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エピローグ

勇者「久しぶりだね!」


魔法使い「そうだねぇ。もうあれから十年、年一回集まるとは言え、久しぶりだよね」


侍「取りあえず、ご飯」


僧侶「腹ペコキャラで押し通すつもりですか。流行りませんよ?」


侍「…負けない」


僧侶「食い意地で世界最強でしたっけ?ファイターはファイターでもフードが付くんですよね、確か」


勇者「ああっ、侍ちゃんが崩れ落ちたっ」


魔法使い「二発で撃沈したよ!」


僧侶「今日も良い御天気ですねぇ。絶好のピクニック日和というやつです」


魔法使い「道に迷いかけてる子羊こと侍を放っておくなよ!」


僧侶「や、人生の迷子は専門外でして」


勇者「そこは諭しなさいよ枢機卿」


僧侶「勇者さんに突っ込まれた…っ!これは由々しき事態の香り!」


魔法使い「ほーら侍、サンドイッチだよー」


侍「………(もぐもぐ)」


僧侶「餌に釣られる犬――――ぐぼぁっ」


勇者「おっと、手が滑っちゃった」


魔法使い「ツッコミなのか暴力なのか…」


僧侶「いえ、ご褒美です」


魔法使い「立ち直りはええし発想が変態だよ!」


侍「………(もぐもぐ)」


勇者「それにしても、何時の間にか僧侶さん偉くなったんだね」


魔法使い「あっという間に枢機卿だもんね。どんだけ異例の出世なのよ」


僧侶「あらあら。魔法協会のトップが何を仰るのやら」


侍「自分で創設したとは言え、今では世界規模」


勇者「侍ちゃんも門番職お疲れ様です」


僧侶「人間界と魔界を繋ぐ門を一人で護っていらっしゃるのですよね。まあ、通りたがる輩はあまりいないでしょうが」


侍「月に三人くらいいる。一人も通した事はないけど」


魔法使い「アンタ倒さないと通れないシステム考えたやつは間違いなく頭おかしい」


侍「ちゃんと通行手形持っていれば問題ない。最近は腕試し的に遊びに来る人が多いだけ」


勇者「加減間違えないようにね…」


魔法使い「勇者は…お腹大きくなったねぇ」


勇者「うん、今五ヶ月かな?元気なんだよ、この子」


僧侶「海のモノとも山のモノとも知らぬ輩に勇者さんを取られるとは…この僧侶一生の不覚」


魔法使い「いい加減にしとけよ腐れ神職」


勇者「あはは。皆、今日は付き合ってくれてありがとう」


侍「問題ない。師に報告することが沢山ある」


魔法使い「一年に一回くらい、あの人もお酒が呑みたいでしょうよ」


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