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 第三層での戦闘をこなしていたのだが、だいぶ戦いに余裕が出てきた。

 もう第三層ではなく次のエリアに進んでもいいだろう。

 ただ、第四層に進むとして、今の装備では心もとない。

 ミスリルナイフはまだ大丈夫だが、グラディウスは第三層まででギリギリといった感じだからな。


 そのため、装備品を強化する必要がある。

 俺は外套についていたフードを被り、その姿を隠すようにして第四層へと向かう。

 ……魔力を用いたソナーを使用し、周囲の索敵を行って進んでいく。


 魔物を発見した……が、まだ手は出さない。

 そのまま俺は魔物と遭遇することなく進み、第四層を抜ける。

 この森はこのように、気配を消して移動すればどうにかなる。

 第五層に踏み込んだ俺は、周囲の空気が一変したのがよくわかる。

 ……こっからは、今の俺だと先制攻撃されたら一撃でやられる可能性があるからな。


 気を引き締めていかないとな。

 周囲の索敵をさらに念入りに行い、内部を進んでいく。

 この第五層には恐竜種の魔物が出現するのだが、索敵に引っかかっただけでもかなりの威圧感だ。


 こんなのと正面からやりあうつもりはない。

 そうしてたどり着いた第五層の一箇所。そこにある宝箱に到達した俺は、早速宝箱を開ける。

 ここまで来れる人間はいないだろうからな。勝手に開けたとバレることはないだろう。


 宝箱の中身は短剣だ。冥牙、と呼ばれるSランクの最高レアリティの武器だ。


 冥牙についているスキルは、【魔力+25%】、【敏捷+25%】だったか。

 このゲームでは二種類のスキルが付与されていることがある。

 アクティブスキルとパッシブスキルだ。


 パッシブスキルはステータスなどを強化するためのもので、5%、10%、15%、20%、25%と五段階ある。

 アクティブスキルは、何かしらの攻撃的なスキルだ。便利なものから微妙なものまで色々だ。


 とにかく、現状すぐに入手できるなかでは最強武器といってもいいだろう。


 グラディウスはひとまず空間魔法で作り出したアイテムボックスにしまっておき、冥牙とミスリルナイフの二刀流にする。

 それから俺は、第五層から逃げるように第四層へと空間魔法で移動する。


 ……冥牙のおかげで魔力が強化されたこともあるからか、魔法をさらに連発できそうだ。


 さて、第四層。今の装備でどこまで通用するのか試してみるとしようか。


 第四層にて、魔物を探していく。ここに出現する魔物は全部で三体。

 ウルトラトレント、ウルトラゴーレム、ウルトラミノタウルスだ。


 ……どいつも基本的に一体で行動しているのだが、ウルトラゴーレムだけは今の俺では倒すのが難しいかもしれない。

 奴は、かなりの防御力なので、よほどちゃんと鍛えていないと近接攻撃はほぼ通らない。


 空間魔法を使えば倒しやすいと思うが、燃費を考えるとそう連発できない。

 それに、空間魔法で倒すのはいいが、戦闘勘は身につかないからな。


 レベルアップは大事だが、戦闘勘を鍛えないといざという時に困るからな。


 ウルトラトレント、ウルトラミノタウロスを基本的に狙っていこう。

 索敵を行い、第四層の魔物を探していく。

 見つけたのは、ウルトラトレントだ。


 奴は木に擬態しているので、索敵がないと不意打ちされやすい。

 ぱっと見ても完全に木なので、油断だけはしないようにしないとな。


 俺はミスリルナイフと冥牙を握りしめ、地面を蹴った。

 一気にウルトラトレントへと近づくと、向こうもこちらに気づき、擬態を解除する。


 同時に、鞭のようにしなる木を振り抜いてくる。

 かなり自由自在に操れるようで、一度かわしても追尾するように迫ってくる。

 ただ――今の俺ならかわしきれる。

 冥牙のおかげで体はかなり軽い。それを活かすように、引き付けてから踏み込む。


 一気に懐へと迫り、俺は短剣を振り抜いた。

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[良い点] 面白い [気になる点] よくあるファンタジー、ゲーム設定だと トロール:自己再生能力に長けた巨人。知能は低い場合が多い。 トレント:大木の幹に顔が付いた植物系魔物。森の中で普通の木に擬態す…
[気になる点] 木に擬態するのはトロールではなくてトレントでは?
[気になる点] グラディウスの性能で。 中盤から終盤はじめくらいまではこの武器でいける、というほどの性能だからな。 と、あるのに四層で心許ないという事はラストダンジョンに近い扱い?
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