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きらめきの乙女は闇に抱かれる  作者: ももんが☆


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9/23

9.お誕生日は質素に華やかに?!

僕の相棒を務めてくれるリリアは本当にかわいい。まだ、少女だとおもっていたが、マダムのようにふるまうこともできるし、僕の手を拒まずに、あげる艶めいた声は僕を震わせて、もっと、もっと、彼女の深い一面を知りたいと思わせてくれる。


僕は彼女の虜だ。


(―――おかしい、これほどまでに、女性に興味をもったことも、もっと欲しいとおもったことは僕はないのに)


彼女のふるえるまつ毛に、口づけを落とし、唇をうばって、あのまま、体中にキスの雨をふらせたい・・・・昨日のリリアは大人びていて、でも、少女の反応に、僕は気が狂いそうだった。



◇◇◇


ミシィはここのところ、ご主人様を慰めるの忙しかった。


おいしいごはんをもらえるのはうれしいが、あの男はちょっと苦手だ。だって、ごしゅじんさまのことをなんだか、ねらっているようなのにゃ。


ごしゅじんさまは悩んでみたいなのに、どうしたらいいのかわからないにゃん。


(あ!そうだ、きっとプレゼントをすれば元気になるはず)


ミシィは新鮮な獲物をプレゼントすべく、屋敷の中をだーっと駆け抜けた。


 

 

 ◇◇◇


外は、朝から雨で、庭の木々も芝生もしっとりと濡れていた。


しっとりとした室内には、さらさらとペンを走らせる音が続いている。

ミシィはちらりとリリアのほうをみて、また、眠たげに鼻をまるめたおなかにつけて、丸くなった。


「ミシィ、そろそろごはんよ。おきて」

ううん、ごしゅじんさまの撫でる手がきもちよすぎて、眠りからさめたくない。ごろごろとのどをならして、もう一度ねむりにひきこまれそうになったが、いい香に、ひげがぴくっとなった。


「おいておくわね」というと、ごしゅじんさまの気配が遠ざかる。


あわてて、目をあけると、いいかおりのするお皿に突っ込んだ。


(鶏肉とミルクがゆ!!)


 みゅぁわわーわわあ

(ごちそうだにゃん。うれしーーーー) 


ミシィは我をわすれて、一心不乱にごちそうにありついた。




リリアはミシィのごはんをあげ終わると、キッチンでデザートの仕上げに取り掛かっていた。


今晩は、リリアを翻弄する上司、ジョシュアの誕生日なのだ。


「リリアからお祝いしてもらえると、僕、とってもうれしいな!」と、きらきらした目で子どもの様にねだられると断れなかった。こんな目を覚めるような色男なら、女性陣が大挙して押し寄せくるだろう。なんなら、一夜の宿でも、同居でもいいっていう女性はいっぱいいるはずなのに・・・。わたしといっしょにお誕生日会とか、いろいろ大人の男として大丈夫なのか心配になってしまう・・・。


わたしは、胡乱な目でジョシュア様をみると、

「わかりました。わたしはジョシュア様の部下ですものね。どうぞ、何なりとお申し付けください」

わざと、慇懃な侍女を装って、お辞儀して答えた。


それをみて、ジョシュア様は爆笑していたっけ。


(ん、もうッ、なんて、失礼なのかしら―――!)



鼻歌交じりに、キッチンに立つ。


プディングにフルーツを飾りつけして、テーブルセッティングは完璧だ。


ジョシュア様からいただいているお給金で、このお誕生日会はの食材はまかなったから、とっても豪華だ。

ふんわり香り立つミルクシチューに新鮮な野菜を使ったサラダ、チーズをとろりとかけた鳥の蒸し焼き、焼き立てのパン、そして、フルーツたっぷりのプディング。


半年前までは、古いパンですら毎日おなか一杯に食べられなかったことを思い出す。切なさと、苦しさで、きゅっと胸がくるしくなる。


夕方になり、雨が激しくなってきたようだ。テーブルセットのキャンドルに火をともしていく。

薄闇に包まれ始めた、老夫婦の住まいは、あたたかな食卓を浮かび上がらせる。


いつもは、ミシィといっしょにご飯をたべるが、今日は朝から雨で、猫は濡れるのが苦手だからか、ずっと寝たままだ。わたしがカリグラフィーを書いていた時も、うっすら目をあけて、あくびをしては、ごろごろしていた。


(ジョシュア様は―――そろそろつく頃かしら・・・)



通りに、馬車の音がした気がして、顔をあげると、合いカギで入ってきた、背の高いジョシュア様がいた。


「ただいま。いいかおりがするね。ぼくの誕生日をかわいいリリアにお祝いしてもらえるなんて、僕はほんとうにしあわせだよ」


と、慣れしたんだ我が家へ帰ってきた夫よろしく、わたしに濡れた外套を手渡しつつ、頬に挨拶のキスをした。

以前、唇にもしようとしたのを全力で否定したため、今のところ頬のみだが、―――油断できない。



外套を壁にかけると、わたしは用意していた小箱を手に取って、ジョシュア様の元へ向かう。


「ジョシュア様、お誕生日おめでとうございます!わたしからのプレゼントはこちらですわ」


さりげなく、腰に手を回そうとした、ジョシュア様を遮り、小さな箱をさっと、渡す。


「え!僕のために!すっごいうれしいよあ。どうもありがとう」


輝かんばかりの笑顔は相変わらずの美貌に浮かんでいて、慣れてきているとおもったが、くらりときた。


(―――なんてこと。歩く凶器ね・・・)



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勇気を出して(^^)/~ ぽっちとよろしくお願いいたします!

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