第二十四・五話:遙の決意と29日
遙視点です。
いつかは言わなきゃならないって、思ってた。
*
「ねえ、今度皆で遊びに行かない?期末打ち上げパーティー!」
テストも終わったことだし、蓮にそう提案してみた。
「あ……でも、蓮は秋庭さんと付き合ってるんだっけ」
「なっ」
前みたいに、大河内や坂下も入れた四人でわいわいやることも、これからはなくなるのかもな……。そう思うと、ちょっとしょげた。
「……蓮から告白したんだっけ?」
「……まあ……」
「秋庭さんは何て言ってOKしたの?」
「?」
蓮は不思議そうな顔をする。
確かに、普段あんまりこういう話しないから。
でも、これは他でもない蓮の事だもん。気にならない筈が無い。
「いいから」
「――」
「蓮?」
何故か、蓮は黙り込んだ。
「ゴメン変なこと訊いて。別に言わなくていいよ」
すごく気になる。
秋庭さんの答えも、蓮の沈黙も。
でも、聞いたら余計辛くなる気がしたから、自分から切り上げた。
ずっと、ずっとずっと片思いだった。
そしたら、片思いの間に、何も言わないうちに、蓮の前に秋庭さんが現れて、蓮が告白をしてしまった。
終わっちゃった。あたしはまだ何にもしてないのに。
蓮の中ではあたしは何時までも幼馴染で、恋愛対象にはこれっぽっちも入っていない。だけど、いつかは言わなきゃならない。
「あ……今日って28日?」
蓮は頷いた。
「明日は29か……」
「29だから、明日は休むわ」
明日は、蓮のお母さんの命日。
そして、七年前に、あたしと蓮の未来を変えた、運命の日でもある。
だったら、決着を着けなきゃ。明日が29だからこそ。
いつかは言わなきゃいけないって、思ってた。
ただ、あたしは怖かっただけ。結果はあまりにも明白だったから。
「蓮」
「ん?」
「あたしは、蓮が好き」