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最悪じゅじゅら~ 翠  作者: まだみる
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 自分で言うのもナンなのだが、私はかなり面倒臭い体質だと思う。

第一に努力が嫌いだ。

第二に根性が無い。

第三に超弩級の楽天家だ。

そんな私は何の因果か、ミョウチキリンな能力を持って生まれてきた。大部分の人々は成長と共に能力が消えてしまうというのに、不運にも私の場合は、消えるどころか益々厄介な形に進化(悪化?)してしまった。

私の能力、それは


「幸運悪運を選ばず手当たり次第に引きつけて、それを他人に擦りつけてしまう能力」。


上手く使えば儲かるのかもしれないが、非常に高度な匙加減を要するこの能力を、私の様なガサツでグータラな人間が制御できるわけも無い。 結果、行く先々に騒動を巻き起こしては無責任にトンヅラの繰り返し。

 精神力を鍛えたり本格的に呪術を学んだりしておけば何とかなったのかもしれないが、そういう身体に悪そうな事を想像するだけで発熱(知恵熱?)してしまうのだから仕方ない。私と違って立派に修行をやり遂げた人間を「祭司」「陰陽師」「巫女」等と呼ぶとしたら、ナンチャッテな私には「呪術師」ならぬ「じゅじゅら~」程度が関の山だろう。


 将来私に天啓が下って「まばゆいオーラを放つ聖人」や「世界征服を目論む魔人」になるとは思えないので、これまで通り呑気に能力を垂れ流してソコソコ平和に楽しく生きていく、というのが私の唯一にして最大の人生設計だ。


 ・・・・・と、こうまで自虐的に駄目っぷりを説き聞かせても、それでもノコノコと迷惑を掛けられたがるアホは後を絶たない。そんなアホたちの話を聞いていただこう。

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