DEX:264(382)+45%

INT:290

AGI:261(378)+45%

LUC:1,099


1,006,903,198,921ガル


スキル

特殊スキル

変化なし


パッシブスキル

変化なし


アクティブスキル

《居合い切りLv10》"new"


称号

《死霊殲滅者》"up"

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