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第4話 シチュエーション~お漏らしの許されない青き清浄なる世界

 世界観の次は、その中でのシチュエーションの話をしましょう。


「ふぅ……んっ」


 おや、イングリッドさんどうかしましたか? 落ち着きがないようですが。


「別に、なんでもない……っ」

(まずいな……少し、催してきてしまった……。さすがに飲み過ぎたか……)


 因みに現時点でイングリッドさんは、紅茶をティーカップ3杯、水をグラスで2杯飲んでいて、茶菓子とサンドイッチで塩分も結構取ってます。


 では、イングリッドさんの変化にも期待しながら、シチュエーションの話へ。


 現実世界なら、前の話でも触れましたが、高速渋滞、電車遅延、エレベーター故障。


 自分の意思や力ではどうしようもない閉鎖空間に囚われ、時間と共に尿意が高まり、何の打開策もないまま失禁。

 おしっこ我慢の王道ではないでしょうか。


 ちなみにこの3つの中だと高速渋滞、乗り物はバスが1番好きです。

 大勢が乗り込むバスの中、1人だけ尿意を催してしまったヒロイン。

 渋滞にはまり、幾つもの視線を浴びながら漏らすもよし。


 仮にサービスエリアに着いたとしても、渋滞があったならトイレは大行列。

 行列の中で力尽きるか、男子トイレに駆け込むか、はたまた野ションか……渋滞を抜けた後もイベントが待っています。


 電車遅延も似たような状況ですが、1番の違いはヒロインが立っている状況を作れることでしょうか。

 バスでは、漏らすまでは隣の人物にしか我慢を気付かれないことが多いですが、電車内なら、立たせておけば最初から衆人環視の状況が作れます。


 エレベーターは少人数になりがちですかね。1対1、なんて話も多いです。

 エレベーター停止ものは、我慢中に周囲と会話をするシーンが作りやすいので、その会話でどれだけヒロインを苦しめられるかが肝。


 ですが、間違っても『飲んでやろうか?』などと言ってはいけません。

 おしっこ我慢作品において、ボトムスは触れてはいけない聖域なのです。

 他人が触れていいのは、膀胱を押すときだけです。


 学校系のイベントもいいですね。

 体育祭で運営委員になった女の子が忙しさでトイレに行けず、最後は勝敗のかかったリレーの最中に、ブルマからジョオオオっと。

 あ、私の作品でハーフパンツ体育着は絶対にあり得ません。絶対にです。


 気を取り直して、生徒総会も捨てがたい。生徒会長が、生徒総会の壇上で全校生徒の前で……生徒がゲシュタルト崩壊しそう。


 あとは虐めでトイレを邪魔されて……なんですが、虐めっ子に屈するタイプの子だと、漏らした時の落差も小さいので『強気な子が訳ありで』とか、もう一味欲しいところ。


 それにアイドル話。

 ヒロインの性格のブースト効果としては弱いと言いましたが、アイドルは拘束シチュエーションは優秀です。


 全国放送中に尿意の限界が来て、全国放送で失禁。

 グラビア撮影中とかもありですね。水着の時に延々我慢させて、フィニッシュはブルマかレオタードの時に、とか。


 ライブ用ホットパンツ衣装で一日中バスガイドさん企画、とかだと、ガイドさん我慢ものと太股出し衣装の両立ができるかも。


 現実だとバラエティができないアイドルが人気を出すのは難しそうですが、ここはフィクション。

 バラエティには出てこない、歌もダンスも完璧なクール系アイドルさんが、ガイドさん風に改造したホットパンツ衣装で真面目にファンの皆さんをご案内。

 トイレに行きたくなっても懸命に案内を続け、でも限界間際で渋滞にはまり密かに涙目。

 そのまま力尽きて失禁……思いつきで書いてみましたが、これ中々刺さりますね。


 異世界だと、例えば女騎士が敵の捕虜になって、助けが来ないまま何時間も我慢を、とか。

 貴族令嬢が何かのパーティで、飲み物に利尿剤を仕込まれ、ダンスを踊っている最中に、なんてのもいいですね。

 朝からトイレに行っていないお姫様が、謁見中の父王の横で我慢の限界を超えてしまって、もあり。

 ただ、パーティや謁見タイムだと、脚を出した格好をさせづらいのが難点です。


 さて色々シチュエーションを出していきましたが、このシチュ選びにも拘りポイントがあります。


 この、ヒロインがおしっこを我慢して、最終的に失禁する小さな世界。

 これが、『お漏らしの許されない、優しくない世界』であることです。


 逆に『お漏らしの許される世界』って何? と思われた方。

 簡単なところだと、トイレの個室です。


 何とか個室までは耐えたけど、最後の最後で下着を脱ぐのが間に合わず漏らしてしまった。

 おしっこ我慢ものではよくある状況ですが、私はこれに物申したい。


 まず、自分しかいない個室での出来事なんで、漏らした瞬間は誰にも見られていません。

 そしてやってしまった後、例えばスカートだったら、パンツだけ何とかすれば、誰にも漏らしたことを知られずにその後を過ごせます。


 私はこうゆうシーンを見ると、『ヒロインも、バレない可能性に気付いてるんじゃね?』って思ってしまいます。

 心のどこかで『漏れても何とかなる』と思っていると思うと、失禁の悲壮感が台無しです。


 これが、お漏らしの許される世界。自分自身のお漏らしを許してしまう状況です。


 目撃者がいない、かつ隠蔽まで可能な状態は、ほぼこれに当たります。

 ホットパンツやブルマだと、状況次第で隠蔽は不可能ですね。やっぱりホットパンツとブルマは最高だぜ!


 失禁シーンには、『ヒロインのお漏らしを許さない周囲』、『そんな周囲をヒロインも認識していること』、これが大事なんじゃないか、と思っています。

 つまり、衆人環視の状況で漏らすのが、私のベストアンサー。


 ですよね!? イングリッドさん!


「え、あ、す、すまない、聞いていなかった……」


 『おしっこを漏らすのは恥ずかしいことですよね』って話です。


「っ!? あ、あぁ、勿論だ……いい歳をして……漏らすなど……っ」

(まずい……意識をしたら、尿意が……ト、トイレは、どこだ……?)


 イングリッドさんがキョロキョロし始めましたね。

 そんなに探しても、ここにトイレはないですよ。


 さて衆人環視の中の失禁、これ実際は中々書けないんです。

 何せ、人生終了レベルの大惨事なんで、これやるともう、そのヒロインさんとはお別れになりかねない。

 なので、長く付き合っていくつもりのヒロインさんは、あの手この手で、本人が気づかないように、優しい世界に逃したりしています。


 漏らした直後に水ぶっかけたり、漏らしたけど実は見てたのは機械人形だけだったり。

 漏らした瞬間の、『みんなの前でやってしまった』という絶望感は残しつつ、『実は誰にもバレてませんよ』な展開に持っていくわけです。


 我ながら頑張ったとは思うんですが、毎回消化不良でもあるんで、たまに1作使い切りの破滅ヒロインさんを用意したり、パラレルワールド設定でBAD ENDに放り込んだり、適度にガス抜きをしています。


 みんなごめんね。


 あとこの作品も、そんなガス抜き作品の一つです。

 イングリッドさんごめんね。


「ま、待て。貴様は、なんの話を、しているんだ?」


 『お漏らしは恥ずかしいですよね』って話です。


「くぅぅっ……!」


 さて、お漏らしが恥ずかしいことを、イングリッドさんに再認識してもらったところで、そろそろ今回のシチュエーションを決めてしまいましょう。


 まず世界観は……Japan Tokyo!

 イングリッドさん、現代日本に降臨です。二次元日本なら水色髪も目立ちません。


 シチュエーションは、とある有名進学校の生徒会長のイングリッドさんが、知らない間に学校全体に関わる不正行為の片棒を担がされており、しかもその証拠を掴まれてしまった。

 イングリッドさんは脅迫者の言いなりになるしかなく、エロい格好で街を彷徨く、です。


 外部からの悪意によるお漏らしは、幾分羞恥心が敵への怒りに変換されてしまったりするんですが、今回は以下の2要素を重視しました。


 ・トイレを懇願するシーンを入れる。

 ・衆人環視の中でのお漏らし。



『お願い! トイレに行かせてっ!』



 ……心躍る台詞です。ですがこの台詞は、トイレを邪魔する『敵』がいなければ出てきません。


 あとは衆人環視ですね。この『衆人』はイングリッドさんを貶める敵ではなく、悪意のない大衆でいて欲しい。

 これを満たすシチュエーションとして、脅迫お散歩シチュを用意させていただきました。


 尚、『家族や友人を人質に』とかも考えたんですが、そちらは拘束力が強い反面、人質への心配が強く出てしまい、尿意描写がぼやけてしまうので没にしました。


 ではこのシチュエーションで実演開始!



 ……と行きたいところですが、もうちょっとだけ話を挟みます。

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