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ゴブリンの唾液どこに入れよう?


「うわー高けぇ〜」



ドラゴンの爪金貨一枚。魔女の髪が銀貨八枚。


ちなみに目安を言うなら宿一泊が大体銀貨三枚で、銀貨十枚で金貨一枚である。


クソッ!俺の手持ちから差し引きしろって事じゃねぇか!お師匠ドラゴン簡単に倒せるからって難易度めちゃくちゃインフェルノヘルハードモードなんですけど!?


ていうかこれ……売ってたからいいけど魔女の髪って誰が売るんだ?そういう専門のババアでもいるのか?


わからん……それを求めるお師匠もそれを売るババア(仮定)の考えている事もよくわからん。



「なあおじさん、俺今金ねぇんだよ。ドラゴンの爪と魔女の髪両方買うから金貨一枚と銀貨二枚にまけてくれねえ?」



「しゃーねーな、いいよ」



いいんかい!交渉ってやってみるもんだなあ!



「ありがとよ!気が向いたらまた来るわ」



結局ゴブリンの唾液は売ってなかった……。クソッ!当然だよな……だってゴブリンのエキスだぞ?いる?それ?


世の中って不思議だよなあー、一方で危険だからって狩られるモンスターもいればそれを素材として何か得たいの知らないモン作る人もいるし……お師匠絶対危ないモン作ろうとしてるよね?だって聞いた事ある?ゴブリンの唾液って?いる君?



「ハァー、バチくそやだわぁ」



誰か売ってくれませんか?ゴブリンのエキス……



いた、ゴブリンだ。


街からちょっと離れた森に集落なんて作ってやがった。



「ひい、ふう、みいか……俺でもなんとかなりそうだな」



世界一と呼ばれた《伝説の魔法使い》カーヴェラ。その弟子である俺を誰だと思っている?


Eランクの冒険者サマだぞ!?


間違いなく余裕のクエストだ。


クックックッ


ゴブリンのエキスくらい楽勝だっつーの!!



「お?全員背を向けたな?シメた!」



ゴブリンの背後に立ち、颯爽と《魔気吸収》をかます。これを使えば魔気を補充できる上、相手をダウンさせられる。


一石二鳥とはこの事だ!ケケケッ


気づいたゴブリン二匹が俺に向かって切り掛かる。



「残念だったなあ、お前達の攻撃は俺には通じない」



秘儀!《幽霊化》!!



「ふはははははははは!どうだ!見えるのに切れない傷つかないダメージを与えられない!」



こんなに気持ちよくストレスが溜まる事はないだろう!!なんせそこにいるのに手を出せないのだ!



「わかったわかったわかった……お前達はただ、俺にヨダレをよこしてくれればいいんだ」



考えたけどコレ、やっぱり絶対イカれてるよなお師匠!ゴブリンの唾液って何だよ!?意味不明だよ!!


ぎゃいぎゃいと騒ぐ事なかれ。


お前達はただ、俺の屋敷に戻るための切符になってくれればいい。


ぷんすかぷんすかと諦めて帰っていくゴブリン。そうだ。そのまま背を向けて帰りなさい。日も沈みかけてきたから他の魔物に気をつけてな。


さてと、俺は気絶してるゴブリンのエキスを吸収……あれ。そういえばなんだけど、ゴブリンの唾液ってどこに入れればいいんだ?



……………………。




「どこに入れればいいんだああああああああ!!!」



この唾液持ち歩きの水筒とかに入れるのとかだったら絶対嫌すぎる!!




PS 俺はちょっと特殊な血を持っているので特殊な技が使えます。

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