第2話 心と賢者の説明会 - Tower Pathos
ペース上げすぎてます・・・。
第2話。
今回は何も起こりません!
伏線も殆どないと思います・・・。多分。
それでは。
いってらっしゃーい(雑)
心の塔は、案外かんたんにたどり着けた。
意外なほど記憶は確かで、まるで昨日のことを思い出しているようだ。
そこにある自分はこれまでの自分でなくとも、確かに自分の一部として呼応しているのだ。
魔女と呼ばれた四人は、それぞれ門をくぐっていく。
そして奥へ進んだ。自分が進むべきであろう道を。
「ロエルとうちゃーく!」
最後の魔女がつく。
その後も何人かが部屋へ入り、そのすべての人間が自分の席を理解し、座っていた。
「まだ1人来ていないようだが・・・まあ良いか。」
三段に分かれ三角形状に並べられた席の一番上で男の人がつぶやいた。
「君たちに来てもらったのはこの度の事象の分析についてお話するためよ。」
その隣で女の人がニッコリしながらつぶやいた。
「でーも?久しぶりすぎてよくわかってない子いないかなあ?説明いるう?」
別の男が言う。まるで人を見下したように薄ら笑いを浮かべて。
「分かった。私が説明しよう。」そう言って真ん中の男の人が立ち上がる。
「まずは自己紹介と行こうか。私はケイロス。空間の賢者であり、この場を仕切らせていただいている。それから・・・」
男の人は隣の女の人に目を向ける。
「私はクローイ。時間の賢者よ。わからないことがあったら遠慮なく聞いてちょうだい・・・と言いたいところだけど、私も正直まだすべてを理解しきれていないわ。一緒になれていきましょう。」
もう一人の男は興味なさそうに机に足を乗せて貧乏ゆすりをしている。
「おい、君。エリオス!」
「名前わかればいいじゃんー?はい、エリオスね。」
このエリオスと呼ばれた男は、まるで空気の粒を見つめるみたいに椅子の上から天井を仰いでいる。
「失礼した。彼はエリオス。原子の賢者だ。さて、次は魔女方に自己紹介を願いたい。まずは、君。」
指を刺された先でリディアが立ち上がる。
「はい・・・。わ、私はリディアと申します。多分・・・命と愛の魔女・・・です。」
リディアが消え入るように着席をすると、ケイロスの合図なしにその隣りに座っていたデイナが立ち上がる。
「私、デイナです。空想の魔女。」
デイナが座ると、次はロエルとニコラが立ち上がる。
「なんでー?ふつーにかんがえたらロエルの番じゃん?」ロエルが頬を膨らませながら言う。
「あ、失礼。体が何故か動いてしまって・・・。」
ニコラは自分でもなぜ立ち上がったのか自分でも理解できていないようだ。
「あなたおばかだねー」神経を逆撫でるようにいたずら心で口をとがらせてロエルがつぶやく。
すると、
「何を言っているの?私は知恵の魔女。あなたよりは十分オツムは詰まっています!」
と顔を真赤にし、まくし立てるようにニコラが反撃に入る。
「こらこら。ふたりともやめなさい。さあロエルちゃんからどうぞ。」
睨み合う二人をクローイが静止する。
「はーい。ロエルは命運の魔女なんだよー。」
まだ少しすねながらロエルが座り、ニコラが立ち上がる。
「先程は失礼いたしました。私はニコラ。知恵の魔女よ。」
最後の魔女のあとにまたさらに四人、一番下の段で自己紹介をする。
「ビル。建造の民ってのらしいな。」
「ロンです。違誤の民だ、そうだけど私間違えたことなんて・・・」
「私の記憶が言ってる。あなたは何度も失敗をしている。記憶の民のメモールよ。」
「繁栄の民のプロスプだ。あと一人来てないみたいだけど・・・」
「ああ、それはきっとあいつだ。いつも通りって気もする。」
「13番目の子ね・・・。ああ、みんなありがとう。」
「さて、更に説明させていただこう。」
改まった様子でケイロスが全員を見据える。
・・・12と1つの必需品とは。
さて、次回はやっとねせしてぃとは何かについてお話されますよー!
本格的な問題提起をするのは次・・・?
そしていちばん重要な話数になると思います!
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