表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/33

第四話 世界は矛盾とツンデレでできている

次の日、来るべきお掃除のために色々と準備するため街にやってきました


めんどくさくて説明して無い事がかなりあるので今のうちにしておこう


まずこの世界の名前はウルジアというらしい


金の単位はG、(ゴルド)ゴールドではない


言葉は日本語で通じてる、勝手に翻訳されてるようだ

ちなみに字も日本語で書くと勝手にこの世界の文字になるし、なぜかこの世界の文字も理解できる。

どうやらこの世界に来るとその辺の知識が勝手に脳内に入るらしい



文化は洋風中世なかんじ

武器や防具が普通に売られており、ごつい鎧着た人がガチャガチャ音を立て

ながら歩いていたり弓持った狩人みたいな人もいる。


市場もあり、少なくともこの町は活気があるようだ。

おばはんが大きな声を出しながら売り物の果物っぽいものを行きかう人にアピールしてたり、道具屋っぽい人が自分の薬っぽいのを客に説明してたり、あっちこっちが喧騒で溢れている。



ではこの世界の肝となる部分を説明しよう。


この世界の生物はワーク(以下WK)と呼ばれる潜在的な職業を持っているらしく、俗に言う「ジョブ」とはまったく別のことを指している、


この世界での「ジョブ」とは、その人が就いている職業の事を指すことに対し、WKはその人が持つ潜在能力がどんなものかを分かりやすく職業で表したもの、という感じ。


例を挙げてみよう


商売大好きで商人になったがその人のWKは戦士系だった

その場合、その人は戦士系の才能である力や体力に大きな可能性を持ち、逆に商人として必要な計算や話術等の才能はあまり見込めないということだ。つまり商人としては大成しにくいということである。


ただそれを分かっていながらこの人のようにWKとジョブがちぐはぐな人がけっこういるのだ。

まあそれには理由があるのだが後で説明する。


話がずれたがこのWK、結構深くできているらしい

まずWKはランク制になっているらしく、C→B→A→特A→Sというのを基本としているのだが、Cが一般的な職でAから上のWKはめったにいない、ということ以外未知数らしい。

何しろ才能というものはそれこそ千差万別、人の数だけ存在するのだ。

現在確認できているWKだけでも軽く3万は超えているが、(そのうちのA以上で確認できているのは1割満たない)未確認WKの情報もかなりあるようで総数は全く把握できないらしい。


特定のWKやジョブでしか覚えられないスキルや魔法もある



さて、次にそれだけ大量にあるのにどうやってランク分けをしているのか?

ということになる


答えは簡単、道具、ていうか石を使えば良いらしい

「ハロー石」と呼ばれるもので、結構一般的なものらしく、これを両手で握り締め、少し待つと石の色が変化するのでその色で判断できるらしい。

未確認のものもこれでランクの判別が可能とのこと。


C→白 B→黒 A→銅 特A→銀 S→金


とこんな感じらしいのだが、例外としてこのランクに入らない特殊なWKが2種類存在する。


1つは犯罪者、これは犯罪を犯した人に追加されるWKで

これを所持している間は、人間としては扱われず、法により守られることも無く、且つ犯した罪によって大小の賞金がかけられる。

これを消去するには自身にかけられた賞金の倍額を専用の施設に納めなければならない。

尚、これを所持している間、ハロー石はその人の元々所持しているWKに関係なく必ず灰色になる


もう1つは固有WK、これは極めて稀なWKと認められたもので、ある種族しか持たない、特殊な育ち方をした等、普通の方法では付くことがないWKである。

このWKはものによってはSを超えるものもあるらしい。

又、このWKの場合ハロー石は上記以外のの様々な色に変化する。


方法、といったのはWKはその人の鍛錬や思想、生き方によって後天的に変わることがあるのである


CからBに上がったりもすれば、逆に下がったりもする

同ランクの全く違うWKになったりもするらしく、その際WKの名称も当然変化する。


魔法使い→賢者 戦士→商人のように


つまり最初の例にしたWKが戦士系の商人も後にWKが商人系に変化する可能性がある、ということである。


が、だからといって全員が全員それを望んでいる訳ではない


例えばジョブが共に戦士のA、Bがいるとし、AはWKが戦士でBは盗賊とする。

するとAは力や体力は高いが技術が未熟、Bは力は弱いが技術、素早さに長けており、Aの使えない技も使える


と、このようにジョブとWKが一致しないからといって必ずしも不利とは限らないのだ


先程の商人も、WKを商人にしたいのかもしれないし、行商等での自衛の為にあえて戦士にしているかもしれない、ということだ


もっとも、全く違うWKになるには、ランクを上げるのと同じくらいの時間と鍛錬が必要になるらしいので、大抵の人は生まれ持ったWKで生活しているらしい


ただ、ランクの変化にも個人差があるので、あっけなくランクが上がったり変化したりもすれば、どれだけ鍛錬しても現状のままという人もいる。


ランクが上がると潜在能力の限界値と能力の上昇率も上がるが、能力自体が上昇するわけではないので、必ずしも高ランク所持者が低ランク所持者より優秀とは限らない。


そうそう、俺らが召喚された理由もこのWKにあるらしい。

召喚された人間は例外無くWKが初期から高位らしく、且つ、ランクアップも極めて早いらしい。

だが、以外なことに今までに「勇者」というWKを持った人間はいないようで、

戦士系や魔法使い系の上位系統がほとんどらしく、そのWKに合わせて仲間や

ジョブを決めていたそうだ。

ちなみに『アンサー』という魔法を使えばその人のWKやジョブが分かるらしい。

ただ、召喚された人間は力を目覚めさせないとWKとそのランクが分からないとのこと、魔神城に行くのはその為らしい。





そしてジョブを変更する方法は一般的にはレキ符という道具を使う

使い方は本人がなりたいジョブを書くだけ。

するとそのジョブになるための条件が浮かび上がるので、その条件を満たせば良い…が、条件は人によって全く違うそうだ。

ただしレキ符を使ってもなれないジョブもある。

その場合は、何か別の条件を満たす必要がある。

(なれないジョブを書いた場合レキ符には何も書かれない。)

ジョブのほうにも固有のものがあり、ある種族にしかなれないものや大きな活躍をしないとなれないものもある、だがWKほど総数は多くない。



ジョブのランクは

一般職→中級職→上級職→最上級職  例外→固有職


となっており上にいくほど能力に高い補正がかかり、強力なスキルを覚える

一般職からいきなり最上級職にクラスチェンジしたりするのは不可能。

一つ上にしかできない


あと、自分が装備できる武具はジョブによって決まっている。

戦士系のWKを持っていても、ジョブが魔法使い系なら魔法使いの装備出来る

物しか身につけられない、ということである。




長々と説明してしまったがこれを聞いた大抵の奴はこういうはずだ。


なるほど、わからん!と


心配するな、俺もわからん。

まあそんなのがあると思ってくれてればいい。

長すぎて何言ってるか分からなくなったりしたしな。

矛盾とかあっても、それは俺が間違えて覚えたことだろうから気にしないように


なぜなら世界は矛盾で満ちているのだから。



と、締めたところで説明はここまでにしとこう。

あとは追々していくので楽しみにしておくように。

さあ買い物買い物

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ