第2話 服装~脱げば良いってもんじゃない
肌色面積は広い方がいい。全裸こそエロの頂点。
……本当にそうでしょうか?
人間は、服を着る生き物です。
敢えて隠すことで表現できる恥じらい。
大衆浴場で1人スク水といった、TPOへの配慮を間違えたことで集まる、忌避の視線。
単純に、肌色一色では表現できない、コントラストが生み出すエロス。
衣服は時として、全裸以上の興奮を我々に与えてくれます。
そして私、その着衣によるエロスの極限にいるのが、失禁だと考えています。
本来濡らしてはいけない衣服が、よりによって、最も性を感じさせる部分から濡れていく背徳感。
更に濡れたことにより、出し切った後も証拠が残ってしまう羞恥のダブルパンチ。
失禁描写が衣服から受ける恩恵は、計り知れません。
男は脱がす為に服を贈るなんて言いますが、私は漏らすための服を着せます。
では、そんな重要な存在である衣服について、失禁に焦点を当てて語っていきましょう。
服が決まれば、イングリッドさんのシルエット犯人モードも解除できます。
ではいきなりですが、既に除外になった衣服ジャンルがあります。
何だと思います?
――水着です。
エロい服といえば、真っ先に出てくると言っても過言ではない、水着。
グラビアではもはやユニフォームと言っていいビキニ。
スク水や競泳水着も人気ですね。私はビキニよりこっちが好きです。
だがしかし、失禁描写に関しては彼らの戦闘力は1/5以下に下がります。
※当社比
何故か。
最初から濡れる前提の服だからです。
失禁のエロスの一つ、『濡れてはいけない衣服を濡らす』という一面が、水着では極限まで薄まってしまうのです。
水着自体は、それだけで立ち絵としての魅力は高く、私も自分の作品で扱うこともありますが、今回は除外します。
というわけでイングリッドさん、水着で放り出すとかはないので、ご安心ください。
「くだらない事を言っていないで、早く、服を用意してくれないか? 私は、いつまでこんなふざけた格好を……」
はい進めまーす。
では、水着を除外した上で、次は絶対条件です。じゃじゃん。
『太ももが大きく露出していること』
なぜなら、私が脚フェチだからです!!
ブラバしないでっ!!
ちゃんと、失禁に焦点を当てた理由もあるんです!
先ずは太ももが大きく露出している衣装を上げていきましょう。
ミニスカート、ショートパンツ、ブルマ、レオタード……私が好きなのはこのあたりです。
さて、この中から更に絞っていきます。
失禁の醍醐味は『濡れる』こと。
それは視覚的なこともありますが、ヒロイン自身が『こんなに濡らしてしまった』と感じることも重要です。
なので、濡れる面積や生地の厚さから、まず下着しか濡れるものがないミニスカートさん、退場です。
嫌いじゃないんですよ? 『強いて言えば』ってだけで。
イングリッドさんのユニフォームもミニスカだし。
「余計な事を言っていないで――」
はい次行きます!
スカートに続いて消えるのは……レオタードさん!
まぁ、仕方ないですね。
何せショートパンツとブルマは、レオタードに比べてレッグが浅いものが殆どで、更にかなり生地を厚くしてもエロスを維持できます。
何よりその下に下着を穿くので、濡らしてしまった感は抜群。
レオタードも、衣装としては大好きですよ。もっと言うとレオタード戦闘服が。
うちのヒロインにもよく着てもらっています。
イングリッドさんも、構想段階ではインナーはレオタードでした。
ギリギリで縞パンに差し替えましたが。
「余計な事を……っ」
さてショートパンツ……もう正直に言いましょう、ホットパンツとブルマ。
もっと言うと、超ピッチピチの。
これはもう甲乙付けられません。
単体衣装としても失禁衣装としても、どちらも非常に優秀です。
要素だけを並べると、ホットパンツに軍配が上がります。
ブルマと比べて『普通の服』感があり、生地も硬いので、漏らした時の喪失感が大きいです。
あと、失禁の濡れが映える『白系』が使いやすいのも素晴らしい。
白ブルマだと、もうパンツですからね。
が、ブルマからは、そうゆう言葉では言い表せないエロスを感じます。
私がブルマ現役時代の人間だからかもしれません。
思い出補正が背徳感を生み出し、エロスを増大させている、とか。
さて、ここまで濡れる量にこだわってきましたが、だったらジーンズ、タイツ、ぴっちりスーツの方がいいんじゃないか、と思う方もいるかもしれません。
確かに濡れる面積は多いですし、それに比例してヒロインの『やってしまった』感は強くなるでしょう。
が、ここは失禁時のビジュアルを優先します。
失禁時のビジュアル……尿の表現です。
私は、尿がプリっとした太ももを伝っていく様が、失禁描写の大事な要素だと考えています。
でも脚全体を覆う衣装では、その尿が吸われてしまう。
勿論尿量が増えれば、それらの衣装でも脚を伝う描写はできますが、全てを弾く生脚には敵わない。
これが理由、その一。
さて、ホットパンツかブルマ――脚が出る衣装を選んだので、空いた脚に別の衣装、『靴下』を履かせましょう。
鉄板はニーソックスですね。絶対領域が作れるのは、脚フェチとしては大きいです。
ブルマならハイソックスもいいでしょう。ニーソだとどうしても拭えない『衣装』っぽさが解消できます。
ホットパンツなら思いきって素足にガーターリングとか。
リングの締め付けで絶対領域に近い雰囲気を出しつつ、生脚の健康的な感じも楽しめる。
これが理由その二ですね。衣装の選択肢が増える。
上半身は、そんなにこだわりはないですね。ブルマなら体育着一択ですが。
ホットパンツやミニスカなら、キャラの雰囲気や、気持ちが出せる衣装だといいですね。
ただ、ボディラインを隠す服は断固として着せません。
という訳で、イングリッドさんのコーディネート!
「っ!?」
ホットパンツでいきます。
薄いグレーでピッチピチのやつ。ダメージとかはなしで、裾もピシッとしてる。
股下0cm。レッグは、前から見ると水平から15°くらい切れ込んでて、後ろはフルバック。
「ま、待て! それでは、殆ど下着と変わらな――」
ホットパンツです! パンツじゃないから恥ずかしくありません!
靴下は青白の縞ニーソ、膝上5cm。
ちょっと衣装っぽさが出てしまいますが、縞々ってムッチリ感を増幅させる気がしません?
靴はブラウンの編み上げブーツ、脛くらいまでの。
上は半袖の白シャツ、水色のベスト、お腹ギリ見えない程度、乳袋も頼む!
「ちちっ!?」
紺のチェック柄ネクタイ、ついでに雪の結晶のタイピン。
下着は白のレースで。
おっけい完成!
尚、着替えは一瞬で終わります。着替え中遭遇ハプニングとかないので悪しからず。
はいどうぞ!
「……っ……見るな……っ」
あ、太もも隠しちゃダメですよ。
右手は下げて、左手は腰! そうそういい感じです。
表情が中々動かない設定なのに、もうちょっと顔赤いですけど、それもいい!
では、イングリッドさんのお着替えも終わったので、次の項目に行きましょう。




