第3話 世界観~サンドイッチはサンドイッチでいいと思うよ
ヒロインを用意して、漏らして欲しい服を着せたら、次は世界観を決定します。
ああ、イングリッドさんは暫く出番ないんで、紅茶でも飲んでゆっくりしていて下さいね。
茶菓子もありますよ。
「ん? あぁ、すまない。……美味いな」
では、こちらは話に戻りましょう。
おしっこ我慢で私が好きな世界観は、現代日本とナーロッパ。
特に現代日本はいいですよ。実はまだ自分で書いたことないですが。
我々の日常に近いので、没入感を得やすいです。
それに全面舗装路の地面と、整った街並み。これだけで、かなり野ションがし辛くなります。
そしてやはり、現代ならではの拘束ギミックが使えるのも、大きいですね。
高速渋滞、電車遅延、エレベーター故障なんかは鉄板でしょうか。
エレベーターは、異世界でも『魔法の昇降版』とかでできそうですが。
電車遅延はちょっと難易度高め。
魔法関連で技術力が上がれば街中に路面電車くらいはできそうですが、路面電車なら最悪扉開けて外出れますからね。
高速渋滞は……無理じゃない?
先ず高速道路を引く技術力と、何より場所。
高速道路おしっこ我慢の醍醐味は、長距離移動と渋滞による、超時間の、自分の意思ではどうにもならない拘束です。
異世界でやるなら、街と街を繋ぐ道路になるんですが、異世界って街の外には大概魔獣がいるから、彼らに道路を壊されないようにしなければなりません。
更に、渋滞が発生するくらいには、自動車的なものを普及させる必要がありますね。
これ全部世界観を壊さないように。キツい!
現代日本の拘束ギミックへの細かなら拘りは、後ほどシチュエーションの話でもう少しさせてもらいましょう。
次は異世界、ナーロッパです。
異世界の強みは、なんと言っても肩書きです。
貴族令嬢、姫、女王、騎士といった、強いブースト効果のある肩書きが目白押し。
オプションとして猫耳、うさ耳、エロフとかもできたりしますね。
魔法も意外とあり。転移トラップで延々トイレに行けなくするとか、指パッチンで全身拘束とか。
現実では中々有り得ない話を、異世界では作ることができます。
さて、そんな異世界なんですが、みなさん『異世界サンドイッチ問題』って聞いたことありますか?
あ、イングリッドさん。サンドイッチ食べます?
「貰おう」
今、異世界キャラのイングリッドさんが、『サンドイッチ』と聞いて、当たり前のようにパンで具を挟んだ食べ物を受け取りましたが、これが許せない人がいる、という問題です。
曰く、『サンドイッチの語源は現実世界に存在したサンドウィッチ伯爵なので、異世界で現実世界の固有名詞由来の名前があるのはおかしい』とのこと。
これに対する私の基本的なスタンスは、『和訳だからしょうがない』です。
はい、適当です。
多分向こうでは『mjg@dtg』みたいな謎の発音をする名前がついてるはずです。
"f/ #Kyf t mjg@dtg."
気になってちょっとだけ調べてみたんですが、
『のろま』→江戸時代の野呂松勘兵衛という人形遣い
『洪水』→中国神話の水の神、共工
『杜撰』→中国の詩人、杜黙
『エース』→野球のピッチャー、エイサ・ブレイナード選手のニックネーム
『パニック』→ギリシャ神話の牧神パーン
『オナニー』→旧約聖書の登場人物、オナン
『ブルマ』→女性解放運動家、アメリア・ジェンクス・ブルーマー女史
なんてものがあるらしいです。中国人由来の単語とか、調べればもっとありそう。
これ全部封印は、正直しんどい!
この辺は、作者さんそれぞれが自分の線引きで『ここまではよし』、『これはダメ』と決めていいと思うんです。
「……んっ、少し辛いな。水を貰えるだろうか」
はいどうぞ。因みに中はチョリソーです。チョリソーはラテン語で『塩辛い』らしいです。
「ふぅ……まだ舌が痺れている……」
お水おかわりどうぞ。
私の線引きはふわっと、『言葉が浮かんだときに、一緒に由来となった人物、土地が浮かんだらアウト』です。
『ヴェネツィアンマスク』は水の都が浮かぶんでアウト。
『伊達じゃない』はν○ンダムだったからセーフ。
で、ここからさらにおしっこ我慢作品に対して。
時間、長さなどの単位も全部現代から持ってきてます。
試しにオリジナルにしてみましょう。
1分は1ミニト
1時間に相当する単位はありません
代わりに50ミニトで1ズワンとします。
距離は1mが1メルム
100mで1ハルム
こんなことで、お寛ぎ中のイングリッドさんの手を煩わせるわけにもいかないので、名もなきおしっこ我慢少女さん、お願いします。
「ま、街まで、あと3ズワン……んんっ……停車場からトイレまで、4ハルムもあって……あぁっ、だめっ、絶対間に合わない……!」
無理じゃないですかね。どうですか、オナンさん?
私は無理です。
ではテイクツー。
「ま、街まで、あと2時間半……んんっ……停車場からトイレまで、400mもあって……あぁっ、だめっ、絶対間に合わない……!」
これでいいと思うんです。
おしっこ我慢作品にとって、距離と時間はとても大事で、繊細な要素です。
2時間、1kmというただの数字が絶望感を煽り、1秒、1mが結末を分けることもあります。
見慣れた単位を使うことで、数字からすんなり状況を把握できるよう、私はおしっこ我慢作品では、単位は現実世界のものを使うようにしています。
断じて、単位を考えるのが面倒だからではありません。
さて、イングリッドさん。お口は大丈夫ですか?
「あぁ、落ち着いた」
それはよかった。
さて、ここではまだ世界観は決めません。
次の話に進みましょう。