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第2話 常識のクレーマーと、催眠の授業

目には滅を!歯には破を!渡神大学編

第2話 常識のクレーマーと、催眠の授業

渡神大学の1年生前期での生活は、カラスの「大収穫祭」で少し騒がしく終わった。卵除去は成功し、キャンパスは平和を取り戻した。だが、藤野と西村、そして新しくできた仲間たちは、大学内の別の闇に気づき始めていた。授業での理不尽だ。ある講義室。関西弁の芳田幼郁講師が、黒板に何かを書きながら喋っている。「社会人にとって常識なことですが〜、レポートは締め切り厳守やで! 遅れたら単位なんかあげへん!」機器をろくに扱えないため機械を準備するサポート約の人間を呼ぶまで10分以上かかり、授業を遅延させたのは芳田自身。しかし学生が10分遅れて入室すると、逆ギレで文句をぶつける。クレーマー気質の小物。遅刻した学生は、芳田の視線だけで動悸が激しくなり、謝罪を繰り返す。「ほら、常識やろ? 遅刻はあかんて!」藤野は隣の西村に囁く。「これ、能力だろ。普通のクレームじゃない。」西村が腹黒く笑う。「面白くなってきたな。常識を押しつける奴ほど、自分に甘いもんだ。」もう一人の標的は、伊志谷文木講師。国語系の授業でモラルのない質問を投げかけ、無理やり手を挙げさせる。「寛一とお宮の話題ですが、皆さんは彼氏彼女はいるのかどうかを聞かせてください。手を挙げて。」誰も挙げないと、伊志谷の目が光る。催眠能力。生徒の腕が勝手に上がり、恥ずかしい発言を強要される。授業後、生徒たちはトラウマを抱える。工藤が真相追求能力で調べる。「お話にならないが……この二人、学生からの苦情が多い。芳田は自分の遅刻を棚上げ、伊志谷は催眠で強制参加。」河西会長が粉末茶で占う。「予知……ばれると、解任の流れ。」井上が運を引き寄せる。「賭けようぜ。俺たちの勝ちだ。」中村がネット民の力で、事実を匿名掲示板に拡散準備。田中が確率を操る。「ばれる確率、100%にしとく。」計画開始。非暴力で、自滅を誘う。まず芳田。藤野たちは、芳田の授業に意図的に遅刻。機器トラブルを西村が金属錬成で再現し、芳田を遅延させる。芳田が入室し、学生に文句。「社会人にとって常識なことですが〜、待たせるのはあかん!」だが、藤野が録音を再生。芳田自身の過去の遅刻スピーチ。「常識ですが〜、機器トラブルは言い訳や!」矛盾暴露。芳田のストレス増幅能力が、自分に返る。学生たちの不満が爆発。「先生こそ遅刻常習ですよ!」芳田は顔を真っ赤にし、クレームが逆流。パニックで「常識やろ!?」を連発し、孤立。学校に正式苦情が殺到し、芳田はクレーマー体質が問題視され、注意処分。ストレスで休職、リタイア。次は伊志谷。授業中、伊志谷がいつもの催眠。「手を挙げて、経験を……」だが、井上の運引き寄せで、催眠が効かない学生が多数。藤野たちは事前に中村の拡散で、催眠対策(耳栓や集中法)を共有。誰も手が上がらない。伊志谷が強引に能力増幅。「挙げろ!」だが、工藤の真相追求で、伊志谷の過去の催眠記録を暴く。匿名で学校事務に通報済み。授業中、事務員が突入。「伊志谷先生、催眠に関する苦情が……」伊志谷は慌てて催眠をかけようとするが、河西の予知でタイミングを外す。事務員に能力がばれ、証拠映像(田中の確率で録画成功)提出。伊志谷は「教育のため!」と弁明するが、モラル違反で即解任。生徒たちのトラウマが公になり、伊志谷は大学から追放。精神的に追い詰められ、リタイア。戦いの後、皆が屋上で集まる。西村が料亭の弁当を広げ。「勝ったな。次はもっとデカい闇か?」藤野はカメラで皆を撮る。「大学生活、平和じゃないけど……仲間がいれば、思ったよりは悪くないかもな。」渡神大学の古い建物が、夕陽に染まる。クレーマーと催眠の講師は、自らの穢れで滅んだ。だが、大学の闇は、まだ深い。2年生への道が、静かに開く。

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