表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋のにおい①   作者: 真中レイラ
第1章 出会い
2/8

~翔君からの連絡~

主人公の春野夕日は、好きな人(山西翔)からの連絡が来なくてさみしがっている。そんなとき、翔君からのデート?の誘いがきた!

その時、家電がすごく大きな音で鳴り始めた。

「だぁれ、こんな時間に」

デジタル時計を見ると、9:30になっていた。

お母さんがため息をつきながら電話に向かう。

それを私は急いで止めた。だって、もしかしたら翔君かもしれないもの。(かける)君のことはお母さんには言ってないから、お母さんが出たらびっくりしちゃう。

「はい、どちら様ですか」

私は、相手が誰かわかるまで、自分の名前は言わないようにしているんだ。

「あ、僕、翔だよ!夕日(ゆうひ)ちゃんだよね?」

「え、ええ、そうよ。こんな夜遅くにどうしたの?」

「えっ!?夕日ちゃん、まだ9:30だよ?普通でしょ」

うそ、私んちは夜遅いんだけど。

「それでね、今度の日曜、空いてる?」

「ちょっと待って、カレンダー見てくる」

受話器をそっと置いて、私は急いでリビングのカレンダーを見に行った。

うん、空いてる。良かったー!

「空いてるよ!」

「実は、二人でショッピングに行きたいんだ」

「いいけど、どうして?」

「女の子の好きなものって、ちょっとよくわからなくて」

ははーん、私にプレゼントをくれるっていうのね。

「わかったわ。何時にどこに集合?」

「じゃあ、午後3時にこの間の駅前に集合ね!じゃあね!」

「うん、バイバイ!」

やったー!翔君とデートだぁ‼


そして日曜日。ついに待ちに待った翔君とのデートだ。

朝からウキウキして顔がにやけちゃう。

どの服着ようかな。やっぱり、女の子らしいフリルがついたワンピース?それともカジュアルにショートパンツ?うーん、迷っちゃうな。

ヘアアレはどうしよう。ポニーテール?ツインテール?どっちも可愛いよぉ‼

ネックレスもつけようかな。あ、あとイヤリングも!いや、ちょっとハデにしすぎ?

悩みに悩んだ末、やっぱりいつもと同じで髪型はポニーテールで、カジュアルにショートパンツ、じゃなくて、チェックのスカートにした。

まだ時間はたっぷりあるんだし、本でも読もうかな。

私は本を持って図書館に向かった。

やっぱり、本は静かなところで読むのがサイコーだよね!


いっけない、もう2時になってる‼

図書館から家までは30分かかるんだ。そこから駅前までは20分。だからもう帰らないといけないんだ。

急いで走って帰っていると、髪がくずれてきてしまった。はあ、直す時間なんてないのに。

私は、走って走って走りまくって家に帰った。なんとか2時半までに帰ることができた、よかったぁ。

ちょっと早くついたから、髪を直した。ん、OK!

「お母さん行ってきまーす!」

お店に向かって声をかけた。返事は返ってこなかったけど、きっと聞こえてるから大丈夫だよね。


はあ、はあ、はあ……。つ、ついた……。

あのあと、20分でつくと思ってたら、道が人でいっぱいだったんだ。

なんでも今日は、駅前のスーパーの激安セールの日だったんだって。

ついたときにはもう、翔君は来ていた。

「ごめんね、遅くなっちゃって」

「全然大丈夫だよ!僕もさっき来たところだし」

ほんとかな。だって、相手が必死に謝ってきてるときは、みんなそう言うでしょ?

「っはは、ほんとだよ。さっきまで遅れないか心配だったんだ」

そう言って翔君は、頭をかいた。

「それじゃ、行こうか」

私たちは、ショッピングモールに向かって歩いていく。何もしゃべらずに。

私はそっと翔君の横顔を見た。別に、鼻が高くて首もとがもっと細かったらな、なんて思ってないよ。ただ、丸くて優しい顔だなぁって。

思わず見惚れていると、翔君がこちらを向いた。

「どうしたの?」

「べ、別になんでもないよ」

私がすっとそっぽを向くと、翔君は顔を赤くした。

つられて私まで赤くなってしまった。

「ね、ねぇ、ショッピングモールでなに買うの?」

さりげなく話を変えてみた。

「実はね、僕、婚約者が決まってるんだ」

えっ、うそでしょ!?

読んでくださってありがとうございました!感想も嬉しかったです❗これからもがんばるので、ぜひ読んでください。では、次回で会いましょう❗さようなら❗

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ