第10話 歪みと争いの幕開け - Conflict Begins
何が正しいか、争う理由は。
始まったものは。
「宣誓!私たちは戦争法第2条に則ってセントラル王国に宣戦布告しまぁす!」
少女の声が国全体に響き渡る。
「戦争!?このタイミングで・・・。」
クローイは焦ったように言う。
すると上からエリオスが降ってくる。
「どうやら隣のジェネラ国みたいだあね。空から飛んできてるうみたい。」
「情報感謝する。」
ビルはエリオスの目を見つめ礼を述べる。
「十分な情報だ・・・。クローイ!魔女をここへ!」
ケイロスはクローイに合図を送りながら部屋を出る。
「了解!」
言い終わるとクローイはそこにもういなかった。
「私の記憶が正しければジェネラ国というとマシーナリー系の魔術に特化した好戦的な国。王国に過去一度破れてそれ以降進軍はなかったはず・・・?」
メモールは思い出そうと空虚を見つめる。
「マシーナリー系統なら属性魔術系が有利か・・・。」
ビルは少し下に視線を向けて顎を擦る。
突如、部屋の入口付近に4人の魔女と、その後ろにクローイが現れる。
「間に合ったかしら!?」
クローイは息を切らせながら言う。
「まあオンタイムかな!」
親指を立ててクローイに向けロンが言う。
「十分早いわよ。お疲れ様です。」
ロンの頭を軽く叩きながらメモールが言う。
「せんそうだー!っていきなりいわれてもわかんないよー。」
不満そうに頬を膨らませながらロエルが言う。
「ジェネラ国が攻めてきました。止めるために集まっています。」
メモールが手短にまとめると魔女たちは了解したように表情を引き締める。
急に床に穴が開き、そこからケイロスが這い出てくる。
「ここを通れば街らの中間につく。到着次第各自分かれて敵の進軍を止める。」
全員を見回しながらケイロスはブリーフィングをする。
「僕はやらなくてもいーい?」
エリオスは暇そうに天井を見上げて言う。
「ええ、好きにして。もしあなたの力が必要になったら呼びに来るから。」
クローイはエリオスから目を反らしながら言う。
「さて、行きましょう。」
・・・
穴を抜けて街を見渡すと、街の人々と魔術で戦う軍人たちの姿が見える。
「ひどい・・・。」
所々で倒れている人々を見てリディアはそこへ駆けつける。
座り込んで、術式を唱え始めると黄緑色の輪が街ら全体に広がる。
「消え行く前の命を再び灯し給え。ヒーリング・サンクチュアリ。」
倒れている人々の傷が少しずつ癒えるのを見て、敵勢に戸惑いが浮かぶ。
そして、一度敵が街から撤退していくのを見てクローイが話し出す。
「さて、ここでチームに分かれて行くわよ!」
「まずニコラが空軍をある程度撃退。」
「ロン・メモール・プロスプチーム、レッジ街とデリューの街を空撃から護衛」
「残りの2つの街の護衛を私が受けるわ。護衛はニコラの撃ち漏らしから街を守って。」
「それからロエル・ビルチームが囮としてできるだけ空軍を森の道へ誘導。」
「そこでリディアとデイナのチームが敵を殲滅。」
「万が一のため、ケイロスは城の近くで待機してね。」
「さーて、来るわよ!」
気合を込めたクローイの咆哮を聞きつけたかのように海側の空に大群が現れる。
「全軍出撃!」
ケイロスの掛け声を合図に全員がそれぞれの持場へ向かう。
争いが始まり、少しずつ歪んでいく。
最近まえがきが雑とか言わないでください・・・照焼
2度ほどセーブし忘れてデータふっとんだのでおかしいところとか抜けてる所あるかもですが・・・。
とりあえず・・・11話もお楽しみに!




