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対 ワーウルフ

やっとお仕事の時間です。

いざ、ヴァンパイア退治!

「レイ。銀鎖社のハンターさんは?」

 私は、イヤホンと一体化した通信機に聞いた。

「怪我はしているが、命に別状は無い」

「レイ。隣のブロックまで後退して」

「それでは、援護ができない」

「命令! ……終わったら、なにか美味しいもの食べにいこうね」

 私は、なるべく明るい声で言った。レイに助けを求めたくなる衝動を押さえ込む。

「わかった」

 通信が切れる。戦闘服(外見はライダースーツに、金属製の装甲を追加した感じだ。スーツ自体は電気で伸縮する布で作られ、装着者の力を倍加させるパワーアシスト機能付だ)に身を包み、2丁のグロッグ18Cを構え周囲をうかがう。

 私の周囲には、4匹のワーウルフが倒れている。奇襲を受けた時に倒したやつだ。 しかし、下僕クラスのヴァンパイアが、ワーウルフを従えているとは、非常に稀なケースだ。

 あと、3匹…… 何処にいるの? 耳を澄ますが、何も聞こえない。こうなったら、行動あるのみ。遮蔽物の陰から飛び出す。

 10mと行かないうちにイヤホンが剥ぎ取られた。頬に鋭い痛みが走るが、無視してフルオートでグロッグをぶっ放す。手応え有り、5匹目。

 突然、街灯に照らされている私の周囲がかげる。状況を確認することなく、真横に飛ぶ。

 グシャ、一瞬前まで場所に、ワーウルフの腕が刺さった。少しでも躊躇していたら串刺しになる所だった。

「喰らえ!」

 グロッグが火を噴く。狙い通りに、頭部に弾丸が叩き込まれるのを確認し、遮蔽物の陰に飛び込む。6匹目、後1匹。

 グロッグから弾倉を引き抜き、予備弾倉を取り出す。ドン!轟音と共に遮蔽物にしていた壁が吹き飛ぶ。

「グッ」

 首をつかまれ、吊り下げられる。左手から弾倉が落ちた。

 銀色のワーウルフ! 酸欠で視界がかすむ。

「……よくも、仲間を…… 楽には殺さんぞ」

 かすんでいく視界の中で、残った力を振り絞り、グロッグをワーウルフの額に当てる。

「はっ、弾倉を抜いた銃で、何をするつもりだ?」

 ゆっくりと、引き金を絞る。パン!ワーウルフの頭が爆ぜた。

「何故だ?」

「ごほっ、ごほっ、ごほっ」

 肺が新鮮な空気を求める。咳き込みながら、グロッグに予備弾倉を装填して、スライドを引き薬室に初弾を送り込む。

「装填時…… ごほっ、薬室に弾丸を残すのは、基本でしょ」

 私は苦しい息の下、ワーウルフにウインクして見せた。

 パチ、パチ、パチ、パチ。

 拍手?振り返ると黒装束の男。それに、赤い瞳。ヴァンパイア……

「勇ましい、お嬢さんだ。用があるのは私かな?」

 私は、グロッグを構えなおした。

「そうよ。あなたを駆除します」


今回も読んでいただきありがとうございました。


ビジュアル的には、映画とかでよく使われるベレッタのほうが、わかりやすいのでしょうが、ひねくれモノなのでグロッグを使用です(笑


次回は、レイ君の視点で話が進みます。まだ名前しか出ていない、あの御方も登場します。

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