『結びつく運命⑤』
ピースが揃っていく、でも、まだピースのまま
どんなエンドにするかは選択次第
「えっと・・、糸が増えている?」っと、シュンが自分の話を聞きながら、確認を取ってくる。
『あぁ、糸が日に日に増えている』
「ちょっと、待って」っと、マリ。
「シエルくん、それってどれくらい・・?」っと、リン。
『最初、バルとレイと会って、それからナビにて、レイのことを観察して貰ってからかな』
「えっと、観察って・・」っと、マリ。
「はい。ある程度ですが、魔力層と、魔力ネットワークが有る場所は、薄っすらと、でもピントをフォーカスを合わせるようにしたら、深くも」っと、ナビがマリの言葉に返事をする。
「いや、今はそこなじゃない。シエル、どのくらいなんだ?」っと、シュン。
『単純にだと、2倍は膨らんでると思う。それに問題が1つ増えて、2つ問題がある』
「えっと・・?」っと、リン。
皆が黙って、先を待っていたので、言葉を続けることにする。
『1つは商業区エリアでも確認が出来て、商業区エリアでも”見えない細い糸”が散見された』
「む、何の話だ、それは。我のエリアの話か?」っと、これにはマザーが反応する。
「マザー、私の感覚に、感度に、魔力を添わせてください」っと、ナビがそっと、狼型のマザーの頭に手のひらを当てて、目を閉じる。
「むむむ・・、我では、これ以上は”処理”が、魔力の維持も追い付かない」っと、マザーが言うと、ナビがこちらを向いてくる。
『ん、ナビ。大丈夫、任せるよ』
”ありがとうございます”と、ナビは言い。
「演算処理をサポートします。そして、魔法の概要の”想像性”も、少しすみません。失礼します!」っと、ナビがいうや否や、マザーに変化があった。
「なんだ、これは・・。すべてが見えるだと?この我の諸語するエリアの全てがつぶさに分かる。・・ん、なんだこの”禍々しい”黒い糸は・・?」っと、マザーが言うと、黙り込む。
「そろそろ、負荷が大きくなりますので、解除します!マザー・・?」っと、ナビが言うと”あぁ・・、すまない。ありがとう”っと、マザーが言い、そっと、頭に乗せていた手のひらを、ナビは離す。
「我も理解した。だが、この量はなんだ?それに、どんな魔法なのだ?」っと、マザーが言ったところで。
恐る恐る、リンが私の知ってる範囲ならと、”マザーの頭を撫でながら”説明を始めた。
”あっ、柔らかい”っと、リンが説明しながら頭を撫でているのが、マザーも気持ちよいのか、満更ではないようだった。
ふと、視線を感じて、そちらを見てみると、凄く羨ましそうに、その光景を見た後に、自分を見るナビさんが居た。
(「・・・・」)
何かを期待してるのだろうか、だが、自分ではなく、それにマリが気づいたようで、マリに撫でられるようになったようだった。
「あっ・・、マリさん。違うんです、違うんです!」っと、ナビの声を聞きながら、もう1つの問題を、どう話すか悩み、考えるのだった。
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