プロローグ
のんびりと書いていきますか三c⌒っ.ω.)っ シューッ
「自由奔放」
という四字熟語を聞いたことあるだろうか。
『周りに流されず、自分の思うがままに行動する』
自己中心的とはまた少し違うらしい。
何にも縛られず、周りに流されないで自由に、自分らしく行動して生きていけたらどれだけ毎日が楽しく、輝いて見えるだろうか。
それは人類問わず、生き物全てが抱いている感情だと僕は思う。好きなことして、言いたいこと口にして、毎日が輝いて生きていく、そんな生活を誰しもが憧れるはずだ。
だけど、そういう人がいないと言えば噓になる。
周りの意見に流されず、自分のやりたい事をやって成功している人存在している。ライオンだって、縄張りのボスになればまさに王様気分だ。
でも、俺はそうじゃない。
そうはなれない。
「そういうルートに乗ってしまったから」といつも言い訳をしている。何度も問い掛けてくる夢を抱いた幼い頃の自分自身に。
……そういう風に、27年間過ごしてきたのだ。
だけど安心してほしい。僕が物語るこのお話は僕の成長日記でも、成り上がりを見せる下克上なお話でもない。
一人の女性と日本中を旅した、ただの旅行記だ。
その彼女のプロフィール紹介はあいにく意味が無い。
知っている情報としては、名前は「なゆこ」年齢不詳、職業不詳に住所不定。黒髪のショートカットに、165㎝の身長。怪しさの謎に包まれた陽気な女性だった。しかも喜怒哀楽が激しく、いつも元気を周りにばら撒いて笑顔にさせ、僕をよく困らせる。
とにかく、自由奔放という言葉が似合った女性だった。
これから話すのはそんな彼女と過ごした旅行記なのだけど、一つ勘違いしないでほしい事がある。
それは旅行をしていて、いつも聞かれる言葉。
「夫婦なんですか?」と。
違う、僕らはカップルでも、夫婦でも、えっちな関係でも無い。
『ただの旅仲間』
その言葉を僕らは何百回、口にしただろう。
もはや、息ぴったりで同時に言う時もあるくらいだ。
だから僕が物語る27歳からのストーリーは、ただの自慢だ。