ユリカのうた
ユリカに逢いにきた
よそ見するユリカ
影色のユリカ
ごめんよユリカ
流れた時間の針は深層部分に刺さってる
動くたび滲み出す褐色のリキッド
僕らいつの間にか痛みの共有者
緩和する薬を探して歩き続けた
きれいで美しくてかわいいもの
そのときだけの目くらまし
いいのが見つからなかったね
壊して回してやりきれなくて
僕はもう死んでいるのかもしれない
ねぇユリカ
気付いてよ
君の中から夢がこぼれそうだ
出してあげて
君の前に解放してあげて
そうしたら
見てよ
夢のカタチを
濃度を
彩度を
確かめて
信じて
掴んで
僕はもう夢を見たよ
希望を叶えたよ
たくさん
たくさん
これ以上いらないんだ
だからユリカ
君は一人で行くんだ
君から僕をふってほしい
もうたくさんだって
おまえなんかいらないって
ゴミみたいにすててくれ
そうしたら
僕らはすくわれるなんて
最低だね
ごめんよユリカ