第4話 時間のずれと、反乱の鐘
目には滅を!歯には破を!渡神大学編
第4話 時間のずれと、反乱の鐘
2年生の秋が深まる頃、渡神大学の西洋史授業で新たな闇が浮上した。榮井赦――西洋史非常勤講師。関西人。明らかな自分のミスを生徒に押しつけ、反省しない傲慢な性格。能力は時間をずらし、人々をじわじわ混乱させる。気づかないうちに攻撃力を奪い、精神を蝕む。授業は中世ヨーロッパ史。榮井は関西弁で軽快に喋る。「ほら、この戦い、日付間違えたのは君らのノートやろ? 俺のスライドは完璧やで。」明らかに榮井のスライドミス。生徒が指摘しようとすると、榮井の目が光る。「時間、ちょっとずれてるかな?」能力発動。教室の時間が微妙にずれ、生徒たちの感覚が狂う。時計が遅れ、集中力が削がれ、攻撃力――つまり議論や質問の意欲――が奪われる。授業後、生徒たちは疲労と混乱で何も言えなくなる。藤野は西村に囁く。「これ、時間操作だ。じわじわ型。」西村が金属を触り、錬成で小さな時計を作る。「気づかないうちに、ってのが厄介だな。関西弁で誤魔化してる。」河西会長が粉末茶を占う。「予知……気づいた瞬間、反乱の流れ。」工藤の真相追求で、榮井の過去ミスを暴く。スライドの誤りは常習。井上が運を引き寄せ。「反乱のタイミング、完璧に。」田中が確率を操る。「気づく確率、100%。」中村がネットで、榮井の評判を匿名拡散準備。計画はシンプル。気づかせること。次回の授業。藤野たちは事前に同期した時計を複数持ち、時間のずれを記録。榮井がミスを押しつけようとした瞬間、藤野が録音を再生。「前回も、日付間違えたのは俺のスライドや、って言いましたよね?」榮井が能力を発動。「時間、ずれてるで〜。君らの勘違いや。」だが、皆が時計を比べ、ずれに気づく。河西の予知でタイミング完璧。「今、時間ずれてる!」生徒たちの目が覚める。榮井の能力は「気づかないうち」が前提。気づいた瞬間、効果が薄れる。生徒たちが一斉に立ち上がる。「先生のミスですよ!」「スライド、いつも間違ってる!」「反省しないの、傲慢すぎる!」反乱。榮井は関西弁で弁明。「待て待て、時間の問題やで〜。」だが、井上の運で証拠映像が事務に即届く。中村の拡散の能力で、大学掲示板とSNSが炎上。榮井は孤立。傲慢さが仇となり、生徒たちの不満が爆発。学校側に正式抗議が殺到し、榮井は授業担当剥奪。関西人のプライドが砕け、休職→退職。リタイア。戦いの後、キャンパスに鐘が鳴る。藤野はカメラで、皆の満足げな顔を撮る。「時間ずらしも、気づけば終わりだ。」西村が腹黒く。「次は3年生か。奈良の友人も来るらしいな。」河西が茶を占う。「予知……奈良の怪人。大きな因縁が見える。」古い講堂の影が、長く伸びる。時間のずれは、反乱で正された。大学の闇は、また一層剥がれた。だが、奈良の影が、近づいていた。3年生の秋が、静かに訪れる。




