001話 神との邂逅
初投稿になります。
異世界転生テンプレものですがよろしくお願いします。
「やあ、気がついたかい?」
目の前の少年はニコニコと話しかけてくる。
果てしなく白い世界が続くこの場所はどこなのだろう。
なぜこんな場所で寝ていたのだろう?
記憶を辿ってみた。
・
・
・
・
・
そうだ、僕はいつものように会社帰りににコンビニに寄り
立ち読みをしていた。そこに大型トラックが突っ込んできて…
僕はなぜ五体満足な状態でいるんだ。
確かな衝撃を感じた記憶がある。
死んでいてもおかしくないはずだ。
白い世界!?まさか死後の世界か?
「正解だよ、まあ、正しくは神界だけどさ。君が冷静でいてくれて助かる。これからいろいろと説明しないと行けないからね。その前に、まずは謝らないとね。下級神の不手際により死なせてしまってすまない」
心を読まれた!?それに、不手際により死んだって。
「あなたは神様でこれから異世界に転生してもらうとかいうんじゃないだろうな?」
小説でよくあるテンプレ的な展開を予想しながら目覚めて初めて声を発した。
「その通り、その通り、結果から言うと君には異世界に転生してもらう。その前に君の想像通りいろいろ準備が有るから話を聞いてくれるかい?」
「はい、分かりました」
「さっきも言ったけど君はまだ死ぬ運命じゃなかった。確率を司る神が運命を司る神と喧嘩してね。大型トラックの運転手の居眠りでハンドルが左に切れるところを右に切れるようにしまったんだよ。本来であれば運転手はガードレールをこすって目を覚まして何の影響も起きないはずだったんだけどね」
無理だろうとは思いながらも聞いてみる。
「事故を無かった事にして生き返る事は出来ないのですか?」
「さすがに神たる身の僕でも既に起きてしまった事象を改変する事は出来ないんだよ。それでは、あまりに理不尽だろうから君を異世界に転生させる事にしたのさ」
普通の人なら怒り狂うところなのだろうが
僕はこの世界に飽きていた。
同じような日々の繰り返しに。
変わる事の無い毎日に。
だからこの話は渡りに船であった。
次の瞬間こう答えていた。
「ありがとうございます、転生の話お受け致します」
異世界転生キター。