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【ブループリント】12と1つの必需品(ネセシティ)  作者: りゅでぃあ
第2章 - Training & Kingdom
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第18話 化学と栄の受けた誤解 - Fleeting Stage

誤解、その理由、一瞬の物語。

-枯渇の間-


この部屋はどうやら魔術系統のもの、魔力やら魔術の威力やらが減っていく部屋らしい。


「こんなの誰だって不利になるよ。」


まあ、相性は別として。


そこに高々と聳え立っていたのは一本の食肉植物。


不気味な腐肉みたいなピンクと薄茶色の花びらと口から見える牙。


決して難しいものではなかった。


そっと両腕を曲げて、肘掛けに置くようにスタンバイする。


次の瞬間・・・。


僕の勝利だ。


何もいなくなったその部屋、扉からカチッと音がする。


まあ、肩慣らしにはなったかな。


-氷結の部屋-


部屋に踏み込むと冷たい空気に包み込まれ、雪国の景色が目の前に広がる。


およそ氷点下20℃。


後ろでひとりでに閉じた扉に鍵がかかる音がする。


吹雪の奥に見える大きな毛玉。


あれが今回の獲物みたいだ。


さて、獲物に向かって歩み出すと改めて肌寒さに縛られる。


意外と人の話はちゃんと聞いているみたいで安心したよ。


そうだね、化学反応は低温度では起こりにくい。


ただし、飽くまでも起こりにくい(●●●)だけだ。


そっと目の前で獲物を狙うような目で迂回する巨大な狼。


どうやら獲物がどちらか、誤解しているらしい。


突然、獲物がこっちへ飛びかかる。


まあ手始めに・・・。


獲物の飛びかかりを避けた後、周囲に5つの水玉を浮かべる。


混乱して動けなくなる獲物を横目に5つの大きめのかけら・・・慎重に透明の袋に包まれたそのアルカリ金属を投げつける。


その欠片たちはそれぞれ水に落とされ、袋が少しずつ溶けていく。


そしてもう一つずつかけらを投げ入れる。


これが、

「反応化学・カタリスト」


それは少しオレンジ色の爆発。


「少し小さすぎたかな、欠片が。」


少し怯んだ獲物に最後の罠を仕掛ける水で象った僕のシルエット。


それは少し刺激的すぎる酸と溶かした僕の魔法。


さようなら、子羊ちゃん。


獲物はそれに飛びかかる。


水が破裂して獲物の全身にそれは飛び散る。


ごめんね。


溶け出した傷口が凍り、傷の再生を止める。


おやすみ。


・・・誰も覚えていない。


僕の魔術の本当の価値を。


-暗闇の間-


そこにはたくさんのコウモリがうちを待っていた。


そのコウモリが見えなくてもうちにはわかっていた。


「そんなに弱くないもん。」


多分、幻術かなにかだけだと思っているのだろう。

でも違うよ。

ロンの魔術は・・・。


ぽたぽたという音あと、

血の海の中でコウモリの死骸が浮かぶ。


視覚だって、

聴覚だって、

嗅覚だって、

身体機能だって、

痛みだって、

心だって、

記憶だって。


すべて認識だから。


それはうちが変えられるもの。


間違えているかなんて、誰にだってわからない。


うちにとって自分は正しいもの。


それを、学んだ。


だけど少しずつ、

ヒトのモラルに染まっていたんだろう。


王国の人、たすけなきゃだね?

すみませんんんん!


報告忘れてました!

今日と明日投稿遅れます!って言おうと思ってたんだけど・・・。

今日もう終わっちゃう☆


・・・反省してます。


さて、今回は意外な人にスポットライトが?


そして次回は、・・・誰にしよう。


明日も少し遅くなります!

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