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番外編 渋滞おしっこ我慢イベントの実況中継など

 はい、ここで突然ですが、もう1人ヒロインさんを召喚して、渋滞シチュの実況中継をしてもらいたいと思います。

 前の話で紹介したメンバーの中から……エスト・ノーヴァンさん、どうぞ!


 改めまして、エストさんは異世界キャラで、青髪ショートカットの21歳、メガネが知的な女医さんです。

 今回は現実世界なんで、医大生ってことにしましょう。あと、耳と尻尾も消しましょうね。


 服装は……黒のタートルネックシャツ、ぴっちりジーンズ、ショートブーツで。


 お前、『落ち着きある大人』も『ジーンズ』もダメって言ってなかったかって?

 言いました。でも仕方ないんです。


 好みに寄せすぎると、イングリッドさんと被ってわけわかんなくなるんで。


 ではエストさん、よろしくお願いします。


「? よくわかりませんが、承りました」


 いきなり呼びつけた怪しい男にも、ちゃんと一礼してくれる、大人なエストさん。

 転移で現場に向かってもらいます。


 渋滞話は、渋滞で長時間我慢して漏らす単純構造ですが、そんな中にもバリエーションはかなりあります。


 先ず乗り物。車か、バスかで空気がだいぶ変わります。

 車だと家族、恋人、はたまた仲間内といった、気心知れた間柄になりがちですね。

 人数は少ないですが、今後も付き合いのある人達の前でのことになるので、失禁のダメージは割と大きめ。

 ただ、周囲も気遣ってくれる場合が多く、放尿に踏み切る可能性も高い、ちょっと優しい空間にもなりやすい。


 なので、私はバス推しです。

 大勢の人々の目がある中では、トイレを告げるのも一苦労。

 誰かに見られたり、音を聞かれるかもしれないので、携帯トイレなどがあっても、なかなか放尿に踏み切ることはできません。


 ヒロインがバスガイドさんになるパターンもありますね。

 尿意を隠して笑顔で案内を続けますが、徐々に我慢ができなくなり、脚がモジモジと動いてしまい、そのまま限界を超えて、案内中に失禁、とか。

 サービスエリアについても、お客優先ですぐにはトイレにいけなかったり、むしろそこで『申し訳ありませんっ!』と、お客を置いてトイレに駆け出してしまうのも、切迫感が出ていいですね。

 問題は、ガイドさんの服装がある程度固定されていて、どうにも私が好きなの太ももフィーバーにはし辛いところ。


 尚、私は高速渋滞のベストアンサーは修学旅行のバス、と考えています。

 大勢の、今後も付き合いのあるクラスメイト達。

 しかも全員が気を遣ってくれる優しい空間でもないはずです。

 男子達はナニを想像するかわからないし、女子からは忌避の目で見られるかも知れない。

 最悪、翌日からいじめが始まるかも。

 修学旅行のバスの中には、大容量の羞恥と絶望が備えられているのです。


 というわけで、バス内のエストさーん。


「はい、何でしょう?」


 そちら、車の流れはどうですか?


「順調ですね。あと1時間半程で、次の休憩所に着く予定です」


 はい、ありがとうございます。

 尚、医大生が全員揃ってバスって状況が思い浮かばなかったんで、エストさんが乗ってるのは、ただの観光バスです。


 さて、今エストさんは『順調』と言いましたね。

 渋滞おしっこ我慢ものは、開幕渋滞パターンと、最初は順調パターンに分かれます。


 開幕渋滞パターンは、最初から我慢状態なことが多いですね。

 すぐにエロシーンにたどり着ける親切設計。嫌いじゃないです。


 最初は順調パターンの場合、ヒロインは大体、最初は催してないですね。

 調子に乗ってジュースなどを飲み過ぎて――


 ・渋滞になった後に尿意に気付く

 ・渋滞前から我慢が始まり、そろそろヤバいってところで渋滞突入


 こんな感じかと。


 さて、エストさんの方の時間を1時間20分進めて……エストさーん。


「…………(もじもじ)」


 あのー、エストさーん。


「あっ!? は、はい、すいません。何か御用でしょうか?」


 はい、そっちはどうですか?


「こちらは、あと少しで……んっ……サービスエリアに、着く、予定です」


 顔色が悪いですが、どうかしましたか?


「あ、いえ……ちょっと、お茶を飲み過ぎてしまって……その、お手洗いに……」


 なるほど、それは困りましたね。我慢できそうですか?


「え、ええ、あと10分程度なので、問題は……えっ?」


 エストさん?


「あ、ええと、どうやら、この先に事故渋滞があるらしくて……規模は……ご、50分……っ」


 大分長いですね。エストさん、おトイレは大丈夫そうですか?


「はい、あの、大丈夫、です……」


 そうですか。早く着くことを祈ってます。



 ……と、言うわけで、私の好みは催してから渋滞突入です。

 漏れそうだけど、あと少しだし何とか――ってところでの、時間延長による絶望感。

 渋滞前に余裕をこいて、おしっこ我慢を告白してしまっていたりすると、周囲の空気も『ヤバい?』に変わりますね。


 さぁ、50分後のエストさんの様子を見てみましょう。

 エストさーん、どうですかー?


「く、うぅ……あ、はい、あの、まだ、バスは動いて、いません……」


 おやおや、それは厳しいですね。おトイレは大丈夫ですか?


「は、はい……我慢、できます……我慢……あぁっ」

(は、早く……動いて下さい……! このままでは……!)


 脚をピッタリ閉じて、手を膝の上で握りしめていますね。

 本当なら、両手で出口を抑えたいところでしょうが、隣が男性客のためそうも行きません。


 予想より渋滞が長引くのも、渋滞ものではよくある要素です。

 ギリギリの攻防を続けるヒロインさんにとっては、トドメになりかねません。


 そんな非情な一撃をもらってしまったエストさんですが、更に時間を15分進めてみましょう。

 さて、どうなったかな?


「ふぅっ! ふぅぅっ! は、早くっ、早くっ……あぁっ、お願いです……早く……っ!」


 おお、まだ耐えていますね。

 渋滞も抜けたようで、バスも快調に飛ばしています。

 サービスエリアの標識も見え、エストさんの目に希望が差し込んできました。


 現場のエストさん、状況はどうですか?


「あぁっ……あと、少し……あと少しです……くぅっ! あと、ほんの、1分くらいで……んんっ!」


 おしっこはどうですか?


「だ、大丈夫、です、あぁぁっ、大丈夫、ですけど……くぅぅっ、あまり、時間は……あ、さ、サービスエリアに、入ります……っ!」


 さぁ、ここで気を緩めてはいけません。

 着いた瞬間気が緩んで、脚を開いたせいで、立ち上がる時に余計な力が……は、渋滞フィニッシュの定番です。

 それと、エストさんの席はかなり後方。降りる際に、前にいる人が邪魔になるんですが――



「す、すみませんっ! 先に、通していただけないでしょうか! お、お手洗いが、限界で……っ」



 ここは、一時の恥を選べる大人のエストさん。

 もじもじと体を揺らし、声も上擦ってますが、丁寧にお願いしてクリアです。

 エストさんの切迫した様子に、他の乗客も道を開けてくれます。


「すみません、ありがとうございます、すみません……あぁっ……漏れそう……っ」


 バスの乗客の中、真っ先に降りて行くエストさん。

 何とか漏らす前におトイレにたどり着いて、ハッピーエンド。




「あ……あ……嘘……っ!」



 そんなわけはないですね。

 屁っ放り腰でトイレに駆け出したエストさんの目の前に、同じく渋滞に引っかかっていた観光客の、大行列が飛び込んできました。


 絶望の表情を浮かべるエストさん。

 でも、トイレに入るには、この行列を耐え抜くしかありません。

 エストさんは涙目で最後尾に並びます。


 そこから15分ほど時間を進めて……エストさーん。


「あぁっ……んっ、は、はいぃ……っ」


 そちらはどうですか? サービスエリアには着いたようですが。


「は、はぃ、ですが、その、お手洗いが、くぅっ、混雑、していて……っ」


 おやおや、それは大変ですね。まだ、我慢はできそうですか?


「が、我慢、します、我慢……あ゛はぁっ!?」


 エストさん!?


「いえ、なんでも、んんっ、なんでも、ありません……なんでも……!」

(す、少しだけ、出てしまいました……だめっ、もう、これ以上は……!)


「くっ!」


 おっと、エストさんが列を離れて走り出しました。

 向かう先は……これも渋滞おしっこ我慢名物ですね。男子トイレです。


 他にも野ションという選択肢がありますが、エストさんは、例え男の目に晒されようと、トイレで用を足すことを選んだようです。

 さすがはアライメント:秩序。野ションなどという無法を自身に許さない、高潔な精神です。


 さあ、男子トイレに来ましたが……こちらの個室、なんと7人が並んでます。

 男子トイレは個室が少ないですし、してるとしたら『大』です。


 が、1番の問題は――



「そ、そんな……個室が……!」



 3つある個室のうち、2つに故障中の張り紙。

 これは、7人がはけるにはかなり時間がかかります。

 それまでエストさんが耐えられる可能性は、限りなく0に近い。

 勇気を振り絞ったにも関わらず、まだ遠いトイレに、エストさんの目から涙がこぼれます。


 そんなエストさんに、今の状況を教えてもらいましょう。

 エストさーん。そちらは、男子トイレですかー?


「っ!? あ、あの、はい……んんっ、その、ごめんなさい……どうしても、くぅぅっ、が、我慢が、できなくなってしまって……あぁっ、見ないで下さい……見ないで下さい……っ」


 それは無理ってもんですよ。

 何せ、こんな美人さんが男子トイレに突入してきた上に、モジモジと身を揺すって、喘ぎ声まであげてるんです。

 多分、こんな趣味持ってなくても見ます。


 1人が個室に消えて、エストさんの前には6人。

 エストさんの動きは、ますます激しくなってきました。


(も、もう、限界ですっ! 出て、しまう……っ!)

「……す、すみません、順番を、変わって、ん゛っ、いただけないでっ、しょうか……!」


 ここでエストさん、変わってコールです。

 トイレの中の男達が一斉に振り向きました。


「お願いします……っ……もう、我慢が……っ……限界でっ、んはぁっ! も、漏らして、しまいそう……お願いです……順番を……!」


 めちゃくちゃ恥ずかしそうですが、それでもエストさんは言い切りました。

 言わなきゃもっと恥ずかしいことになるんですが、その決断は中々できるものではありません。

 エストさんの悲痛な叫びに、前に並ぶ男達が1人、また1人と道を開けます――が。


「ご、ご、ごめんなさいっ! 私もっ、もう、げ、限界でっ!」


 1番前に並んでいた『少女』だけが、声を震わせながら謝罪をしてきました。

 彼女もエストさんと同じ、女子トイレの行列を耐えきれず、男子トイレに駆け込んだ口です。


 なお、彼女は――



 グギュルルルルゥゥゥッッ!!



 下痢です。

 両手で尻を押さえた、如何にも『限界』といった感じの彼女に、エストさんもこれ以上何も言えません。


 お願いしても譲ってくれない人がいるのも、おしっこ我慢ものあるあるですね。

 さて、個室が一つ空いて、前の少女が飛び込んで行きました。

 彼女が出たら、エストさんの番です。


 が――



「す、すみません、ん゛っ、急いで、いただけますかっ、あ゛っ、あ゛っ! 私、もう、げ、げん、かい……!」


『ごめんなさいっ! ごめ、んんんっ、ごめんなさいっ!』


「お願いしますっ、は、早くっ、ん゛ん゛っ! あ、あ、で、出る、出る! お願いです……早く……!」


 ガクガクと震えながら、個室に入ったばかりの下痢少女に懇願するエストさん。

 私、『大』にはあまり手を出さないんですが、ギミックとしての下痢っ娘は割と使います。

 長時間我慢個室を埋めるのに、ちょうどいいんで。


「ん゛ん゛ぅうはぁっっ!!?」


 さぁ、そんな下痢っ娘を待っている間に、エストさんの我慢が限界に達しました。

 ジーンズの股部分が、ジュワジュワっと濡れ出します。


「あ゛っ、あ゛っ……あああぁああぁあぁっっ!!」


 おっと!

 エストさんが悲鳴を上げて、男子トイレから逃亡しました。

 この、とうとう漏れ出してしまったタイミングでのトイレからの逃亡。


 野ションです。

 ついにエストさんが、野ションを決意しました。


「あぁ……言わないで下さい……っ」


 ですが、決断が遅かったようです。

 トイレ脇の茂みに駆け込むエストさんですが、まだ手前のところで、大きくブルルッと震えて立ち止まってしまいました。


「あ、あ、あ、あ……っ!」


 ジーンズのシミが広がっていきます。

 大急ぎでベルトのバックルを外すエストさん。


(もうっ、ここでするしか……っ! お願いです……誰も……来ないで下さい……!)


 あぁ、いけませんよエストさん。

 私のおしっこ我慢小説では、それは死亡フラグに等しい願いです。



「こんなとこで何してんの? 綺麗なおねーさん」


「えっ!? あ、え? あ゛っ、あの、これは、ん゛ん゛っ! な、なんでも、あ゛あ゛っ!?」


 金髪のチャラい男が現れました。

 渋滞おしっこ我慢、ヒロインに襲い掛かる最後の刺客。

 野ション妨害です。


「なんでもないのにこんなとこいないでしょ? ねーねー、ほんとは何やってたの?」


 エストさんは限界を超え、おちびりが止まらなくなっています。

 1秒の遅れが命取りになるエストさんですが、さすがに男の目の前でおっ始めるわけにはいきません。

 既に崩壊した括約筋に、必死の思いで力を込めます。


「本当にっ、なんでも、あ゛ぁっ! なんでもなっ、ん゛あ゛ぁっ!? む、向こうへ、行って、下さい……早く……!」


「なぁんてね。わかってるよ、おしっこでしょ? 見張っててやるから、シャーっとやっちゃいなよ」


 そう、このチャラ男、エストさんが限界なのを知っていて、声をかけていました。

 因みに、コイツはおしっこ我慢フェチではありません。

 お漏らしなり野ションなりさせて、それをネタにエストさんに如何わしい行為を迫ろうとしている、要はクズです。


「ち、違いますっ! くぅぅあ゛っ! お、おしっこなんてっ、あ゛あ゛っ!? お願いです……っ……向こうへ……行ってぇ……っ」


「そんなこといって、もう漏れそうなんでしょ? 遠慮しないで」


「嫌ぁっ……来ない、でぇ……!」


 チャラ男改めクズ男は、ズンズンとエストさんに近付いてきます。

 できれば逃げたいエストさんですが、一歩でも歩けば半開きの水門が全開になってしまいそうで、その場で震えることしかできません。


 そしてクズ男は、図々しくもエストさんの肩に手を回します。

 そして、ちょっと苛めてやる程度の気持ちだったんでしょう。



「ほらほら、こうすっと辛いっしょ?」



 エストさんの、パンパンに膨らんだ膀胱に手を伸ばし――




 ――ポンッポンッ。


「ん゛あ゛ぁあ゛はっ!?」



 その刺激に、既に限界を超えていたエストさんが、耐えられる筈がありません。


「あ゛あ゛ぁっ! だめ゛ぇっ、で、でる゛ぅっ!」


 ジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!

 ブジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッ!!ジュワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!



 とうとう、エストさんの水門が完全に開いてしまいました。

 我慢に我慢を重ねたおしっこが、ジーンズを上から下までグッショリと濡らしていきます。


「あぁ……嫌……私、なんてことを……あぁぁっ……み、見ないで下さい……嫌ぁぁぁ……っ!」

(そんな……も、漏らして、しまった……21にもなって……我慢できずに、おしっこを……っ)


 エストさん、ショックで泣き出してしまいました。


 ジーンズも、もうおしっこは吸えないようです。

 分厚い生地を突きつけて、黄色い液体がジャバジャバと足元に流れ落ちていきます。


 なんら一切言い訳のできない、まごう事なき『お漏らし』。

 ありがとうございました。


 おや、クズ男がスマホを取り出しましたね。

 撮影モードにして、エストさんをカメラに収めます。


「あっ……何を、しているの……やめて下さい……撮らないで……!」


 ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!ジャバジャバジャバジャバッッ!!


「あぁぁ……止まらない……っ」


 限界まで我慢してもらいましたからね。エストさんの滝は、まだまだ止まる気配がありません。

 この後は、動画で脅されたエストさんがなんやかんやされちゃう流れなんですが、おしっこ我慢作品としては蛇足にすらならないので割愛します。


 まぁ、マーキングオプション付きのお散歩プレイならダイジェストでご紹介くらいはしてやるところですが、この男にそんな高尚な趣味はありません。

 と、言うわけでエストさんは無駄に傷物にされる前に回収です。


 お帰りなさーい。



「……んっ……っ……あっ……んぁっ」


 バシャッ、バシャバシャッ! ジョオオオッ! ジャバババッ! ジョオオオッ、ジャバッ、パシャッ、パシャパシャッ……。


 あぁ、やっと止まりましたね。

 この部屋の床は真っ白ツルツルなんで、黄色い池がバッチリできてます。


「っ! …………ぐすっ」


 エストさん、今日は体当たり実況中継、ありがとうございました!

 また、機会があったらお願いしますね!



「……二度と……呼ばないで下さい……っ」



 ですよね。

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