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僕だけの幸福論

作者: N
掲載日:2026/03/21

今夜も一日を振り返り点数をつける。

小さな出来事を振り返り、鍵を掛けて眠りにつく。

その積み重ねが"記憶"となり、僕という人間を作り上げている。



思い出話に花が咲き、過去を思い出して涙する。これまでに、そんな瞬間がきっとあっただろう。

あれは当時の情景や雰囲気を、今この時同じように落とし込むことが決して出来ず、だからこそ当時の記憶が輝き、あの頃には戻れないという儚く切ない気持ちが生まれるからだと思う。

これこそが記憶の付加価値であり、最大の魅力ではないだろうか。


だからこそ、一度手にした大切な記憶を忘れるなんてこそはせず、奥底でも良い、ふとした時に引っ張りだせるように保管しておいてほしい。


そしていつか、

記憶の中の自分と、今の自分が相対したとき、


ああ、変わらないな。


そう心から思いたい。

戻れはしないが、変わらない。

変われなかったんじゃない、変わらなかったんだと。


このままでいいんだ。

その時はじめて心から許されたと感じる。


これは僕だけの幸福論。

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