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第二十四・五話:遙の決意と29日

遙視点です。

 いつかは言わなきゃならないって、思ってた。



「ねえ、今度皆で遊びに行かない?期末打ち上げパーティー!」

 テストも終わったことだし、蓮にそう提案してみた。

「あ……でも、蓮は秋庭さんと付き合ってるんだっけ」

「なっ」

 前みたいに、大河内や坂下も入れた四人でわいわいやることも、これからはなくなるのかもな……。そう思うと、ちょっとしょげた。

「……蓮から告白したんだっけ?」

「……まあ……」

「秋庭さんは何て言ってOKしたの?」

「?」

 蓮は不思議そうな顔をする。

 確かに、普段あんまりこういう話しないから。

 でも、これは他でもない蓮の事だもん。気にならない筈が無い。

「いいから」

「――」

「蓮?」

 何故か、蓮は黙り込んだ。

「ゴメン変なこと訊いて。別に言わなくていいよ」

 すごく気になる。

 秋庭さんの答えも、蓮の沈黙も。

 でも、聞いたら余計辛くなる気がしたから、自分から切り上げた。

 ずっと、ずっとずっと片思いだった。

 そしたら、片思いの間に、何も言わないうちに、蓮の前に秋庭さんが現れて、蓮が告白をしてしまった。

 終わっちゃった。あたしはまだ何にもしてないのに。

 蓮の中ではあたしは何時までも幼馴染で、恋愛対象にはこれっぽっちも入っていない。だけど、いつかは言わなきゃならない。

「あ……今日って28日?」

 蓮は頷いた。

「明日は29か……」

「29だから、明日は休むわ」

 明日は、蓮のお母さんの命日。

 そして、七年前に、あたしと蓮の未来を変えた、運命の日でもある。

 だったら、決着を着けなきゃ。明日が29だからこそ。

 いつかは言わなきゃいけないって、思ってた。

 ただ、あたしは怖かっただけ。結果はあまりにも明白だったから。

「蓮」

「ん?」


「あたしは、蓮が好き」


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