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第三話 ※の顔を(物理的に)潰そう

やってきました玉座の間

目の前にはロープレでよく見る玉座に座っている王冠かぶった

ひげもじゃジジィ、そして部屋にはさっきの取り巻き共も来ている

さっきの姫さんはジジィの横にいる


「主らが召喚された勇者か」


された、じゃなくて手前ぇらがしたんだろうが

何勝手に来たみたいな言い方してんだ

その白ひげ燃やして黒ひげにしてやろうか


なんて本音は当然言う訳も無くここでも俺は黙っていた


「はい、私は鷺沼英人といいます、この世界の平和の為出来うる限りの事をするつもりです」


俺が黙っている理由は二つ

ひとつはこういう堅苦しい空気が嫌いだから

こういうところは※に喋ってもらったほうが絵になるだろう


「うむ、良くぞ言った、御主の活躍に大いに期待しているぞ」


そしてもうひとつは俺がシャイボーイだからだ

こんなにたくさん人が居る中でなんか話すなんてめんdシャイな人間に出来る訳ないじゃないか。

初対面の人には恥ずかしさの余り、もれなく金的、膝蹴り、延髄蹴りをしてしまう俺には難易度が高すぎるのだよ。

というわけで王様へのお披露目も済んだので、さっさと部屋を出









「では10日後に魔神の住む城に主らを連れて行くので準備しておくように」








ようとして足を止めた。

今このジジィなんつった?10日ゴ?マジンノスムシロ?

大魔神の住む家なら東京のどっかにあると思うよ?

ピンポン押したらフォークボール飛んできそうだけど


「え、ええ!!いきなりですか!?」


※が驚くのも無理は無い。

素人が元とはいえメジャーリーガーを相手にするのだ。

本気出されたら三振の山を積み上げることしかできないだろう。

唯一の勝機はブランクによるスタミナ切れを狙うことか。

もしくはバット持っての乱闘か


「む?もしやまだ説明しておらんかったか?」

「初めて聞きましたよ!!」

「そうかそれはすまなかった。何、心配はいらぬ。何も魔神を倒して来いと言っているわけではない」






長々とジジィの説明が続いたのでまとめると以下のようになる




・召喚された人間が魔神城に漂っている魔力に触れるとなにやら強い力が目覚めるらしい


・目覚める力は人によって違うのでどんな力かは目覚めてみないと分からない


・この世界の人間が魔神城の魔力に触れても何も起きない


・魔神城には特殊な魔法具を使って俺達だけを瞬間移動させるらしい


・一定の時間(説明からして約1時間程度だと思う)が経つと自動的にこちらに帰ってこれるらしい


・城に行っても魔族と戦ったりする必要は無い


・魔族に遭遇しても召喚されたばかりの人間には妙な力が働いており、あちらは手出しできないらしい。

ただしこちらがあちらに手を出すとその効果は失われる。召喚されてから数日経っても効果は失われる。


・すぐあちらに行かないのは、まずこの世界の空気を体に馴染ませてからでないと、あちらの魔力に触れた瞬間体がやられてしまうかららしい



つまり行って特に何もせず帰って来いって事らしい

説明が終わり、今度こそ部屋を出た

※は姫さんに呼び止められ何やら話していた

もう堕ちているんだろう

ああいうのは何もせずとも女を堕とすからな

これが天然ジゴロという奴か死ねば良いのに

恋愛ゲームの主人公によくあるタイプ。

女苦手とか言いながら囲ってるんだよな       死ねば良いのに


隙を見て顔潰そう



その後なんか個室に案内されたのでそこで用意した食事(マンガ肉は無かった、残念)を食った後、俺は考えていた。

んー、なんか今日一日色々あったけどどうしようかなぁ

丁度あっちの世界は色々めんどくさくなってきてたんだよな

この世界魔法やら何やら色々面白そうだよな

元の世界には多少心残りはあるけど本当に少しだけだしな


具体的には来週の週間少年本読んでおきたかったとか、

アレやそれ系の本処分しておきたかったとか、俺の属性が分かってしまうあんなDVDを処分しておきたかったとか


まあ帰る方法も探せばあるだろうけど、ここで生きていくのも楽しそうだし、がんばってみるか


さて、取りあえずは10日後に魔神の城に行くんだけど…

せっかくこんな序盤にラスボスの城にいけるんだし、ただ行くだけじゃつまんねぇよな?


挨拶代わりにお城のお掃除でもしてあげるか

そうと決まれば明日からさっそく行動開始だな。

10日の間に色々準備しておこう

俺ってなんて優しいんだろう

聖人君子も俺には及ばないだろうな

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