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2回目の実地試験

 15:00時。私とレイは、先日アルバイトで引き受けたグレムリン退治の報告書を届けた後、ハンター協会に来ていた。のだが、とある事情で30分も待たされていた。

「あー暇だ。暇だ。だいたい、呼び出しておいて待たせるなんて、何考えているんだ」

 レイが、ソファーにふんぞり返って言う。

「レイ。少し静かにして。言っていたでしょ。私と組むはずだったハンターが、事故で大怪我したんだから仕方ないじゃない」

 しかし、私の本心を言うと、延期になんて、とんでもない。ここで延期になったら、何週間またされるか。それだけ、準備に時間がかかるのだ。

「待たせて、悪かったね」

 ドアが開いて、40代半ばぐらいの男性が入ってきた。

「葉月 秋穂さんだね?」

「は、はい。よろしくお願いします」

 私は、ソファーから立ち上がり頭を下げた。

「そちらの方は?」

 レイの方を向き、男性が聞いた。

「はい。助手の、レイ=ブラッドです」

 私が紹介すると、レイは「どうも」と片手を上げた。(ちょっと、待たされてイライラしているのは、あなただけじゃないのよ)

「すみません、礼儀知らずで。後で、よく言って聞かせますから」

 すると、男性は笑っていった。

「いや、こちらこそ、待たせてしまったね。おっと、申し遅れたが、私は、スターク=鈴木といいます。よろしく」

「いえ、こちらこそ、よろしくお願いします。鈴木さん」

 私は、もう一度、頭を下げた。

「では、早速ですが、仕事の話に入りましょうか。次の実地のターゲットは、下僕クラスのヴァンパイアです。バックアップは、ハンター会社『銀鎖社』から二人。助手は、二人まで。その経費はハンター自身が担うこと、報酬は成功報酬で、350万クレジット。必要経費込みです。詳細はこちらの資料をご覧下さい」

 私は、A4サイズの資料を受け取りザッと目を通す。

 事件ランクB、ヴァンパイアによる殺人。その後、被害者のゾンビ化により死亡者二人、重軽傷者四人。ヴァンパイアは、逃亡。

 ヴァンパイアの駆除を最優先。なお、任務遂行時の周囲への被害、人的被害は、ハンター協会が負うものとする。

 つまり、責任は協会がとるから、思いっきりやってよしってことね。制限がない分やりやすいが、それだけ、危険でもある。

「駆け出しのハンターには、重くないか、この仕事」

 今まで黙っていたレイが、口を開いた。

「ヴァンパイアが1体だけならいいが、他のヴァンパイアの介入があったら、手におえないぞ」

「どうします?秋穂さん。決めるのはあなたです」

 鈴木さんが言う。そうなのだ、試験とはいえ仕事選ぶのは私だ。一瞬、前回、ヴァンパイアと対峙した時のことを思いだし、体が震えた。

 レイの言うこともわかる。だが、ヴァンパイアハンターが、ヴァンパイアから逃げるわけにはいかない。

「やります。やらせてください」

 私の、このセリフで、二回目の実地試験は、ヴァンパイア退治に決まった。


すいません。しばらく放置してしてしまいました。


なにやら不運続きの秋穂ちゃん。試験は大丈夫なのかな?

続きます。

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