序章 騒々しい朝
まだ初心者なので不可解な文などがあった場合などは、アドバイスお願いします。
「う~ん・・・」
心地の良い春の日差しを浴びながら、寝返りを打つ。
これほど気持ちの良いことはあるのかと思う。
と、その時やけに急ぐ足音が聞こえた。
(おかしいな。この家は俺しかいないはずなんだが・・・。
朝から泥棒は来ないだろうし・・・。一体誰なんだ?)
気になったが俺は下手に動かず寝たふりをした。
するとその足音はだんだん近づいていき、とうとう俺の部屋のドアを開けた。
その瞬間誰だと思って顔を確かめようとした俺の目の前に黒いニーソックスを
履いた足の裏が現れ・・・
ドカーン!
吹き飛ばされた。距離として約2メートルほどだろうか。
「痛ってー!」
「一季!いつまで寝てんのよっ!学校遅刻するわよっ!」
この俺の名前、天野 一季という名を毎日呼んでいる声は
「なんだよ春香!今日は日曜日だろ!休日ぐらいぐっすり寝させてくれよ!」
神崎 春香。俺の幼馴染で卓球部のエースである。
なにせ小学生から始めており、その実力は全国レベルと聞いている。
髪はいつもサイドテールでどうしていつもその髪型かは聞いても
なぜか答えてくれない。
「バカ!昨日の話聞いてなかったの!?明日は1年生の入学式の準備で
新2年生は登校日なの!」
「も、もちろん知っていたよ?忘れてるわけないでしゅよ?」
「あんた絶対忘れてたでしょ!?」
ごもっともです・・・。おっともうこんな時間か。って、制服に着替えないと
マジでやばいぞこれ!?
そう思いつつ急いで寝巻きを脱ぎ始めたとき、
「バッ、バカ!なに目の前で脱いでんのよ!?」
春香が真っ赤な顔をさせて手で覆っていた。
「急いでるんだよ!嫌なら後ろ向いててくれ!」
こうして騒々しい朝が幕を開けた。