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プロローグ 狂乱の熱
度重なる戦乱、不安定な政治、貴族からの重税、諸外国からの圧迫。
帝國は存亡の淵に立たされ、民衆は死線にある。
ある一団は、民衆に敵を作った。
大いなる敵を前に民衆は団結した。
「祖国に栄光を!!」
民衆は叫ぶ、広場に集まった数千数万、幾十万の人々は叫ぶ
「祖国に栄光を!!」
年老いた退役軍人から、目に希望を抱いた青年、うら若き少女まで。
皆々、熱狂する。
ここには不純な欲望など無い。
もはや純然たる狂気なのだ。
人々は口々に叫ぶ
「帝國の敵を滅ぼせ」と
「裏切者を血祭りにあげろ」と
「不純なる血を絶やせ」と
愛国の心は、今まさに人々を大いなる狂気の渦に吸い込んでいる。
私は今、渦の中
ただ一人呆然と立ち竦んでいる。
色々迷走して、結局はこうゆうものが書きたいんだなとわかりました。
長作になりますが是非ともこれからも読んでくれたらうれしいです。
週に一、二回の投稿になりますがよろしくお願いいたします。
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またの機会に、お元気で