第7話 監獄の寮と、服従の掟
目には滅を!歯には破を!渡神大学編
第7話 監獄の寮と、服従の掟
3年生の冬が過ぎ、渡神大学は4年生の春を迎えていた。藤野と西村たちのチームは、これまでの闇退治で大学内に知られる存在になっていた。忌津教授の失脚や中叢の退部は、学生たちの間で「正義の能力者集団」として噂された。だが、それがかえって闇側を刺激した。直接的な攻撃が、始まった。まず、学生寮長。元軍人の過激思想を持つ男。寮を監獄のように管理。質素な食事、起床・就寝時間の厳守、外出許可制。違反者は1ヶ月の雑用罰。毎日、寮長への服従の言葉を強要読ませ。情報統制で、学校側は黙認。西村の因縁の相手だ。「俺が入ってた時も、あのクソ寮長に痛めつけられた。ジワジワと、な。」西村の目が冷たい。寮生の新入生が、精神的に追い詰められる事件が頻発。藤野たちは調査開始。河西の茶占い。「寮長の弱点……寮そのもの。」井上の運引き寄せ。「破壊のタイミング、完璧。」西村が率いる元寮生チーム――過去の被害者たちを集める。中村の拡散で、寮の悪行を匿名証言として広める。決行の日。西村の金属錬成で、寮の構造を弱体化。田中の確率で崩壊タイミングを操作。夜、元寮生たちが寮に押し寄せ、証言を叫ぶ。「服従強要は虐待だ!」寮長が能力発動――精神圧力で服従を強いる。だが、工藤の真相追求で、寮長の軍時代不祥事を暴く。皆が気づき、抵抗。西村が錬成で鉄骨を溶かし、寮の柱を崩す。「寮ごと、壊す!」寮が崩壊。寮長はがれきに巻き込まれ、重傷。学校側は隠蔽できず、寮長は退職。過激思想が公になり、リタイア。「寮長のための人間なんか、作らせねえよ。」西村の言葉に、元寮生たちが涙する。
次なる直接攻撃は、教職支援担当。松能課長、副課長、柱條実習担当。教師を目指す学生を支援する表の組織。だが、実態は適性ある者だけ支援、外れた者は見捨てる使い捨てを行っている。このことが判明したのは教育実習の時だった。今までの安泰だった関係が、実習後崩れる。実習評価――理不尽に不可。「松能さん、理由を教えてください。」だが、聞く耳持たず。「適性なし。」藤野は悟る。支援対象から外れた。チームに相談。友人も同じ被害。「みんな、不可食らってる。適性外は、駒だよ。」被害者集め。大規模運動開始。中村の拡散で、証言を大学全体へ。井上の運で署名が爆発的に集まる。「罪のない将来を奪うのは、許されない!」デモ。学校側は動かず、だが世論が炎上。教職支援担当の闇が公になり、資格剥奪。組織廃止。松能らリタイア。また大学の教職支援と結託していた高校側の教員である松丘早帰も実習期間に5時の定時ですぐ帰るなどのずさんさが公表され、松丘は教員資格剥奪となる。失職。藤野はカメラで、デモの様子を撮る。「教育の闇も、終わった。」西村が肩を叩く。「次は、大学院か。教授7人衆だろ。」河西の予知。「圧力……強い。」古いキャンパスの春風が、冷たくなる。監獄の寮と教職の闇は、生徒たちの団結で滅んだ。だが、最後の敵――教授7人衆が、待っていた。4年生の終わりが、近づく。




