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【ブループリント】12と1つの必需品(ネセシティ)  作者: りゅでぃあ
第1章 - Confirmation & War
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第7話 街と選択の事情聴取 - Voice Hearing

魔女と、街に質問を。


命運と知恵の事情聴取。

「聞いてる?」


突然声をかけられて考えていたことは吹き飛ぶ。

「ご、ごめんなさい・・・。ちょっと考え事をしていて・・・。」


「いいのよ、別に。さて、とりあえずここには4つの街があるみたいよ。」


「さすがは知恵の魔女さま。頼りになるのです。」


「ニコラって呼んで。」


「ところで命運の魔女さまは意外とお静かですのね?」


デイナに言われてロエルの方に目を向ける。

そこには鼻提灯を膨らませて寝ているロエルがいた。


「本当に能天気ね・・・この子は。」


ここは街を分ける湖の前。


「・・・ふえ?ご飯まだ?」


「ご飯って何よ・・・。」


「お魚さんを釣ります?」


「釣っても大丈夫なんですか?」


まるでお互いを知っているかのように会話は自然なものだった。


「とにかく。どう動くか案がある人は教えて。」


「やはり街が4つあるのであれば手分けして一人一街はいかがです?」


「ロエルもそれでいいよー。」


「あなたは?」


「あ、ぼ・・・私もそれでいいと思います。」


「こーへーにくじ引きでいこー!」


「う、うん。そうしよう。」


こうして、私たちは手分けして街を回ることにした。

命と愛の魔女:ファテマ街

空想の魔女:レッジ街

命運の魔女:ヴィトール街

知恵の魔女:デリュー街


-ヴィトール街-


「ふわあぁ・・・」


なんかみんなふつーにくらしてる・・・?


なんていうかたすけ合ってる感じ?


でも人が少ないねー。まあどうでもいいや。


「異常なーし。帰ってねよー。」


-デリュー街-


「あの、すみません。お話を聞かせていただいてよろしいですか?」

さっきから色んな人に話しかけている。

でもみんな何故か上の空だ。

・・・そう。デイナがいっぱいいる感じ。

考えたらゾクッとする。


「ねーちゃん、可愛いじゃねーか?」

「ちょっと付き合ってくんねー?」


声をかけられて振り向くと大男が2人。


すると、周りの人がそそくさと家に帰っていく。


「どうやらここの住民様じゃないように見受けられるけど?」


「おっと、ご名答!俺らは愛に生きる愛の子さ。」


「にしても愛されてるようには見えないけどね。」

周りを見渡しながらポツリとこぼす。


すると、

「おう?ねーちゃん喧嘩売ってんのか?」

「売られた喧嘩は買ってやらなきゃな。そいで、後で愛に従ってもらうぜぇ!?」


そう言って投げられた短刀は氷をまとっていた。

そうか、これが魔術。

・・・多分考えたら何もできない。感じるままに・・・。

そっと目を閉じて息を吸い込む。


目を開くと本が現れる。

本のページが風にめくられるように翻り、一つのページで止まる。

そこにあるように魔法円を書く。


「万物、三態の掟を強いる。マテリア・サブリメーション!」

魔法円は青い光を放つ。


「・・・はん!威勢だけか?何も起こらねえじゃねーか!」


そう言って男たちは炎のナイフと氷の短刀を投げる。


そして・・・刃物が魔法陣に触れると、そっと消えていく。


もう一つ魔法円を描き、唱える。

「水流、逆らう物を穿て。ストリーム・スピアー!」

水が束になって男たちにあたり、街の外へ彼らを飛ばす。


ふと振り返ると一人の老婆がニコラの肩に手をおいていた。


「ありがとうねえ。お礼になんでも教えてあげよう。」

不自然なぐらい芝居じみた声。


「あら、ありがとう。是非、今の状況を聞かせて?」

ロエルは何もしていないのではない。

何をするか忘れたのだ。


ここでなんと初の魔術勝負!

・・・ごめんなさい、読者集めたかったの。


次回は残りの魔女二人の街巡りです!

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